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ついにエドモントンに冬がやってきた。
11月にニューヨークから帰って来たら突然寒くて、11月の前半からこの寒さでは、やはり予報通り今年の冬は再び激寒くなるのだろうと覚悟していたのに、その寒波が去って以降は、日々0度以上の春の様に暖かい8週間が続いていた。
しかし...昨日から下がりましたよ、やっぱり。

今日はマイナス26度だが、風による体感気温は現在マイナス38度となっている。寒い!
ほとんど雪が無くなっていた大地も、土曜日からの雪でまた真っ白に。

今回の寒波は、少なくとも今週の金曜日まで続く予報。11月の寒波よりも更に寒いが、あまり長くは続かないようなのでちょっと安心。しかし、寒波の後はもうこれまでの様に暖かくはならず、平年並の冬に戻るとか。そろそろ大寒なので、寒波が去っても寒いということです。

寒波はいつも、徐々に寒くなるのではなくて突然来るのだが、これまで散々ぬくぬくと甘やかされてしまった体に、この突然の気温の変化はちょっと辛い。うっかり癖で薄着のまま出かけてしまいそうだし。
しかし、なんだか久しぶりにエドモントンらしい冬になってくれて、懐かしい感じも。
エドモントンの冬は、やはり氷の彫刻が溶けてしまわないように、ビシッと寒くないとね!?


ところで、氷の彫刻といえば、ちょうど寒波になった先週末、ホワイト(Whyte)・アベニュー界隈で開催の冬の恒例イベント、"Ice On Whyte Festival":国際氷の彫刻コンペが始まった。
世界から集まった氷の彫刻家が、腕前を競う氷の彫刻コンペ。13日から15日の3日間に全ての制作を終え、すでに勝者も決定。(詳しくは、オフィシャル・サイトでどうぞ。)昨日から氷の彫刻展一般公開されている。

氷の彫刻
(画像:オフィシャル・サイトより)


実は昨日モールへ出かける途中、ふと思い出して立ち寄ったのだけれど、屋外用の服装をしていなかったため会場には入らずにフェンスの外からチラ見しただけですが、なかなか見ごたえありそうです。

写真は撮らなかったので、こちらの画像はEdmonton Sunより。
氷の彫刻

氷の彫刻

氷の彫刻

今年の氷の彫刻たちは、密かに歴史的な公園、END OF STEEL PARKにて、1月22日まで公開中。
入場料は大人1人5ドル。体を暖められるテントもあるようです。


急に寒くなって、彫刻を彫るのは大変だったかもしれないけれど、始まる直前までの暖かさでは氷が溶けてしまってやり難かったと思うので、寒くなって丁度良かったと思う。観る方は大変だけれど、慌てなくても22日までの会期中、決して溶ける事無く立派な形を保ってくれそう。
私たちも、今度はしっかりと防寒し、改めてじっくりと鑑賞しに行ってみたいと思います。


それからついでに、密かな歴史サイト”END OF STEEL PARK”は、103ストリートとサスカチュワン・ドライブの角にある公園。ホワイト・アベニューのあるオールド・ストラスコナは、かつてエドモントンとは独立した町だったが、エドモントン鉄道駅が最初に出来たのが、オールド・ストラスコナ。19世紀後半にこの辺りが鉄道の最終地点であったこともあるらしい。
駅舎や線路と共に現在はもう使われていないエドモントン鉄道の名残のサイトで、公園となったのは1995年と割と最近のことで、鉄道乗務員車が一台、公園の真ん中に展示されている。
因に、オールドストラスコナにある旧鉄道駅舎は、現在カウボーイ・バーになっている。


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1月10日から今日まで、我が家に新しいお客さんが滞在していた。

昨日オープンだったSNAPでの個展のために、初めてアルバータにやって来たニューヨーカー。

SNAP展覧会
マーク・フランチーノ、『プルーフ』。
Proofとは、証明とか証拠の他に、試験、試しという意味もあります。


作品は、雲をイメージしたシルクスクリーンの作品で、実際には雲ではないそうな。
SNAP展覧会
コンピュータを使って偶然出来た雲みたいな形を、雲に見立てて壁一面に直接刷ったインスタレーションと、


SNAP展覧会
同様の雲めいたイメージをシルクスクリーンで刷って、額に入れた作品。


この人は始めはイラストを勉強し、その後版画を専攻、そして大学卒業後に色々な職を転々とした後、現在はペンシルバニアの大学で助教授をやっている。
作品はコンセプチュアル。アイデアが沢山あって、彫刻、インスタレーション、ビデオなど様々なメディアでの制作をしているが、共通して、視覚的に観る本物と偽物というものへのこだわりがあるようだ。
石けん置きに置かれた本物の石けんと、それをそっくりに描いたものを並べてみたり(それをまた写真に撮ってシルクスクリーンで刷ったものや画像で見ると、どっちが本物でどっちが偽物か分からない)、今回の雲も、言われるまでは普通に雲なのかと思ってしまう。
また、価値がないとして、普通はあまり大切にされないような物をアートにしてみたり。
例えば、
マークフランチーノ
全て木彫で作った、木屑を捨ててあるゴミ箱とか、


マークフランチーノ
中に入っている作品よりも、作品を送る時に作る梱包用のクレートを人がほめるので、思い切ってクレート自体を作品にしてしまったり。

彫刻も、敢えて芸術作品と工芸品の境になるように作っている。


基本的にデッサン力があり、そのアイデアも含めて彫刻作品、インスタレーションなど面白いものを作る才能のある人だと思うけれど、今回のSNAPでの展示は、他の作品と比べると弱いという印象。
本人はすでに版画という枠から出ている感があるのに、版画のギャラリーでの個展なので、無理に版にこだわってしまったような...。
奇麗でインテリアデザイン的な感じがします。しかしまたそこが狙いだったりして。


さて、マークの個展と同時開催の個展も紹介しておきましょう。

SNAPギャラリーの中に、新しく広くなって再デビューのコミュニティー・ギャラリー。
その初お披露目は、
おめでとう! 昨年我が家に3ヶ月間滞在していた”下宿人”さんの個展です!
SNAP展覧会
鎌田有紀。男性です。


SNAP展覧会
SNAPでの3ヶ月間のアーチスト・イン・レジデンス中に制作した、オフセットプレス機で刷ったオリジナル・リトグラフ。
マークのイメージと共通しているような、浮遊感を持った作品。

少し荒いところはあるけれど、今回の2つの展覧会を比べる(展示や見せ方でなく作品そのもの)と、ゆうきくんの作品の方が個人的には強いと思います。


どちらの展示も2月11日まで開催中。
近くまで起こしの際には是非鑑賞して下さいませ。



最後に...。
お客さんが来るので再び客室のベッドをつくった所、早速暖めに入ったクロコ。
しかしマーク到着時にはクロコもティガーもかなり怪訝そうにしていた。その顔には、
『あれ? いつもご飯をくれて遊んでくれたあのお兄さん(下宿人さん)と違うニャ!!』という表情が。
しかし、2日目と3日目の晩にはこの人は信頼出来ると判断したのか、夜は早速2匹揃って新たなお客さんと寝ていた。
今朝早くにアメリカに飛んで行ってしまったので、また寂しくなってしまいましたが...寂しいのは、実はベッドの上の布団が無くなることだけだったりして。


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昨日から、モンタナ州立大学での仕事が始まりました。
昨日は、デモ、講評会、レクチャーと朝から晩までみっちりとお仕事。
そして、今日は大学院生の講評と午後は再びデモ。
ボーズマンに着いてから、ほとんど景色を堪能する時間がないのですが、今朝は初めて風景をちょっとだけ撮影することが出来ました。

ボーズマンは、こんな風景の中にある町です。
ボーズマン
馬と山。


ボーズマン
遠くには牛と山。

いかにもイメージ通りのモンタナ。しかしこれは、町からちょっと離れた大学の農場の中にある、大学院のアトリエの周りの風景。ただ山は、町から見えるのと同じ連なり。ロッキー山脈ではないけれど、ボーズマンはロッキーから派生したと思われる国立の森林公園に囲まれていて、地図で見ると、一番近いのはガラティン国立森林公園(Gallatin National Forest)のようです。


さて、モンタナ大学の版画工房は、
モンタナ州立大学
比較的奇麗に整頓された銅版・凹版画&凸版工房と、


モンタナ州立大学
こちらもあまり使っている様子がないリトグラフ・石版画工房。


最初のデモは、夫のメゾチント。
モンタナ州立大学


モンタナ州立大学
メゾチント技法の基本を、実演してみせます。


その後、銅版画工房にて、シンコレ・雁皮刷りのデモ。
まずは、夫がいつものように刷り上がって乾いたガンピをBFKという版画用紙にシンコレする。
モンタナ州立大学
イメージよりも若干大きめに切ったアルミニウム版に、あらかじめ刷って乾かしたイメージを表側を下にし、水で濡らして固定させる。
余分な水分をタオルでとった後、水で溶いた糊を刷毛で乗せ、再び余分な糊分をとる。


モンタナ州立大学
プレートマークになる部分の糊分も奇麗に拭き取ったら、湿らしたBFKを乗せてプレス機を通す。


モンタナ州立大学
その後更に、別刷りで作った小さな”部品”を、糊付けして出来上がり。
最後にパネルに水張りして乾燥させれば、完成した版画作品に。


この後、私の日本式雁皮刷りのデモ。
撮影を頼むのを忘れたので、イメージが無くて残念ですが、日本で行われている雁皮刷りについては、ネットで検索すると沢山あるので、興味のある方はネットで見て下さ~い。

明日はお仕事最終日。今回の大学訪問、これまでに無く朝から晩まで3日間拘束されています。
学部生(特に初級)のクラスをみてあげるなんてのも、初めて。
しかし、金曜日にはボーズマン観光出来そうです!!


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昨日の記事の最後に触れた、SNAPのプリント・アフェアーは、最近の穏やかな天気のおかげもあり、まずまずの人出となりました。

プリントアフェア

ファンドレイジング的には、どうだったのか?というのはまだ分からないけれど、とりあえず赤字にはならなかったはず。

昨年は確か10時くらいにはすっかり人気も無くなったが、今年は最初から最後(午後7時から11時)まで比較的コンスタントに人が入った。私はずっとギャラリーの方にいたので、どんな感じだったか分からないけれど、版画工房の方では、活版印刷のデモが好評だった様。
ギャラリー会場の様子は、こんな感じ。

プリント・アフェアー
ギャラリーに飾られた版画作品を、その場で買上げお持ち帰りしてもらう。


プリント・アフェアー
奥にあるのは、活版印刷機で刷った来年のカレンダー。辰年に因んで表紙の竜と12ヶ月分の計13枚セットで、75ドル。
それから、1枚5ドル、5枚で20ドルのオリジナル版画クリスマスカードも。


プリント・アフェアー
折り紙で作ったクリスマス・ツリー用の飾りは、売ると聞いたけれど、実はプリント・アフェアー用の飾りだった。
しかし、結構欲しくなるようなのもあったりして、買いたいと言えば売ってくれそう。


プリント・アフェアー


プリントアフェアー


会場での飲み物は水以外有料だけれど、おつまみ風の食べ物は無料で出された。
ちょっと期待した程の”食べ物”ではなかったが、味は結構美味しかった。
そんな中、かなり好評だった”食べ物”は、これ。
プリント・アフェアー
プロのシェフが作るクレープ。
(フォークは私ではなく、シェフが挿したものです、念のため。)


プリント・アフェアー
クレープの皮を、オレンジジュースたっぷりのソースで煮て、ブルーベリー・ソースと生クリームにチョコレートのタレ。意外に甘みが薄く、ほんのりオレンジの香りで柔らかくてしっとり。激ウマ~。
あまりにも美味しいので、2皿も頂いてしまいました。

夕べのプリントアフェアー、ボランティア以外の来客は入場料10ドルだったけれど、この激ウマクレープ食べ放題なら、結構満足!?


パーティは夕べだけだけれど、ギャラリーでの版画の販売は引き続きクリスマス前の12月17日まで開催。
入場料は夕べだけで、今後は無料となります。


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ブログを始めて間もない頃に、一度ちらっと紹介したことがあるスコット・ギャラリー(Scott Gallery)。124ストリートにあって、ギャラリー・ウォークの一画廊でもある、スコット・ギャラリー、今年回廊25周年を迎えました。

25周年の特別記念に、11月24日から、画廊取り扱い作家大集合の記念展が今日からオープン。

スコットギャラリー

展覧会に先立って、24日にオープニング・レセプションがあった。
私も一応画廊取り扱い作家なので、新作を一点出品中。

プロフィールに版画家と書いておきながら、ここ最近版画制作をしていいなかった(というか、あまり制作してなかったからブログを始めた、という感じです)が、久しぶりに創ったエッチング(銅版画)作品。
版画作品
”Thing that is lost and forgotten"(失い、忘れたモノ)
エッチング、メゾチント、25.5cm x 25.5cm、ハーネミューレ(ドイツ製の版画用紙)に雁皮刷り


因に、この作品のもとネタは、これ。
大西洋海洋博物館2
以前ハリファックス滞在記で紹介した、大西洋海洋博物館にあった爆弾展示物です。


夫もこの展覧会に一点のドローイングを出品していますが、私と夫の作品は、この画廊の取り扱い作家の作品群の中では大幅に異なっている、という点で、異彩を放っています。
なぜ画廊オーナーが、我々の作品を気に入って扱ってくれているのか、不思議に思う事もしばしば。
そんな、スコット・ギャラリー25周年記念展は、12月23日まで。


ところで、本日はこれからSNAPのプリント・アフェアーです。
プリントアフェア
詳しくは、下の記事(前回の記事)をご覧下さい。

イベントが盛上がることを祈りつつ、では、行って参りま~す。

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今年もまた、北アルバータ版画家協会(Society of Northern Alberta Print Artists
通称SNAP)恒例のクリスマス・イベント、プリント・アフェアの季節がやってきました。
今年のテーマは、ペーパー・ワンダーランド。

プリントアフェア


私のブログに何度も出て来るSNAPは、以前も紹介したように、エドモントンのアーチスト・ラン・センターの一つ。非営利団体であるアーチスト・ラン・センターは、政府やカジノ、そして会費などから運営資金を賄っているが、それだけでは経営は苦しい。
SNAPの場合、これに工房使用費や版画の売り上げなどが加わるが、他の非営利団体同様、更に年間に2~3回大掛かりなファンドレイジング・イベントを開催している。


出来る限り経営資金を集めるために、とっても大切なファンドレイジング。
SNAPでのクリスマスの版画セールが始まったのは、2003年頃。
要は、手頃な版画をクリスマス・プレゼントとして買ってもらい資金を集める、というものだったが、これまで無かった企画として初回は大成功だった。その後毎年同様のクリスマス・セールを行って来たが、同じ様な趣向ではやはり飽きられてしまうため、売り上げは上がったり下がったりで、初回のインパクトを取り戻すことは出来ないでいた。
しかし数年前最初の引越し後、クリスマス・セールのイベントをそれまでの昼間から夜に移行、若者と金持ちをターゲットにしたチケット制のパーティに変更、版画はそれまでのシートで大量販売型から額付き展示セールにし、飲み物の販売と食べ物、パフォーマンスなどの出し物を取り入れたところ、入場者数も増え、過去最高の集金額を記録した。
一昨年のギャラリーと工房の2度目の引越し後は、再び小規模になったものの、額付きでの出品は好評。入場料、版画やドリンクの売り上げも悪くなく、この数年はファンドレイジングとしてはまずまずの成功を収めている。

さて、今年はどうなることやら。


クリスマスに向けてのこの時期は、とにかくあちこちから寄付を頼まれることが多いが、各非営利団体もファンドレイジング・イベントをぶつけて来る。
そんな中、先手を打って始まるSNAPのプリント・アフェアは、11月26日(土曜日)。
開場は午後7時、イベントは午後11時まで。ドアチケットは、10$。
場所はSNAPギャラリー&版画工房 10123-121 Street, Edmonton.
版画セールは、26日以降12月17日までギャラリーにて続行。
今年は、折り紙で作ったクリスマス・ツリーの飾りも販売予定。



エドモントンにお住まいの方、この時期エドモントンにおこしの方は、興味があったらお立ち寄り下さい。
今年のクリスマスプレゼントに、国際的に活躍しているアーチストやローカル作家の作ったオリジナル版画はいかがでしょうか? 
地元の芸術系非営利団体への貢献と共に、貴方の家の壁にも、ぜひ本物のアートを!

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前回の終わりに、明日は時間があったらカルガリー記事の予定、と書いておきながら結局カルガリー3泊4日の間ブログアップすることが出来ませんでした。
時間はあったのですが、あまりの寒さにカメラのバッテリーがあっという間に無くなってしまい、写真をダウンロード出来なかったので、エドモントンへ帰宅してからの事後報告となってしまいました。

ということで、あっと間にカルガリー滞在も終わり、再びエドモントンへ帰宅。
このところ、かなりの寒さに加え、ちょうど留守中は雪も割と降った様子。昨日は昼間の気温もマイナス20度くらいだったようです。


さて、11月18日オープンの夫の展覧会、思ったよりも沢山の人達が来てくれました。
今回の展覧会のタイトルは『セパレーション・ポイント』。カルガリーのグレンボウ博物館や現在も展示中のニューヨークのチェルシー美術館での『Perceptions of Promise: Biotechnology, Society and Art(約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術)』から派生したアイデアで、アート&サイエンスをテーマにしたコラボレーション・シリーズ。
因に、『約束の認知展』でのこのコラボ作品のタイトルは、
チェルシー美術館
『エンド・ポイント』。


今回の展覧会の舞台は、以前にもちょっと外観を紹介した、カルガリーのアートセンター(Art Central)内にある、ニュー・ギャラリー(The New Gallery:TNG)
カルガリー


ニュー・ギャラリー
センター内のお店は、もうクリスマス気分。


ニュー・ギャラリーは、ここの2階。
ニュー・ギャラリー
ニュー・ギャラリーは、最初は別名で1975年にオープン、カナダで最も古いアーチスト・ラン・センターの一つ。
場所と名前を3度変え、現在はアート・センター内に存在。


そして、展覧会会場風景です。

ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー
この箱のレンズを覗いてドローイングを観る事が出来るしくみ。


ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー
昼間撮影したため、太陽の光で明るくなってしまっているが、この小さなレンズから光が床に集まるしくみ。


ニュー・ギャラリー
夫の木板。紙に刷ったものもあるけれど、版の方を作品として展示。


18日は、ニュー・ギャラリーの会員のためのオープニング。
ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー


ニュー・ギャラリー

会員だけのオープニングとは知らずに、私たちが誘って来てしまった人達が、入り口で10ドル払って会員になって入場してくれたのは大変ありがたいことでした。
展覧会は、12月17日まで開催中。入場料無料。
興味のある方は、こちらも参照下さい。


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土曜日の夜に、無事エドモントンに戻りました。
戻ってびっくり、というかまあこの時期普通なことではありますが、雪がうっすら積もってました。


Edmonton
初雪だそうで。
そして昨日は本格的な初降雪となりました。木曜日もかなり降るそうです。最低気温もマイナス20度以下になるらしく、いよいよ本格的に冬ですね、エドモントン。
ニューヨークも最後の2日ほど肌寒かったけれど、やっぱりエドモントンに比べると、相当暖かかったなあ。


さて、もう帰宅してしまっているけれど、帰宅以来多忙過ぎて遅れてしまったニューヨーク記事を。


夫の展覧会の展示作業で忙しい合間を塗って、最初と最後の2日だけニューヨーク観光をした。
あっちこっち行きたいところはあっても時間が足りないので、まず第一候補だった、メトロポリタン美術館の分館、クロイスターズ美術館(The Cloisters)へ。ヨーロッパ中世の趣クロイスターズ美術館は、マンハッタン島の上部、インウッドのフォート・トライオン・パーク(Fort Tryon Park )内にある。地下鉄はダウンタウン方面からAライン、190st.駅で降りる。
地図はマンハッタン島上部がカットされていることが多いが、良い地図を見つけたので、こちらを参考にどうぞ。(青文字をクリック)


天候には恵まれたニューヨーク滞在。この日も気持ち良い秋晴れ。
クロイスターズ
少し紅葉の始まったフォート・トライオン・パーク内の遊歩道を、クロイスターズ美術館に向かって歩く。


クロイスターズ
横目には、ハドソン川。川の向こうはニュージャージー。


クロイスターズ
フォート・トライオン・パークは、アメリカの国立歴史資料跡。
1776年のアメリカとイギリスの独立戦争の舞台となった界隈だが、実際に戦いがあったフォート・ワシントンは、南へおよそ1.6Km弱の距離。イギリス勝利後、ニューヨーク領の最後のイギリス長官サー・ウィリアム・トライオンに因んで、フォート・トライオンと名づけられた。
後にニューヨーク市が急速に発展する中、この辺りの風景が変わってしまうのを危惧した数名の金持ちが、1917年に土地を買い取り。公園として一般開放されたのは、1930年代。


そんな、自然豊かな都会の穴場、フォート・トライオン・パークをずっと進んで行ったところに、クロイスターズ美術館がある。
クロイスターズ
クロイスター(Cloister)とは、修道院やその中庭、回廊などのこと。中世ヨーロッパの修道院や回廊の石柱や壁、床等の遺跡を5カ所から集めて一つに復元したクロイスターズ美術館。


クロイスターズ
立派な外観。急にヨーッロッパへでも来た様な気になります。


クロイスターズ
美術館に続く石畳もいい感じ。これから入るクロイスターズへの期待が高まります。

クロイスターズ美術館は、メトロポリタン美術館の分館ということで、その日のうちならメトロポリタンのチケットで入れるということだが、結構離れている上にどちらも見応えがあるため、両方同日に廻るのは厳しい。
クロイスターズでは、入場料は基本的に”募金”という形をとっているが、入場料の提案金額は25ドルと書かれていて、カウンターもあり、提案といっても結局来る人皆25ドル払っている。


では、館内の一部を。
クロイスターズ

クロイスターズ
回廊の石柱は、部分的にオリジナル。

クロイスターズ

クロイスターズ

クロイスターズ

クロイスターズ
奥にあるのは、タペストリーの部屋。

クロイスターズ


建物も素晴らしいが、それだけでなく中に収蔵されている古美術品がこれまた素晴らしい。
25ドルは高めだけれど、訪れて決して後悔しない内容。美術館だけでなく、フォート・トライオン・パークも奇麗だし、遠いせいか日曜日にも関わらず観光客の数も割と少なめ。
ニューヨークの穴場観光地です。



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昨日、月曜日から展示作業をしていた、チェルシー美術館での展覧会『Perceptions of Promise: Biotechnology, Society and Art(約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術)』展が無事オープン。

invite


チェルシー美術館
しかし当日の朝も、まだ終わっていないインスタレーションの展示作業に追われていた。


チェルシー美術館
前日には、かなりヤバい感じだったけれど、なんとか目安がついて来たところ。


午後には全ての作品の展示終了。
展覧会風景はこんな感じになりました。
チェルシー美術館
巡回展なので、基本的に、今年1月にカルガリーのグレンボウ博物館(Glenbow Museum)で見せたものと同じ。


チェルシー美術館
しかし、会場の広さや形などが異なるため、上手く収めるのにそれなりの時間を要した。


チェルシー美術館


チェルシー美術館


チェルシー美術館


チェルシー美術館


チェルシー美術館


チェルシー美術館
心配していた最後のインスタレーションも、ちゃんと見せられる状態に。


チェルシー美術館
このインスタレーションは、本当に奇麗なのですが、写真ではそれが伝わらないのが残念。


5時半からのパネルディスカッションも上々、そして、6時半からのオープニングにも、それなりの人数の人が集まりました。
チェルシー美術館


チェルシー美術館


チェルシー美術館

おかげ様で、作品も展覧会の評も割と良く、アート・ディストリクトのチェルシー内でも、決して引けを取らない内容だと思います。

展覧会は、19日までということだったけれど、急遽延期。11月26日まで開催中。
ニューヨークのお住まいの方、同時期ニューヨークへおこしの方は、興味があったらぜひチェルシー美術館へ!
宜しくお願いします。


明日は、もうエドモントンへ帰宅ですが、まだあと2~3記事程ニューヨーク滞在記続く予定。

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本日もまたまた、チェルシー美術館で展示作業、3日目です。(展示作業、1日目からの記事はこちら
明日はオープニングなので、今日で全て終了することを祈りつつ、朝10時半に美術館へ。


チェルシー美術館
残りのインスタレーション2点のうち、1点の骨組みが少しずつ出来ていく。


チェルシー美術館
私たちがランチを食べに行っている間に、作業が大分進んできました。


チェルシー美術館
インスタレーション設置の間、展示会場のライティングを仕上げてく。


チェルシー美術館
この時点で、全く進む様子の無い、地下室のもう一つのインスタレーションの設置を心配する私。
他の人達が、簡単だから~と、余裕をかましていた割には、結局苦戦。制作者が不在のため良くわからず、技術的な問題も発生し、結局今日中には展示を終える事が出来なかった。
上記のインスタレーションと共に、明日のオープンの日の午前中に仕上げる事に。

なんとか、午前中に終わると良いですが...とにかく、明日の最初のイベントであるプライベート・ツアーの前には終わっていないとね。


チェルシー美術館での『Perceptions of Promise: Biotechnology, Society and Art(約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術)』展は、明日6時半にオープニングです。
invite


チェルシー美術館は名前の通り、ギャラリーが立ち並ぶギャラリー・ディストリクト、チェルシー内。11アベニューと22ストリートのコーナーで、ハドソン・リバーの近く。
チャルシー美術館
外観。


ハドソンリバー
ハドソン・リバーの向こうに見えるのは、ニュージャージー州。



おまけ:
昨日から、ニューヨークやたら暖かい。
昼間は20度近くまで上がって、半袖でもいいくらい。

紅葉
すでにとっくに冬景色なエドモントンとは異なり、まだ花も咲いているし、住宅街の紅葉も奇麗。

明日までは、この陽気が続き、金曜日からまた少し寒くなるようです。
しかしエドモントンに帰宅したら、比べ物にならない位寒そうなので、この暖かいひとときをしっかり楽しんでおきたいと思います。


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昨日のニューヨーク記事で触れた、チェルシー美術館での夫の展覧会、『Perceptions of Promise: Biotechnology, Society and Art(約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術)』の展示作業が始まった。


本日は、日頃展覧会で作品を観る事はあっても、通常一般には公開していない美術展の展示作業風景をご紹介。
展示作業は朝10時から。
チャルシー美術館
前もって送っておいた木箱に梱包してあった作品を開封し、とりあえずプラン通りに壁際に並べてみる。


チャルシー美術館
他の3人の作品の位置決めにもめている間に、場所が早々と確定した夫の作品から早速展示作業開始。


チャルシー美術館
壁近くにある柱がかなり邪魔で気になるが、とりあえず作品の位置と間隔などを決めるために、仮にピン留めをしていく。


チャルシー美術館
1点1点の位置が確定したら、まず用意して来た和紙に糊を塗って、直接壁に貼っていく。
ここまでの作業が終わった時点で、午後3時15分頃になった。


その頃、他の作品は...
チャルシー美術館
インスタレーションを飾る場所の壁を黒く塗る作業以外、殆ど変化無し。
ビデオ作品のセッティングは始まってから1時間くらいで終了、しかし他のインスタレーションや、平面作品の展示は全く進んでいない。
この頃まだ、平面作品の場所決定になかなか合意出来ないまま、時間のみが過ぎて行った。


そんなもめごとをよそに、着々と転じ作業を進める夫たち。
チャルシー美術館
ドローイングをマグネットで留めるための、鉄製のバーの設置に取りかかる。


チャルシー美術館
壁に貼った和紙のからは少し距離を開けるものの、上手く重なるようドローイングをマグネットで停めて行く。
バックの和紙の色がほんのり透けて見え、暖かみのある色合いになる。
そして、閉館時間の5時少し前に、全てのドローイングの展示終了。
今日の作業はここまで。あとは夫のコラボレーション作家の彫刻作品の位置を決定するだけ。

明日も続く展示作業。もめていた作品の位置も決まると良いです。


ところで、今日は午後1時近くになっても『昼飯』を食べに行こうという気配が無く、非常にお腹が空いていた私が我慢出来なくなって『ハングリー!』と言ったら、ようやくランチを食べに行く事になった。
チャルシー美術館の人に、カジュアルに素早く食べられる場所を訊いて行った、近くのカフェレストラン(名前を忘れました)で、なんと!私の後ろのテーブルでこの方がランチ中。

マネーボール
オスカー俳優、フィリップ・シーモア・ホフマン。


最近、立て続けにこの人の出演映画(マネーボールアイズ・オブ・マーチ)を観ているため、見間違いではありません。因に、オスカーに輝いた『カポーティ』も観ています。

一緒に昼食中の夫と他の二人は、ホフマンに顔向ける方向で座っていたので、かなりじっくり彼を観察出来たようですが、私はちょくちょく振り向いて目が合っても気まずいので、時折なにげにチラ見。
始終うつむき加減に何かをしているようだったけれど、トイレに立って戻るついでにじっくり見たら、iPadをご使用中でした。
その後いつの間にか出て行ったようだけれど、観察していた3人が「ホフマン、金を払わずに出て行った」と言うのだけれど、やはりセレブには特別『ツケ』というサービスがあるんでしょうか。それとも顔パスで、あとでアシスタントが払いにくるとか....

因にこの日のホフマンは、
ホフマン
こんな顔に野球帽を深く被った状態でした。


(頼まれている訳でもないけれど)いつも彼の映画を観に行っているのだから、夫もついでに案内を持って自己紹介し「いつも映画観ているので、自分の展覧会も来て下さい」って誘っちゃえば良かったですね! 
そういえば、今日はチャルシー界隈だったけれど、ウォールストリート近辺に住んでいる友達のアパートのすぐ下で、バットマンの撮影もやってるとか。
クリスチャン・ベールもその辺に居るそうですよ!?

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夫の個展始まる、と、前回アップしたばかりですが、昨日無事に個展終了しました。

それにしても、1週間の開催期間は短い。
画廊が日曜日には休みを取るので、実質6日。展示してからは新幹線の様な超特急で、『あれ、もう終わりですか?』という感じ。
日本の全ての画廊が1週間周期なわけではなく、10日、2週間、そして長い所では3週間と色々あるけれど、銀座界隈の画廊では1週間で展示が変わるところが多い。なので、観る人達もボケッとしていると、あっという間に終わってしまって見逃してしまうことになる。
作家は時間をかけて制作した作品を、より多くの人に観てもらいたい、もちろん出来たら売りたい、と思っているので、6日間というのは大変厳しい。大体3週間からひと月に渡る北米の個展周期と比べると、日本は忙しいですね!

震災後のせいか、夫が日本では無名だからか、更に不景気のせいか分からないけれど、昔(私の知る昔とは、10年以上前のことですが)に比べて画廊に訪れる人の数が減ったようにも思えるが,,,,どうなんでしょうか?
今回は100人以上のお客さんが来てくれたようですが、現在銀座でこの人数は、やはり少ないんでしょうかね?

ま、とにかくじっくり鑑賞してくれた人も多く、展覧会、作品の評価としてはおかげ様で割と良かったようではあります。
このブログ読者で観に行って下さった方がもしおられたなら、どうもありがとうございました!


ということで、会場風景を撮って来たので載せておきます。
ちょいと暗くなってしまいましたが....こんな感じでした~、ということで。

養清堂
入ってすぐの小品展示壁。
画廊の話では、この写真の右壁が『売れる壁』ということですが、確かに売れました。


養清堂
右はダンテ・シリーズの、メゾチントが主な技法の版画、左に見える大きめの作品が、サイエンス・テーマのドローイング(半透明フィルムにアクリルインク)。


養清堂
半透明フィルムは、ドラフティングフィルムといって、建築の製図などに使用するもの。
それに、アクリルインクと製図用のペンにて制作。


養清堂
一番右のドローイングには、シルクスクリーンも刷ってあるので、ミクストメディアになります。


養清堂
私の好きな、縦のドローイング2点。


養清堂
養清堂画廊の外観。通り沿いには版画2点を展示。


養清堂
養清堂では、一階で様々な作家の委託作品などを販売。個展会場は2階。


ついでに、銀座の通り風景でも撮影しようと思っていたのに、すっかり忘れてしまいました。


実は今日が日本滞在最終日。
ここ数日暑さが戻って蒸し暑い毎日なので、いよいよエドモントンのカラッとした涼しさが恋しくなってきました。帰ったら帰ったで暑さが恋しくなるのでしょうけれど....
帰国して実家に暫く滞在し再びカナダに戻る時、とても寂しい様な悲しい様な、なんとも言えない気持ちになる。自分が歳をとるごとに、そして会う度に老いてゆく親の姿を見るごとに、毎回その気持ちが強くなっていきます。


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日本帰国から早くも2週間。

夏に帰国は3度目だが、いつも帰国前に”猛暑”、”酷暑”と言われても、カナダの空気を持ち帰るのか、私たちが帰国すると涼しくなる関東地方。
最初の夏は滞在中だけずっと冷夏、2度目は暑中にも関わらず夏が来るのが遅れて、カナダに戻ったら急に猛暑、そして今回も帰国前、色々な人から”猛暑"、”酷暑”と言われ続けていたのでかなり心配していたのだが、帰国数日前から気温が下がり、この2週間普通の暑さ。最近では朝晩より一層涼しくなり、秋の気配も!?


さて、今回の帰国は、里帰りともう一つは夫の個展が目的。

DM

東京銀座にある、版画の老舗養清堂画廊で、版画とドローイングの展覧会。
夫にとって、銀座で初めての個展です。

夫のバイブル、ダンテの『神曲』からインスピレーションを得て制作した版画作品15点と、以前紹介した、カルガリーでの『約束の認知・・・』展と関連する、サイエンス・テーマのドローイング(半透明フィルムにアクリルインク)の作品6点の、計21点を展示。

版画作品は、主にメゾチントとエッチングの技法にて制作。
メゾチントの目立てから初めて、最終的に仕上げるまでかなり時間がかかるため、一点一点丹念に作られています。(私が横で見ていて、そう思います。)


個展は9月5日にオープニングを終え、現在9月10日まで開催中。
短い期間ですが、お近くの方や偶然にも銀座におこしの方は、ぜひお立ち寄り下さいませ!

画廊のロケーションは、こちら。(青文字クリックで!)


個展が終わったら、いよいよまたエドモントンへ帰宅です。

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先月のデニース・ハウリシオさんの個展からあっという間に1ヶ月、先週14日から、SNAPギャラリーで新しい展覧会が始まった。
(SNAPについてまだご存知無い方は、こちらの記事を参照下さい。青文字をクリック!)


遠藤竜太
遠藤竜太、『Co-Exist』。「同時に存在する」とか「共存する」という意味です。


ちょっと前後しましたが、オープニングは先週14日で、実は昨日までのブロク記事のジャスパー国立公園には、遠藤さんともう1人日本人の版画作家さんを連れて行ってきました。
遠藤さんは私が大学時代に版画研究室の助手さんだった人で、現在は同大学の版画教授をしています。

オープニング当日は、来客との会話に花が咲いて、会場の写真を撮影するのをすっかり忘れてしまったけれど、わざわざ日本から来たお客さんとあって、SNAPの展覧会オープニングでは珍しく大奮発!の寿司でおもてなし。
それから、エドモントン在住のお友達が、とっても美味しい桜餅の差し入れもして下さいました。
因に寿司の出所は、SNAPギャラリーの隣にある『将軍(SHOGUN)』という日本食レストランですが、寿司と鉄板焼きがメインのようだけれど、以前生姜焼きを頼んだ時にはイマイチ!と思ったのだが、意外にもここの寿司は割と美味しい。店内は入り口から想像出来ないくらい広く、ちょっとエドモントンに居ることを忘れてしまう、居酒屋風インテリア。


さて、作品ですが...
東日本大震災とその後の原発事故の衝撃で、暫く制作することが出来なかったという遠藤さん。ステイトメントによると、人間の脳の働きや心と体、現代の人と社会の関係などに興味があるようだが、今回の大地震、そして原発事故による心理的な影響も強く作品に現れているようだ。

遠藤さんは早くからデジタル版画に積極的に取り組んでいる作家さんで、今回の展示作品もインクジェット・プリンターでのデジタル版画がベースにあり、リトグラフとの併用作品とデジタル・イメージの上にドローイングした作品の2種類。それと、彼の作品には昔から人体を想像する形が描かれていたが、今回も抽象的な中に人体が描かれており、『人間』という存在へのこだわりを感じる。
版画は近作だけでなく少し以前のものも含めてあるが、ドローイング作品とあわせて25点くらいが展示されている。オープニングでの来客の感想は軒並み上々。案内の版画作品、最近のドローイングや、小品なども良いです。
展覧会は8月13日まで開催中。

『将軍』レストランや、近くまでおこしの際は、SNAPギャラリーへもお立ち寄り下さい。


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6月から8月のエドモントンは、フェスティバルが目白押し。
そんな中で、今年もお祭りキックオフの『ザ・ワークス アート&デザイン・フェスティバル(The Works Art & Design Festival)』が、6月23日から始まった。
祭典では、ダウンタウンの通常ギャラリーではない会場での各種展覧会開催を含め、屋外イベント広場であるサー・ウィンストン・チャーチル・スクエア(Sir Winston Churchill Square)では、アートやクラフトなどのテントセール、ステージ・パフォーマンスなども催される。

毎年ワースク・フェスティバルが始まると、(寒くても)夏になったな、と実感します。


チャーチル・スクエアで、最も人だかりが出来ていたテント。
ワークス・フェスティバル
ガラス工芸の実演。実演しながらガラス製品を販売。黄色いのは炎です。


こちらもチャーチル・スクエア。
ワークス・フェスティバル
木工家具の屋外制作コンペティション。与えられた時間内に木材を使って家具作りを競う。


ワークス・フェスティバル
椅子を作っている人は割と多かった。


シタデル・シアター
スクエア内に展示されていた彫刻インスタレーション。でも、この白いフェンスはどうなの?
作品を保護するためかもしれないけれど、作品自体が良く見えないだけでなく、とてもアグリー。


ダウンタウン内での展覧会もいくつか観たけれど、私が一番面白いと思ったお勧め展覧会は、シタデル・シアター(The Citadel Theatre complex)の地下会場でのノルウェー現代アート&クラフト展『Constructions:Contemporary Norwegian Arts and Crafts』。
とても質の高いクラフト展です。

シタデル・シアター建物内部は熱帯植物園のようになっていて、一年中奇麗な緑の植物を楽しむ事が出来る、ちょっとした憩いの場。
ワークス・フェスティバル
この日は、二組の結婚式の写真撮影が行われていました。


それから、スタンリー・A・ミラー図書館(Stanley A. Milner Library)の地下会場で、ちょっとユニークな展覧会を観た。

ワークス・フェスティバル
私はこういう抽象画はあまり好きではなく、何これ?と思ったのですが...
実はこれ、エドモントン動物園の像のルーシーが、画家ティム・リチナーとコラボレーションで描いた油絵。

製作中のビデオを観ましたが、ルーシーが主導権を握っています。
ちゃんと考えながら描いている姿は、プロの画家風。人間の画家がお手伝いしているわけではあるけれど、像のルーシーが描いた絵だと思うと、急に素晴らしく見えてきます。

因にルーシーは、像仲間も居ないエドモントンで冬の寒さが辛くて体調が悪く、元エドモントン・オイラーズのジョージ・ララク選手が、自分がお金を寄付するから、ルーシーを南国へ連れて行ってあげて欲しいと新聞に投書し、その後も何度かやり取りがありましたが、動物園側がルーシーの性格や体調を考えてこの申し出(訴え)を拒否。体調が悪いのかもしれないけれど、この絵を描いているルーシーはとても幸せそうに見えました。



ワークス・フェスティバルの展覧会などのロケーション地図はこちら。
フェスティバルのサイトなら、もっと大きくて分かり易い地図を見る事ができます。
ワークス・フェスティバル


ついでに、あまり良い写真ではありませんが、
シティ・ホール
エドモントンの市庁舎、シティ・ホールです。この中では、石油加工場の写真展が開かれています。


エドモントンはカナダで2番目にファースト・ネイション人口が多い都市になったそうだが、今年のワークス・フェスティバルではそれを裏付けるかのように、アボリジナル・アート色が強い気がする。開催中の展覧会を全て観たわけではありませんが....
ワークス・フェスティバルは、7月5日まで開催中。


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ちょっと遅くなりましたが、先週土曜日の夜、SNAPのファンドレイジング・イベント『Love Those Clothes: Riding Pretty』が無事開催されました。

スナップイベント

お天気が悪くて心配していましたが、丁度イベント開始直前から終わりまでは雨も止み、まあまあの人出になりました。
私は開始から人出のピーク、10時までの3時間バーで働いていたので、パーティ会場の実況写真は撮れなかったのだが、人が多いと撮影しづらいと思い、ドアが開く前に会場の様子を撮っておいたので、紹介します。

Love those clothes
FABギャラリーの壁一面に掛けられた、サイレント・オークションのTシャツ。
Tシャツの他にも、奥にあるようなスカーフや、テーブル・ナプキンなども。
服飾以外のオークションものも、ブライアン・ウェブ ダンスカンパニー(Brian Webb Dance Company)のシーズンチケットを含め4つ程あった。


Love those clothes


Love those clothes


Love those clothes
私のティガーTシャツも。 右に貼ってある紙に希望競り価格を記入し、決められた時間までに一番高値をつけた人が落札者となる。


Love those clothes
くじ引き賞品の自転車2台。
手前のヴィンテージ・バイクは、市場価格300ドル強、奥の新型バイクは、750ドルくらいのもの。
私もくじ2枚を購入したけれど、いつものごとく見事に外れ。こういうのは、当たったためしがない。750ドルの新型バイク、欲しかった~!


Love those clothes
DJブース。


Love those clothes
そして、私が10時まで働いていたバー・カウンター。
公のパーティー会場では、大抵アルコールは有料。アルコールの販売には、どんなパーティでもアルバータ州政府発行のライセンスを取得、掲示する必要があります。
左壁奥にうっすらと見えているのが、ライセンス。
パーティでのアルコール購入可能数は、パーティーの規模によって決まる。例えば、100人程が集まる規模のパーティでは、ビール300本までしか購入出来ない(あくまでも例えです。詳しい計算はしていません。)、というような具合。底なしにアルコールを販売することは出来ないしくみ。


私はバーに居たため良く見る事が出来なかったが、8時からファッションショーもありました。
オークションは、午後10時までに終わるものと、午後11時までに終わるものの2つ。
クロコとティガーのTシャツは、後半の11時までだった。

さて、気になる落札価格ですが、クロコ・トートバッグは、
Love those clothes
最低価格14ドルから、最終落札価格は37ドルでした。


ティガーTシャツは、
Love those clothes
最低落札価格16ドルから、なんと45ドルで落札。


そして、私が作った中で一番人気だったクロコTシャツは、
Love those clothes
こちらも最低落札価格16ドルから、制作者びっくりの落札価格50ドルまで高騰!
50ドル払ってでも手に入れたいクロコTシャツ。作った本人としては、とても嬉しく思います。(ただし、これ全部寄贈なので、私には一銭も入りません。念のため。)

因に夫の作ったTシャツも、オークションでの最高値と思われる75ドルで落札。
ほとんどのTシャツが、20ドルから30ドルの落札価格なので、75ドルは破格。50ドルでもかなり高額!
結局、130点あまりのオークションアイテムは、4点程の売れ残りが出ただけで、殆ど落札されました。
目標の金額には至らなかったものの、おかげ様で赤字にはならず、まあ成功と言えるでしょう。



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我が家には水曜日からお客さんが滞在している。
彼女の名前はデニース・ハウリシオ(Denise Hawrysio)。ロンドン在住のカナダ人アーチストです。

SNAPでの個展のためにやってきたハウリシオさん。エドモントンに知り合いも無く、夫も私も面識はないのだけれど、割と押しが強い方で、結局1週間の滞在中、我が家を3泊提供することになった。
そして、夕べ彼女の作家トークと個展のオープンングが、SNAPギャラリーで開かれた。


デニース

『銅版は痛みを感じない』と題されたこの個展では、主にタイトル通りの銅版画(エッチング作品)が多いが、単に額に入れたものを飾るのではなくて、銅版画を利用した立体作品や、テキストなどを含めたインスタレーション的な展示になっている。
版画から、アーチストブック、ビデオアート、そして再び版画へと回帰した彼女の作品は、どれもとてもコンセプチュアル。作家トークを聞くか、アーチスト・ステイトメントが無いと、パッと見ただけでは理解するのが難しい。
例えば銅版画では、版上で何か行為を行って出来た偶然の傷をそのまま腐食して刷ったものとか、銅版を鎧の様に着てロンドンの街を歩き、その後その版を刷った作品(本人曰く、あまり効果的ではなかったとか。)など。
彼女にとっては、行為と偶然の結果産まれるものが、とても重要であるようだ。
フィルム作品同様、過去に多く制作したというアーチスト・ブックは、この個展では1点展示。

因みに、本といっても、ウキペディアのアーチスト・ブックに紹介されている、
デニース
『キリング(Killing)』という作品や、

自信のウェブサイトにも載っている、
デニース
『ユニオン・ジャック(Union Jack)』という作品の様に、
本と言っても、普通に読んだり見たりする本とは異なるアート作品。

SNAPに展示されているのは、これらよりもおとなしめのアーチスト・ブック。
個展は全体的に洗練された雰囲気の良い展示で、作品と共に結構面白い展覧会である。
そして、エドモントンのコマーシャル・ギャラリーでは殆どお目にかかる事が無いコンセプチュアル・アートに触れる良い機会であると思う。


さて、デニースがオープニング中に、私、ギャラリーとは別にあるSNAPの版画工房で、Tシャツを刷っていました。

SNAPでは、6月18日に、毎年恒例のファンドレイジング・イベント、『Love Those Clothes You Wear』を開催します。第5回目の今年のテーマは『Riding Pretty』、ファッションと自転車。

Tシャツイベント


食べ物、飲み物、ダンスにファッションショーを楽しむ中、ファンドレイジングなので、メインはアーチスト・デザインのTシャツやその他の服や小物、手作りのアクセサリー等のサイレント・オークション。
毎年SNAPで開催されていたこのイベント、今年はアルバータ大学のFABギャラリーで開かれます。
販売品と共に置かれた紙に、自分の落札価格を記入して行き、最も高い値を付けた人が購入出来るサイレント・オークションは、こちらのファンドレイジングではとても一般的。
イベントはチケット制、一枚25ドル、SNAPメンバーは20ドル。前売りでも当日でも購入出来ます。


というわけで、私も今年Tシャツデザインを二つ用意しました。
デザインはもちろん、
クロコイラスト
クロコと、

ティガーイラスト
ティガーです。


そしてこちらが、シルクスクリーンで刷り上がったクロコとティガーのTシャツです。

クロコT
クロコ。

ティガーT
ティガー。

本当は、胸いっぱいに顔がある、というデザインだったのに、夫がデータを送った時に重いからと解像度を下げ、そのままピクセルを上げなかったせいで、小さくなってしまいました。
残念!

イベントのTシャツは、基本的に1点ものなので、オークションに出すのはそれぞれ一つずつ。
クロコだけ、Tシャツ以外にトートバッグも作りました。
夕べデニースのオープニング中に、ついでに記念に自分と夫用のTシャツを刷っていた私。
クロコは出来たけれど、ティガーは残念ながらシルクスクリーンの版が壊れてしまって、上手く刷れませんでした。こちらも残念!


イベントについては、また近くなったら触れたいと思います。が、
詳しくは、SNAPのウェブサイトをご覧下さいませ。(青文字クリックで飛びます)



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昨年1月に新装オープンした、アルバータ美術館
通常の展覧会のオープニングとは別に、どちらかというと若い人達を対象にした、クラブスタイルのチケット制オープニング・パーティ『リファイナリー(Refinery)』を、年に3回程開催している。
若い頃と違って夜遅く出歩くことの無い私は、『リファイナリー(Refinery)』に参加したことはないが、先週の土曜日に、ついに潜入することになった。
その理由とは...

6月4日のパーティは、アルバータ美術館で5月28日から開催中の『アンディ・ウォーホル展』に合わせて、『リファイナリー(Refinery)』+『ウォーホル』=『ファクトリー・パーティ(Factory Party)』というタイトルが付いていた。
ウォーホルと言えば、シルクスクリーンということで、アルバータ美術館とSNAP(北アルバータ版画家協会)の共同企画で、公開シルクスクリーン・ファクトリーというイベントを開催。私はそのボランティアの1人だった。

公開スクリーン・ファクトリーでは、お客さんが自らシルクスクリーンを刷り、刷った作品にサインを入れて持ち帰ることが出来る。今回の『リファイナリー』はチケット売り切れだったので、かなりの人数が集まるはずだが、既に用意されたイメージを与えられた一色で一回刷るだけという版画イベントに、果たして人々は魅了されるのか?
一抹の不安を抱えつつ、準備を進める。


ファクトリーパーティ
ドアオープンの午後9時に向けて、会場準備。


ファクトリーパーティ
スクリーン・ファクトリーは、美術館2階の踊り場。


ファクトリーパーティ
スクリーン・テーブル二つをセット。こちらも準備を進めます。


ファクトリーパーティ
前もって用意した、ベースカラーを既に刷ってある紙。色は3種類、タダの白い紙と合わせて300枚ちょっと。
公開スクリーン・ファクトリーは、午後9時から午前1時までの4時間なので、1時間ごとのスケジュールでベースカラーの紙と刷るイメージを変えていくことにした。


ファクトリーパーティ
9時オープン時。お客さんがちらほらやって来る。
なんとなく遠巻きに見ている人に声をかけると、大抵は嬉しそうに刷ってくれた。
シルクスクリーンを実際に刷るのはもちろん、見るのも初めてという人達が殆ど。


ファクトリーパーティ
我々の仕事は、お客さんがきちんと刷れるようにアシストすることや、スクリーンを洗ったり、刷った版画にエディションナンバーとサインを入れる手助けや、乾かした後に受け取りに来たお客さんに版画を渡すこと。


ファクトリーパーティ
二つのスクリーンテーブルにコンスタントにやって来るお客さん。
40分で用意した紙が無くなり、9時からのセッションは終了。
次の10時からのセッションに備えてちょうど良い準備時間だ。


ファクトリーパーティ
使用されたのは、写真家ザッカリー・アヨッテ(Zachary Ayotte)のイメージ。
10時になると、急激に人の数が増えた。
もうこちらから声を掛ける必要もなく、2つのスクリーンテーブルはフル回転。
バーで飲んでいい具合に出来上がった若いグループや、アルコールでは無くて別の何かを飲んでいそうなグループ、ウォーホルとその取り巻きを仮装したグループなど、客自体が盛上がってきて大盛況。人が途切れなく刷りにやって来て、10時20分を廻った所で紙切れに。
ちょっとムッとするお客さんに、次は11時からと説明、一旦退場してもらう。


ファクトリーパーティ
11時頃。2階から1階のバーを望む。10時から12時は人の入りのピーク。
壁に映し出されているのは、ザッカリー・アヨッテ(Zachary Ayotte)のフィルム作品。

11時からのセッションでは、あっという間の紙切れを予想し、スクリーンテーブル一つを停止。
テーブル一つに並んで待つお客さん。時間ごとにイメージが異なるということを聞きつけ、毎時間やってくる熱心な人も。
刷り始めると、テーブルを一つにしたにも関わらずおよそ30分で紙切れ。最後のチャンスは次の12時から。

最後もテーブルは一つ、少し多めに残しておいた紙4種類の色からお客さんが選べるようにし、イメージも二つ用意、好きな方を選べるようにした。これで、流れが少し遅くなるのを狙う。


ファクトリーパーティ
12時セッション始まってすぐに出来た長蛇の列は、全く途切れる事なく1時近くになっても最後が見えないくらい。


ファクトリーパーティ
最後に使用したイメージはザッカリー・アヨッテではなく、ロイヤル・カップル(ウイリアム&ケイト)とハビエル・バルデム
イメージに文句を付けて刷る前に辞退した人が1人いたけれど、概ね好評で、最後は紙切れではなく時間切れで終了。


はっきり言って、今回使用したイメージでたった一度スキージを手前に引く行為に、こんなに大勢の人が(大量に列をなしてまで)集まるとは驚きました。
しかも、誰かが刷ると我も我もと集まって来る。
とにかく今回のイベントが大盛況に終わって、ホッと一息。
SNAPのプロモーションもしっかり出来たようだし、深夜まで頑張った甲斐はありました。


今回『リファイナリー(Refinery)』パーティの実態を初めて見たけれど、普通のバーやクラブと違って、飲んだり踊ったりにプラス、アートを鑑賞出来る、ということもあるせいか客層は割と良い。年齢層は20~30代の若い人が中心だけど、中年層も混ざっている。12時過ぎに会場でこっそり喫煙を始めた(匂いですぐバレる)人が居たけれど、全体的にマナーもいいし、皆とても明るく楽しんでいる感じがした。夜中2時まで居てもベロンベロンになってしまう人も無く、1時過ぎには会場全体の人気は少なくなっていた。


因に、アルバータ美術館(AGA)のアンディ・ウォーホル展は8月21日まで開催中。ウォーホルと言えば有名人のシルクスクリーンの作品がパッと思いつきますが、この展覧会では初期のドローイングやペンティング、カツラなんかも展示してあり、幅広く楽しめる内容。
私個人的には初期作品が結構好きです。
シルバーのカツラは、若いときから着けておけば、歳を取っても誰も気がつかない、という理由があったそうですが...髪型一つで人のイメージは随分変わるので、確かに髪型がずーっと同じなら、薄くなったな~とか、白くなったな~と思われないだろうし、あまり変化に気がつかれないのでしょうね...?



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昨日の続き。

アートリーグ・ヒューストンでの夫の個展は、1月にケベック・シティのエングラム版画センターで開催した個展『Dark Fire』(ダーク・ファイヤー)の巡回展。
『ダーク・ファイヤー』は、以前も書きましたが、ダンテの『神曲 インフェルノ(地獄篇)』からインスピレーションを受け、詩人とコラボ制作した詩と版画集。
今回は、2作目の『神曲 プルガトーリオ(煉獄篇)』からの作品集『Waiting Room』(ウェイティング・ルーム)も足した版画25点と、『ダーク・ファイヤー』のテキスト11点。『ウェイティング・ルーム』にも詩があるのだけれど、刷り上がっていないのと会場に余裕がないため、版画のみ展示。

会場の様子。
アートリーグ 展示風景
『ダーク・ファイヤー』

アートリーグ 展示風景
詩のテキストとの対で展示。

アートリーグ 展示風景
今回もまた、『ダーク・ファイヤー』の版画と詩が収められているタトウ・ボックスを置いてみた。

アートリーグ 展示風景
こちらは、新作『ウェイティング・ルーム』。表紙と版画13点を展示。

アートリーグ 展示風景


カナダの非営利団体、またはアーチスト・ラン・センターなどで個展をしても、売れることはあまりないため、夫は値段を付けずに作品リストを渡していた。
アートリーグのディレクターに、『売りますよ、(ヒューストンの人たちは)買いますよ。』と言われ、速攻数分で値段を調べて付けた。半分疑いながら。

そしてオープニングを迎えたところ...作品販売カウンターまで設けて、売る気満々のスタッフ。
ディレクターの言葉通り、2時間の間に、これまで見たことが無い程の赤丸(売れた作品に付けるシール)が。結局オープニングでは展示作品の3分の1近くが売れた。
しかも、アメリカの他のギャラリーと同じ値段で付けているのに、ヒューストンではどうやらこの値は『非常に安い』ようだ。さすが石油で潤っているだけのことはある。しかし同じ石油で潤っているアルバータでは、版画はあまり売れない。

昨日触れた、ヒューストンでの芸術に対する民間や個人のサポートを、人々がアートを買うということで改めて実感。多大な公的サポートはあっても、一点も売れなかったケベック・シティ、また版画は特にあまり売れないカナダの現状。実は私の作品も、アメリカでの売り上げが最も多い。公的サポートと民間サポート、その違いが人々のアート購買意欲に影響を与えるのか否か、興味深い問題です。


アートリーグ オープニング風景
地元出身ではなく、知り合いも二人しか居ない割には、オープニングにはそこそこの人出。
もう一つの企画展示室での同時オープニング(地元出身の作家)が呼び水になって、夫の展示にも人が入ったようにも思えるが、売れたことを考えるとそれだけでもなさそう。

アートリーグ オープニング風景

アートリーグ オープニング風景

個展は、6月24日まで開催中です。
そしてヒューストンの後は、ダラス、エルパソとテキサス州内で巡回展の予定。



ところで、ヒューストンでは今年初めての試みである、ヒューストン版画フェスティバルプリント・ヒューストン2011』が開催される。
『PrintMatters』というヒューストンの新しい版画非営利団体が主催で、伝統版画から現代版画に至る『版画』の総合プロモーションもかねたイベント。
ヒューストン市内の非営利団体、版画工房、画廊、美術館、博物館が協力して版画展や版画にまつわるイベントを開催する。4月から9月だが、殆どの展覧会・イベントは6月に集中。
アートリーグ・ヒューストンでの夫の個展も、『プリント・ヒューストン2011』の一環で、フェスティバルのキックオフ・イベントと紹介されている。
因に、目玉イベントは、『ロックン・ローリン・プリンツ』と題されたアスファルトなどを固めるスチーム・ローラーで刷る巨大木版画デモ。ただし、このスチーム・ローラー巨大木版画、アメリカ各地の版画イベントですでに何度も行われているものなので、「またですか?」という気がしないでもないが、まあアメリカは広いですからね。



追記:夫のオープニングで、額付きの作品が沢山売れた!と喜んでいたけれど、翌朝になって、焦って付けた額の値段が実は原価の半額になっていたことが判明。額を売る度にお金を失っていくので、急遽額付き販売は中止しました。
どうりで、というかこのせいで、皆『安い、安い』と買っていたのかも。
相変わらず、夫婦揃って抜けています。


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ヒューストンへ来た一番の目的である、夫の個展会場は、アートリーグ・ヒューストン(Art League Houston)

1948年に設立されたアートリーグ・ヒューストンは、エドモントンのSNAPと同じ芸術系非営利団体。カナダではアーチスト・ラン・センターと呼ぶが、ヒューストンではアーチスト・ランという言葉は使わないようだ。因にアートリーグが非営利団体として活動を始めたのは1953年からとなっている。
SNAPは来年設立から30周年記念を迎えるが、それと比べるとアートリーグの歴史は長い。


アートリーグ・ヒューストン外観。
アートリーグ
このビルは、2007年に新しく建てられたもの。賃貸でギャラリースペースを持っているのではなく、所有ビルで目的に合わせてデザイン・設計されている、というのは芸術系非営利団体としては珍しい。


アートリーグ
ギャラリースペースは二つ。正面表側にあるギャラリーは、企画展示室。アートリーグのスタッフによって企画された展覧会が開かれる。通りに面した明るいスペースだが、ギャラリーは小さい。


アートリーグ
裏から入ったところにあるのが、メイン・ギャラリー。こちらはアーチストからの申込式。個展の申請をし、審査で通ると展覧会が出来るようになっている。このシステムはSNAPや、アメリカ・カナダの他のアーチスト・ラン・センターや非営利系のギャラリーと同様。
因に夫の個展会場は、このメイン・ギャラリーで開催。


それから、このビルにはカフェも入っている。
アートリーグ
『Inversion Coffee House』(逆転コーヒーハウス!?)
ここでコーヒーを買って、駐車場脇のパテオでくつろげるようになっている。
アートリーグ関係者には10%のディスカウント。ここのコーヒーは美味しい!


ついでに、
バーガーバス
駐車場に毎日やって来るバーガー・バスでバーガーも買って、パテオでランチを食べる人も多い。


建物内部。
アートリーグ
裏の入り口正面、メインギャラリー脇の受付。


アートリーグ
アートリーグにはギャラリーだけでなく、アトリエも入っている。
アトリエは確か3つくらいあって、版画、ドローイング、絵画、クラフトなどのクラスを開いている。
貸しアトリエではなくて、クラス用。大人だけでなく、高校生や子供用のプログラムなども定期的に開いているようだ。


カナダでは、非営利団体やアーチスト・ラン・センターの運営資金は自治体、州、そしてカナダ政府の援助に大きく頼っている。特にケベックでは州政府からの芸術援助は他の州に比べて充実している。
しかし、その分民間や企業、プラベートでの資金援助は皆無と言っても良い。個人からの小さな寄付がせいぜい。
私たちがとても驚いたのは、アートリーグ・ヒューストンが、民間や企業、個人からの莫大な寄付金で支えられているということ。

税金からまかなわれる政府の援助と、民間からの直接寄付。どちらが良いかは一概には言えないけれど、ヒューストンでは、市民がより積極的に芸術を支えている、という印象を受けた。
政府からの援助のみに頼っている場合、それで済んでしまうので、市民は逆に無関心になる、ということもあり得る気がする。公的機関から与えられる事に慣れてしまい、積極的に民間でサポートしようという意識が薄くなるのかもしれない。



明日は、個展風景など紹介します。


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