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カナダで最も有名な日系人、デヴィッド・スズキ氏のドキュメンタリー映画。
『フォース・オブ・ネイチャー:ザ・デヴィッド・スズキ・ムービー』(Force of Nature: The David Suzuki Movie)

Force of Nature2

生物学者で環境運動家であるデヴィッド・タカヨシ・スズキは、1936年カナダのバンクーバーで生まれた日系3世。彼は、カナダのテレビCBCの環境ドキュメンタリー番組を1979年以来ホストし人気を得るなど、マスコミにも良く知られ、ファンも多い。
このドキュメンタリーは、74歳のスズキ氏の”自分が死ぬ前に言い残したい最終講義”という、『レガシー(遺産)』と題した講演の様子を中心に、彼の生い立ちや家族、大学時代の生物学研究、その後の環境活動(見た目はもちろんヒッピーですよ)、自然や命への思いが綴られている。広島や築地などシーンのいくつかは日本で撮影された。
カナダで生まれカナダ人として生きて来たスズキ少年は、日系人ということで、第二次世界大戦が始まると突如自国から敵扱いされ、家族と共に日本人キャンプへ強制収容される。日本語を話す事が出来ない彼を待っていたのは、日本語を話す子供達からのいじめ。自国から迫害を受け、更に自分のルーツである日本人からも受け入れてもらえず、友達が出来ずに1人寂しく森や湿地帯で遊ぶスズキ少年は、父譲りの自然好きに加え、ますます環境に興味を持つようになる。


前半の少年時代の強制収容の体験や、原爆記念日の広島訪問など、目頭が熱くなった。
一度は敵として迫害にあったものの、現在ではカナダで最も重要な人物50人の中に含まれるなど、敬意を評されているのは何とも皮肉。
増え過ぎた地球人口への危機、私たちは地球上で他と離れた生命ではなく、常に我々を取巻く地球環境と共にある存在なのだと言う事を強く訴えている。空気や水に壁はなく、人も死んだら大地に還る、こんな単純で当たり前のことを、頭で理解しながらも、私たちは物質や欲望にこだわりどうしても自然に受け入れる事が出来ない。
空気、水、大地、火の4大要素と常に関わりを持つ、私たちを含めた地球上の全ての生命の等しさ。
短い時間に盛りだくさんだけれど、全体的に割と良かったと言えるドキュメンタリー。

Force of Nature


ところで、そんな地球人口の爆発に危機感を持つデヴィッド・スズキ氏だけれど、自身は2度の結婚で4人の子をもうけている。ドキュメンタリーの中では最初の結婚について触れられているが、彼の最初の家族についてはベールに覆われていて、あまり公に語られることは無いようだ。
2度目の結婚でもうけた二人の娘のうち、長女のセヴァン・カリス=スズキは、環境運動家として、しっかりと父親の進んで来た道を受けついでいる。

1992年、セヴァンはブラジル、リオデジャネイロでの環境サミットで、子供の環境団体の代表としてスピーチ。
政治的、経済的な問題を抜いた、子供ならではの他意の無い純粋な訴えは、非常に感動的。



この時セヴァンは12歳、世界中の大人に向かって、環境を守るために今行動を起こして欲しいと訴えている。
ブラジル行きの資金は自分で募金を集め、スピーチも全て自分で書いたという。
子供に教えられる大人。
あれから18年。地球環境は良くなったと言えるだろうか?


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