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トム・クルーズが信仰する新興宗教団体、サイエントロジー(Scientology)の創始者であるL・ロン・ハバードを一部モデルにしているということでも話題の、
ザ・マスター
『ザ・マスター』(The Master)。
主演のダニエル・デイ=ルイスの演技が強烈だった、2007年公開のアカデミー賞作品『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(原題: There Will Be Blood)の、ポール・トーマス・アンダーソンが監督・脚本・共同製作を手がけたヒューマン・ドラマ。
今回もまた強烈個性派俳優を使い、かなりインパクトの強いドラマとなっている。


アルコール依存症の退役軍人フレディ(ホアキン・フェニックス )は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされ戦後の社会になじめずに職を転々とする日々を送っていた。ある晩、酔っぱらったフレディは、『ザ・コーズ(The Cause)』という哲学的な思想に基づく信仰グループのカリスマ・リーダー、ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)のヨットに勝手に侵入する。

独自の思想と訓練で、ストレス障害と心の傷を助けようとするランカスターと、反発しつつもそのカリスマ性に惹かれて付いて行こうとするフレディ。二人の人間関係を中心に、物語が進んでゆく。


うわさ通りなかなか良い映画だった。
はっきり言って最初から最後までなんだかキモいのだが、フレディ役のホアキン・フェニックスが強烈。態度はもちろんの事、痩せ方とか歩き方とか、演技を通り越えて本当にこういう人なんじゃないかと心配になるくらいに強烈。
ホアキンがあまりにも印象的なので、もう一人の個性派役者のフィリップ・シーモア・ホフマンが普通に見えるが、彼は彼でフレディとは反対に非常に落ち着いたカリスマ・リーダーとしての存在感は強い。
この二人の演技を観るだけでも、劇場へ行く価値あり。


自己啓発的な繰り返しの訓練により、自己を開放し救われることは本当に可能なんだろうか?
この映画は、新興宗教やカルトと言われるグループに特別批判的なわけでもなく、かつ好意を持って描いているわけでもない。決してネガティブにもならず、明確な答えも無いが、とても冷静に人間の生き方についての、何が真の幸せなのか?という、誰もが持つ根本的な疑問を観る者に投げかける。しかも、ランカスターとフレディというとても正反対なキャラクターを合わせることで、より深く考えさせられるように出来ている。


ザ・マスター
ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)。
本当に人を助けたいと思って活動しているのか、詐欺師なのか、自己満足なのか、その表情からは良くわからないけれど、嫌な感じがしないどころか、私も試してみたいと一瞬でも思えてしまうカリスマ性。
時折キレるが、妙な安心感あり。


ザ・マスター
フレディが取り憑いているホアキン・フェニックス 。
この人を助けるのは難しそうです。



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