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さて、毎年テーマを掲げているSGCIコンファレンスの今年のテーマは、『Equilibrium』(エクイリブリウム)。”平衡”とか”釣り合い”ということだが、さらっとまとめると、現代社会におけるめまぐるしい変化(作り手、素材、制作意図や、現代美術と大衆文化)の中で、版画というメディアはそれをどう吸収しバランス良く向上させていくことが出来るのか、というようなこと。
しかしこれまでの参加経験から、全体的にテーマに沿ってトークやワークショップが開かれるものの、実際にはテーマ自体はさほど重要ではない、と思われる。

ここ数年、この手のコンファレンスに参加する度に議論されてきた『伝統版画とデジタル』について議論するトークが今回もまたあったなら、私も夫も目にエッチングニードルを刺す、
          ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
エッチングニードル
と半分冗談で言い合っていたけれど、幸い今回は意図的に避けたのか、とりたてて鼻につくデジタル版画トークが無かったのは幸い。
コンファレンスでは面白いトークは2、3あれば良いほうで、大抵面白くないことが多いので、今回トークにはあまり参加しなかったため実態は不明だけれど、パンフレットから察するとデジタル版画というよりは、もっと幅広くテクノロジーを利用した版画(いわゆる版画というイメージからはかけ離れているもの)に関するトークが多いようだった。今回特に目についたのは、アニメーションやビデオ、そして大衆文化(ポップカルチャー)系。


コンファレンスでは、ワークショップやデモも人気。
私も、座って1時間半のトークを聞くよりは、目で見て理解できるデモを見て回る方が楽しい。
全てではないけれど、私が見たワークショップとデモをいくつか紹介します。

その1: 巨大紙漉

紙すき
これは、巨大紙漉用のプール。この中に解かした紙の材料を入れ、

紙すき
巨大スクリーンで漉き取ったのがこれ。

紙すき
そして自前の紙にイメージを刷る。機械で作った紙と違って味わいのある紙になります。


その2: 版画系参加型サウンドアート・パフォーマンス

サウンドライン
版画を刷る時にインクを練るテーブルのようだが、インクをナイフで練ったり、ローラーで広げたり、布で拭き取ったりという行為をすると、それに反応して上にぶら下がっているスピーカーから音が流れるしくみ。

サウンドライン
テーブルのガラス板の下に仕込んであるセンサーが黒いインクにより光を遮られると、その強さによって様々な音が出るようになっている。手の動きで光が遮られたりしても音が出る。

版画という域からは逸脱した、これまでにあまりないデモでとても人気があった。
黒いインクをテーブル上で練ったり拭き取ったり、ローラーを転がしたりという行為は、一般的な版画家の仕事だけれど、刷るという版画家として最も重要な部分を抜いて、インク練りや拭き取り行為だけを利用しているというのも新鮮。


その3: スタンプ凸版

凸版スタンプ
コンファレンスの前に参加者を募って作った、リノリウムの凸版。一般にリノカットと呼ばれるものを、イメージの形に合わせてカットしたもの。

凸版スタンプ
ワークショップでは、この事前に別の人達が彫った版を並べて刷って行く。

凸版スタンプ
刷り上がったものを組み合わせて、一つのイメージに仕上げようというもの。
関連性のないばらばらなイメージを、無理矢理合わせて一つにしようというちょっと強引な試み。
刷り上がったものは、今のアメリカの凸版の流行を良く現している。(ここで絵として良いとか悪いとかは、考えない方が宜しい。)

...ということで、コンファレンスはまた明日に続きます。(青文字をクリックしてね)


大震災の直後、当然ながらアクセス数が落ちましたが(私もしばらくアップできなかったりで)、おかげ様でまた最近は見に来てくれる方が増えて来ました。
皆さん、本日もご訪問いただき、ありがとうございました。

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