FC2ブログ
ちょっと遅ればせながら、先週の木曜日は、アルバータ大学博物館のギャラリーの新しい展覧会のオープニングだった。

トランセンデンス
『トランセンデンス(超越)』というタイトルの現代版画展。
4人のアーチスト、4つの文化という副題が付いているように、カナダ、日本、ベルギー、ポーランドの4カ国から4人のアーチストによる版画作品を展示。


トランセンデンス3
カナダ出品作家、ウォルター・ジュール(Walter Jule)。作品の技法は、フォトエッチングとフォトリトグラフ(写真製版による銅版画とリトグラフ)。
アルバータ大学の版画科教授を2006年に退職し、エドモントン近辺在住で制作活動をしている。


トランセンデンス4
ベルギー出品作家、モーリス・パスターナク(Maurice PASTERNAK)。(実際は、モリースと発音した方が近い。)作品の技法は、銅版画のメゾチント。
ラ・カンブル、ベルギー国立美術学校の版画科教授。でもあと一年程で退職だそうな。


トランセンデンス5
ポーランド出品作家、スタニスワヴ・フィヤウコヴスキ(Stanisław Fijałkowski)。作品の技法は、リノカット
出品者で、唯一オープニングには来る事が出来なかった作家さん。
ポーランドで最も偉大なアーチストの1人、ということですが、割と高齢な方のようです。


そして、
トランセンデンス2
日本出品作家、池田良二。なんと、私の大学時代の版画担当教授です。作品の技法は、フォトエッチング。

今回展覧会のためにエドモントンまでやって来たのは、ベルギーのパスターナク氏と池田先生。それから、もう1人日本からの特別ゲストだった、フルート奏者の西川浩平さん。彼のオープニングでのフルートと篠笛のパフォーマンスは、とても素晴らしい演奏でした。


さて、大学時代の先生がやって来ると、接待は100%大学任せといえども、なんとなく忙しい。
オープニングの翌々日の土曜日には、大学の版画工房にて作家3名によるワークショップが開かれた。
特に頼まれていた訳でも無いけれど、折角エドモントンまで来ているのに、パーティでしか顔を合わさないというのも変なので、お手伝いに出向いてみた。お手伝いしたのは、もちろん池田先生だけです。

ワークショップ
ガンピ刷りのデモ。久々に本場日本のガンピ刷り。
そういえば、2週間前にケベック・シティのエングラム版画センターで私の夫がワークショップをした時に、全員女性だったと書いたけれど、今回もワークショップ参加者の全員が女性!
版画は女性に人気がある様です。


ワークショップ2
インクを詰めて拭き取った版のプレートマーク部分を奇麗にしている。


ワークショップ3
版を濡らしガンピを載せて(この時には実際にはガンピではなくてコウゾ紙を使っていた様な気がする)更に霧吹きで濡らして位置を決めたら、余分な水分をタオルで取って薄めた糊をひく。
ガンピは前もって型紙で画面にぴったりになるように切っておく。濡れた時の縦横の紙の伸び率を前もって調べておくと、ガンピやコウゾがはみ出るという事が無い。
糊が均等にひけたら、余分な糊分をまたタオルで取りプレートマークをもう一度奇麗にしてから版をプレス機に載せ、紙を載せ作品を刷る。


ワークショップ4
ガンピ刷り終了。


今回は、アルバータ大学の高円宮日本センター(Prince Takamado Japan Centre )と博物館との共同開催ということで、いつもよりも盛大な版画イベントだった。
ゲストの泊まったホテルは、フェアマウント・ホテル・マクドナルドとなかりグレードが高かったが、なんと今回スポンサーで部屋を無料で提供してくれたとか! 

結局木曜日から月曜日の5日間で、池田先生と一緒のパーティが無かったのは日曜日だけ。
今回池田先生の通訳と接待を担当していた日本センターのKさん、本当にお疲れ様でした!


最後に、『トランセンデンス』展はアルバータ大学構内のTELUSセンターで、2月19日まで開催中。
ギャラリーは、木、金、土曜日の午後のみオープンしているようです。
4人とも、長いキャリアと共に国際展などで多くの受賞歴を持っており、国際的にも名の通った作家さん。若く活気のある展覧会というよりは、熟練した作家たちによる洗練された作品展となっています。


ブログランキングバナー にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へにほんブログ村 猫ブログ 猫 海外生活へ 

スポンサーサイト