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以前夫の個展記事の最後にちょこっと触れた、エドモントンの新ギャラリー、dc3アート・プロジェクト。
あの時は開廊記念のグループ展だったが、今回は初めての本格的企画展で、二つの個展がオープン。

ポール
ポール・フリーマン、『Selected Mutations』(選ばれた突然変異)
アルバータ大学大学院を修了した、エドモントニアン。現在同大学のドローイング講師でもある。

アルバータ美術館の2階の小さなギャラリーでも、角いっぱいの牡鹿作品(立体)展示中だが、dc3の個展では、学生時代に作った、上記の案内状にある奇妙なオブジェ(こちらは大変エロチック)から、動物と植物のデジタル・プリント、そして動物や人を独特な構図とタッチで描いた現在のドローイング作品を展示、アルバータ美術館で展示されている作品へと繋がるような形の個展。

個人的に彼の作品はいつもとても好みというわけではないが、確かなデッサン力で描いたドローイングは、見ごたえあり。更に、学生時代に作ったというオブジェやアルバータ美術館の鹿の作品もそうだが、とてもユーモアを感じる作品である。特に鹿の作品は非常に力強くもあり、圧倒される。
制作テーマである「発見」に焦点を当て、自然とあまり自然でないものの間での変化と適応を表現しているということだが、そのややこしいステイトメントも、立体作品を観ると分かり易いかも。


そして同時開催は、
ミッチ
ミッチ・ミッチェル、『Berth』(寝台とか停泊、波止場への入港といったような意味)。
アルバータ大学大学院版画科修了のアメリカ人アーチスト。

この人は版画出身だが、大学院時代から写真製版技術に寄る伝統版画とデジタル・プリントによる作品制作と共に、版画の立体作品や大型インスタレーションの作品を発表して来た。
特に大学院修了後の作品はダイナミックで力強く、とても才能を感じる作家さん。
大学院修了後のカナダ西部での作品発表はこれが初めて。

”グローバルで大規模な消費やまき散らしの文化”がこの作品のテーマで、大量のミニコンテナが散乱した感じのインスタレーション。コンテナは版画で、紙に刷った後に立体に組み立てたもの。
普通の平面版画作品も面白いが、この個展の作品よりも良いと思うインスタレーション作品もあるので、興味がある方は、ウェブ・サイトへ(名前の青文字クリックで)。基本的に紙に刷られた”版画”だったり、版画に使用する素材なのに、そう見えないところが凄いと思う。


dc3アート・プロジェクトは、オーナーがお医者さんで元アート・コレクター。現在も医者として働きながらの2足のワラジ運営だが、エドモントンでは唯一と言って良い、売れる事を目的とせずにオーナー自ら気に入った作家だけを取り扱う(今のところ)現代アートのコマーシャル・ギャラリー。しかも現時点で紹介しているのは、エドモントン市内とアルバータ州内のローカル作家がほとんどで、商業画廊としてはかなり珍しい存在。
オーナーのこだわりで実現したギャラリー・スペースは、外観こそ良くないが、内装はエドモントン市内のコマーシャル・ギャラリーではベスト。
まだ少し手探りの感はあるが、オーナーの理想は高い。が、売れる事を目的とせずに、どこまで経営を成り立たせて行けるのかが、今後気になる所。

金儲けではなくて、真にアートへの情熱から開いたこだわりギャラリー。現実は厳しいと思うけれど、どうか頑張って続いて欲しいものです。



さて、今日はこれからSNAPの師走恒例イベント、クリスマス版画セール。
今年のテーマは『シルバー&ゴールド』。イベントのお手伝いはしても、係ではないのでテーマがどういう事なのかは分かりませんが、版画のサイレント・オークションと通常の版画セールの他に、食べ物飲み物にダンス。DJが入って版画工房がクラブになるらしいです...。
詳しくは、こちら
今日もひたすら寒いので、人の入りは気になりますが、エドモントンにお住まいで今晩暇過ぎる方は、クリスマス・プレゼントにお手頃な版画でも買いに来て下さ〜い。または踊りにでも。
夜7時から深夜まで開催してます。

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