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立て続けになりますが、今日もまた映画感想。


スティーブン・スピルバーグ監督、ダニエル・デイ=ルイス主演作、『リンカーン』

リンカーン


1865年1月、国内での奴隷制を廃止するため、合衆国憲法13条の改正を衆議院で可決させたいアメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン。ひと月あまりで終わると予想されている南北戦争の終戦前に可決しなければ、1863年に自ら発布した奴隷解放宣言が無効になってしまう可能性が高い。
黒人奴隷解放に反発する議員が多い中、リンカーンは1月中の憲法改正を目指す。


スピルバーグなので、恒例お涙頂戴系リンカーンなのかと思ったら、非常に現実的に抑えたドラマ。彼の映画で私が最も良かったと思った『ミュンヘン』と並ぶ、上出来な作品。
私はスピルバーグはアーチストではなくて職人だと思っているのだが、今回もストーリー展開、カメラワーク、シーンの切り替わり、色合い等、例え真面目なテーマでも、鑑賞者の心を掴むにはどう見せれば良いかを知り尽くしたさすがな作り。
基本的に、リンカーンが憲法改正を目指すための議論や話し合い等で成り立ってるストーリーで、何か大きなドラマチックな展開があるというのでもないのだが、シリアスな中にもユーモアがあり、真面目な内容2時間半という長さもあまり長いと感じなかった。逆に、衆議院で可決されるかされないか、歴史的事実はもう知っているのにも関わらずハラハラとした緊張感を味わって、時間はあっという間に過ぎて行ったという感じ。

更に監督の腕前も然る事ながら、この映画がこんなに魅力的に仕上がったのも、主演のダニエル・デイ=ルイスの演技の力が大きい。この人の演技が見たくて観に行った様なものです。
リンカーン
アカデミー賞主演男優賞受賞の2007年作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル役が強烈だったが、今回また喋り方から声、動き方まであの役とは全くの別人で、リンカーンになりきり。


一方、
リンカーン
トミー・リー・ジョーンズは、髪型が違っても観ていてやっぱりトミー・リー・ジョーンズだな、と思えて仕方がなかった。
サディアス・スティーヴンス、憲法改正ではリンカーンに見方する急進的な共和党議会議員だが、意外な”秘密”の持ち主。


リンカーン
会議は続く...。


それにしても、この話はたった150年も経たない過去のこと。
多くの議員が、奴隷制廃止には賛成でも、選挙権等黒人の立場を白人と完全同等にすることには強く反発しているのにも驚きだが、憲法改正に民主党の方が圧倒的に消極的だったというのも、今のアメリカの政治状況を思うとかなり意外な感じで、やっぱり150年て短いようで長いんだなと思います。

リンカーンが居なかったら、アメリカの歴史はどうなっていたんでしょう。

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