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『グリーン・デスティニー』や『ブロークバック・マウンテン』でおなじみの、アン・リー監督最新作、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(Life of Pi)を観て来た。
しかも、3Dで。

ライフ・オブ・パイ
原作は、カナダの作家であるヤン・マーテルのファンタジー冒険小説『パイの物語』(2001年)。


インドで動物園を営む家族の元、ヒンドゥー教徒でベジタリアンとして育ったパイは、12歳のときにキリスト教、そしてイスラム教に出会う。ただ神を愛するパイは、異なる宗教を通して神を理解するため、3つの宗教の信者となる。
パイが16歳になった時、両親は政治不安からカナダへ移住する事に決め、動物園を売って残った動物達と共に日本の貨物船に乗りインドを発つ。
しかし航海から数日後、貨物船は酷い嵐に遭遇、パイと4匹の動物を残して海の底へと沈んでしまうのだった....。


久々に、期待以上に、心にいつまでも染み入るような良い映画だった。
神への信仰とは? コミカルに、シリアスに、パイの人生を通して語る。1コマ1コマに無駄が無く、全てのシーンが見事に物語り全体に生かされている。
一瞬ありがちなエンディングに思えるが、この終わり方だからこそ、物語全体の意味がますます生きてくるのだと納得。

この映画で特に重要と思えるポイントは、冒頭で少年時代のパイが様々な宗教に傾倒していく部分と、パイが漂流を終えてからの終盤の台詞。
期待以上に上出来な作品で、良い意味で期待を裏切られる、というような映画です。


また、太平洋漂流中の映像が、極めて美しく幻想的。
本当は死と背中合わせの状況なのに、そんなこと全くおかまいしに自然が見せる命と美にひたすら感動。
最初は、わざわざ3Dで無くても..と、思ったが、意外と3Dで観る価値あり。
ライフ・オブ・パイ


ライフ・オブ・パイ
日頃物にあふれ、食べ物にも不自由しない生活を送っている人達にとって、何もかも失い、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされ、ほんの小さな自然の恵みや物に心から感謝するということは、実際に自分の身に起こってみなければ同様にはなかなか難しいと思うが、今自分たちがどれだけ恵まれているか、ということも再認識出来ると思います。
自然や食べ物に感謝する気持ちを、失わないようにしたいものです。


ライフ・オブ・パイ


そして、何といってもこの映画のお気に入りキャラは、
ライフ・オブ・パイ
ベンガルトラのリチャード・パーカー。怖かったり可哀想になったり、可愛く思えたり。しかしそれだけでなく、このトラには多くの意味が含まれています。


目を見張る映像の美しさに加え、動物の特殊効果も素晴らしい。
所々でCGだな、と分かるのだけれど、全体的にどこまで本物の動物なのかCGなのかの区別がつかない出来栄え。特にトラは殆どCGらしいが、とにかくリアル。

それと、ちょっと懐かし!と思っちゃったんですが、
ジェラール・ドパルデューが意地悪なフランス人船シェフ役で出てます。


『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、私的には、今年(日本での公開は、来年のようですが)一押し!の映画です。

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