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エドモントンのダウンタウンにあるエンタープライズ・スクエア(Enterprise Square)は、ハドソンズ・ベイ・カンパニー( Hudson's Bay Company)が1939年にオープンした ヒストリック・ビルディング。

エンタープライズスクエア

エドモントンで最も巨大な店舗として、開店以降およそ50年に渡り市の繁栄の象徴でもあったベイ・ビルディングだったが、1990年に入り、経済・経営の悪化に伴い閉店して以来、建物は殆ど空のまま使われていなかった。
2005年、ロケーションとスペースに目をつけたアルバータ大学が、政府の援助を受けビルを購入、現在は市内のビジネス、アート、カルチャー・コミュニティーとのリンクを目的とする大学のダウンタウン・ハブとして利用されている。アルバータ大学経営の大人向けの生涯学習講座、エクステンションの各クラスもここ。


さて、そんなベイ・ビルディング改め、エンタープライズ・スクエアの1階には立派なギャラリーがある。
エンタープライズスクエア
立派な理由は、2010年の1月末に新装オープンしたアルバータ美術館(Art Gallery of Alberta)が、改装工事中にここの一階を借りてギャラリーを経営していたから。
改装工事が終了し、アルバータ美術館が出て行った後、現在も結構なスペースを誇る立派なギャラリーはそのまま残されている。そして、もったいない事に普段は空のまま使われていない事が殆ど。


先週末、久しぶりにこのエンタープライズ・スクエアのギャラリーで開催されていた展覧会を、31日に最終日ぎりぎりに観に行ってきました。
春の訪れ(頼むよ!)と共に終了した展覧会は、
題して『Cool Stuff』(クール・スタッフ)。
クールスタッフ
「格好いい」を意味するCool と、「冬の冷たい空気」を意味するCool を合わせたタイトル通り、カナダらしく『冬』がテーマの展覧会。

アルバータ大学博物館(The University of Alberta Museums)が密かに誇る膨大なコレクションの数々の中から、『冬』に関わる収蔵品をジャンルにとらわれずに選んで展示。


クールスタッフ


クールスタッフ
絵画や美術作品だけでなく、イヌイットやファースト・ネイション達の伝統服や民芸品、動物の骨や剥製、ホルマリン付けの魚、化石など、大学構内の各学部に分散されていて、普段は滅多にお目にかかれないコレクションたち。
展示品は、カナダだけでなく中国、日本、ヨーロッパからの収蔵品などを含め、国際的でもある。


結局最終日になってしまったけれど、色んな物が展示されていて面白かった。
色々過ぎて統一性がない、という意見もあったようだけれど、統一はテーマ、ジャンルはバラバラが狙いなんだろうから、と個人的には楽しく観れました。
どうしても行ってみなくてはっ!と思った理由はこちら ↓↓↓↓↓

クールスタッフ
3月22日付けの新聞ですが、浮世絵の隣に、私の作品が紹介されています!
タイトルは『Frostwork』(霜の花)といって、私がエドモントンに移住して間もない頃に作ったエッチング版画作品。
冬の窓辺にびっしりと張り付いた霜の結晶からインスピレーションを受けて制作したもの。


夫の展覧会など良く宣伝している私ですが、今回は大学の収蔵品てことで、自分の作品も展示されていたのになんとなく実感薄く、ブログでの前宣伝もすっかり忘れてしまいました。
もう終わっちゃったので、残念ながら見逃した方は、次回に期待しましょう。


ところで、アルバータ大学博物館(The University of Alberta Museums)と聞いて、大学に博物館があるの?と思う方もいるかと思いますが、これは実は実態の無い博物館。
アルバータ大学には、とにかく素晴らしく充実したコレクションがあるのに、それを一括して収蔵する建物が無い。なので全ての収蔵品はそれぞれの学部の建物内に密かにしまわれていて、大抵予約して観に行く。数が膨大なため、公の目に触れる収蔵品はごく一部。多くは人目に触れずにしまわれたまま。
これらの散らばっている収蔵品をまとめて管理しているのが、アルバータ大学博物館。
博物館のオフィスもあちこちに点々としていて、一カ所にまとまっていない。
そんな博物館の収蔵品は、定期的に企画展としてあちこちで一般公開されているものの、会期を逃すと再びお目にかかれる日は不明。
博物館のスタッフはもちろん、私もそして(多分)多くの大学関係者が望んでいるのは、収蔵品を一括に収め、いつでも誰でも観に行けるような博物館の建物。

実現すればエドモントン観光の目玉の1つになると思ってやみません。
エドモントンにはロイヤル・アルバータ博物館があるので、対立して「博物館」としては建てられない、という理由も聞いているが、ロイヤル・アルバータ博物館は子供向けだし、コレクションの幅と数ではアルバータ大学博物館の方が確実に上だと思うので、大学博物館の建物が無いのは非常に残念。あれば観光客にだって喜ばれるだろうに。
勝手な意見として、ヒストリック・ビルディングで面積も広いエンタープライズ・スクエアをコレクション・センターにしてしまえば良かったのに! と思います。

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