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2人の科学者が、遺伝子組替えにより新種の生命を作り出すというサイエンス・ホラー映画『スプライス』(Splice)は、

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現代版フランケンシュタイン。


若手遺伝工学者のクライブ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)のカップルは、異なる生命体の遺伝子の組み換えにより、新種の生物を作り出す事に成功。これを機に会社からはキメラ研究の部署は閉鎖すると言い渡される。しかし更に進んだ新生命を作ることへの情熱を諦めきれない二人は、会社に秘密で研究を続け、タブーとされている人間と他の生物との遺伝子組替えによる、ヒト・キメラを誕生させることに成功する。
爬虫類、鳥類、哺乳類、そして人間の特徴を持つ新生命体は女の子として生まれ、通常人が体内で行う成長過程を誕生後の体外にて行い、驚異的な早さで成長した。
口がきけないながらも、アルファベットのパズルを組み合わせることで言葉を学び、コミュニケーションをとることが出来るようになったその子に、エルサはドレンと名付ける。

やがて反抗期を経て、年頃の娘へと成長したドレンだが、彼女の遺伝子の中には、クライブとエルサが予想もしていなかった恐ろしい秘密が隠されていた。


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鳥と哺乳類の胎児形で生まれたドレン。
不気味だけれど、可愛い女の子に成長する。


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頑として自分の信念を貫くエルサと、モラルと科学の間で葛藤するクライブ。


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年頃に成長したドレン。


世間に祝福されず、研究対象として作り出された生命であるドレンの孤独と哀しみは、涙をさそう。
その他のキャラクター設定もしっかりとしていて、感情移入しやすい。
何カ所か不快に思うシーンはあったが、全体的にとても面白かった。
後半になるに従って段々と怖くなって行き、最後は想像と好奇心をくすぐる結末。
評価は全体的に良い映画だけれど、星4つは難しい。でも面白かったし3つ半てとこか。

現代の科学ではどんなキメラも実際に生み出す事が可能になってしまった。
SFだと思っていた世界が現実感を持つようになってしまった現代のテクノロジーに対する警告も込められている。
いつの時代にもテクノロジーの発展に対する警告的な物語は発生してきたが、生物の根本である遺伝子を操作出来るようになった私たちは、どこで線引きをすればよいのか、今非常に注目されている問題でもある。


ところで、この映画のエグゼクティブ・プロデューサーに、『パンズ・ラビリンス』『ヘルボーイ』の監督、ギレルモ・デル・トロの名前があって、納得。ドレンの特殊メイクから、類似性を感じる事が出来る。

余談ですが、『ヘルボーイ』も『パンズ・ラビリンス』も私の好きな映画だが、『ヘルボーイ』は一作目が良く、『パンズ・ラビリンス』は、見終わった後に映画館の中でさめざめと泣いた映画。滅多に泣かない私を泣かせた映画として、記念に(滅多に買わない)DVDも購入してしまったほど。あの映画は、デル・トロの傑作と言って良いでしょう。

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