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私の夫と、5年に渡ってコラボレーションをしてきた彫刻家ロイデン・ミルズの、最後かもしれないコラボ2人展が、今週末から始まります。
場所は、以前にも紹介したことがある、エドモントンの東隣の町、シャーウッド・パーク(Sherwood Park)のストラスコナ・カウンティ(郡)コミュニティー・センター内、アート・ギャラリー@501

Serface Tension
外部に面したギャラリーの壁面には、6月の早いうちから二人の作品が展示されていますが、展覧会そのもののオープンは今週金曜日。


Serface Tension
『Sueface Tension』と題した2人展、展示期間は6月21日から8月11まで。
この案内のイメージは過去の作品で、今度の展覧会には出品しない。


本来版画が専門の夫だが、最近大型の油性木版の版の方をインスタレーションとして展示することも多く、今回も彫刻とのコラボ作品と掘った版木作品がメイン。版木も日本の水性木版で使用しているシナベニヤではなくて、1.5cm程の厚みのあるメープルのコンパネにインクをのせてから掘り進めたもので、元々は刷るつもりで掘ったけれど、刷らなくても版が見ごたえある作品に仕上がる事に気づいてから、もっぱら木版彫刻的に製作している。


そして、最近は忙しい夫のアシスタントとして忙しい私は、今回も展示作業のお手伝い。
彫刻の搬入が主なので、日本の道路では走れなさそうな巨大トラックでの搬入です。しかもあまりにも全てが重いから重労働。ついでに、男3人女3人のクルーの中で私が最もひ弱なことも判明。
とりあえず初日は、作品をギャラリー内に全て入れ、大まかな場所に置いたところまで終了。

Serface Tension


Serface Tension


Serface Tension


Serface Tension


Serface Tension


広い会場があっという間に作品で埋まってしまい、多過ぎるとのことで、センター内にある図書館の前や、ギャラリーの外(廊下)などにも展示。それでもまだ多い気がする。
立体の作品と壁に飾る作品の両方あるので、なるべくすっきりと1点1点がしっかりと存在を放ちつつ、これからオープニングまでの展示日程でうまくまとまると良いです。


正直、色の無い展覧会ですが、2人の作品は面白いと思います。
展覧会がオープンしたら、また案内記事を載せる予定です。

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今回のハンガリー旅行の主要目的は、デブレッチェン近代現代美術センター(MODEM)での夫のグループ展。
3月25日にデブレッチェン入りした後、26日からオープニングの30日までの間に、作品の展示作業を行った。


デブレッチェン
着いた日から寒かったデブレッチェン、その日の夕方から雪が降り、作業初日の朝も気合いの入った寒さ。


11人のグループ展だが、会場の広さに圧倒。暗闇の奥にもまだまだ展示室。
丸一日がかりで決定した場所に、それぞれの作家が作品を展示していく。
会場に来ていない作家達の分も、英語の話せない美術館テクニシャンの助けを借りて、我々が展示。
ザ・ニュー・ワールド
夫の展示風景。雁皮紙に刷った油性大型木版画です。
まず場所をしっかりと決めてから、


ザ・ニュー・ワールド
雁皮(作品)の裏に糊を薄くひき、


ザ・ニュー・ワールド
ドライウォールの壁に直接貼付けていきます。


ザ・ニュー・ワールド
他の作家さんも、それぞれ自分の展示作業。


ザ・ニュー・ワールド


ザ・ニュー・ワールド


ザ・ニュー・ワールド
素晴らしい働きぶりであっという間に作業をこなしていく、英語の話せないテクニシャン3人組。
今回のキュレーターであるデレク・ベサントは、グループ展『ザ・ニュー・ワールド』の会場の向かいにある展示室で、同時開催の個展。(これが、彼の個展会場)
この方は、随分前にSNAP新スペースの第一弾展覧会で紹介した作家さん。今回のグループ展実現は、彼のおかげ。


ザ・ニュー・ワールド
そして、グループ展『ザ・ニュー・ワールド』。


展覧会風景の一部です。
あんなに広いと思った会場、奇麗に埋まりました。
ザ・ニュー・ワールド


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IMG_431872.jpg
反対側から。


ザ・ニュー・ワールド
こちら、ビデオ・プロジェクションも使っています。


ザ・ニュー・ワールド


今回の展覧会、デレクを含めた12人のカナダ人版画作家のうち、9人が完全なるデジタル・プリント。
グループ展のテーマが、”伝統的な版画から逸脱した技法や展示方法で見せる”というようなことだったので、デジタルが新しいか? というと、現在もはやそうとも言えなくなってきてはいるものの、やはり伝統技法よりもデジタルに偏るのも自然なことかもしれない。
日頃メゾチントなどの伝統技法で作品を発表している作家も、今回は完全デジタルでの作品。
そんな中で、(自分の夫を褒めるのもなんですが)こつこつと手彫り木版画の夫の作品は際立って見えた。直接壁に貼付けることで壁全体が1つの作品のように見え、インスタレーション的な効果でとても現代的。

インスタレーションと言えば、他にも、立体作品や、天井から吊るしたり、壁では無く窓に向かって吊るしたりなどの展示方法も版画の作品展示としては斬新で面白いと思う。
また、刷る素材も“紙”ではなく、ビニールや布、プラスチック、ガラスなど色々で、”版画と言えば紙に刷るもの”という一般的固定観念を崩してくれそう。この展覧会を見に来る(主に地元の)人達が、版画について新たなる発見をしてくれれば嬉しいけれど、あまりにも一般の人が連想する『版画』のイメージからかけ離れているため、理解不能で戸惑う可能性もなきにしもあらず。
デブレッチェンやハンガリーの人々にどのように受け止められるのか、気になるところです。


どんな技法や展示方法にせよ、イメージ自体が最も大切で、それに関してはどの作品もとても良かったと思います。
展覧会は、6月23日まで開催中です。


おまけ:
野菜
家庭菜園史上最高に遅れをとった室内種まき、5月に入ってついに実行。
今年はそれぞれの野菜の苗の数も減らしてみました。”少ない苗で、多く収穫”を目指したいと思います。
今からで6月の定植までに丈夫な苗に育てられるのか? 特にトマトが心配ですが、発芽したらすぐに外の温室に移動、太陽の光と共に温め作戦で、高速生育に挑戦。成功するのかどうかは、不明。
現在ホットシートで、早い発芽を促しています。


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ロック・コンサート行ったかと思いきや、趣向が全然違うんですけど、オペラ鑑賞。

ホフマン物語
ジャック・オッフェンバック作曲、『ホフマン物語』(原題:Les Contes d'Hoffmann/英題:The tales of Hoffmann)。休憩が2回入って、全部で5幕。


サーカスの歌姫ステラに恋する酔っぱらいの詩人ホフマンは、ステラに横恋慕し、彼女がホフマンへ宛てた手紙を盗んだ議員のリンドルフに嘲笑され、過去の3つのラブ・ストーリーを語る。

ホフマン物語
最初の愛、機会仕掛けの人形オランピア。

発明家のスパランツァーニが作った機会仕掛けの人形オランピアを、スパランツァーニの娘と信じて恋するホフマン。オランピアの目を売ったコッペリウスから買った不思議な眼鏡をかけると、本物の人間にしか見えないため、オランピアが人形とは気がつかない。
しかしスパランツァーニの支払いが不渡りとなり、怒ったコッペリウスはオランピアを壊してしまう。一方眼鏡が壊れたホフマンは、オランピアが人形であることに気が付き、人に笑われ失意に打ちのめされる。


ホフマン物語
二人目の愛、歌うと死んでしまうアントーニア。

歌を歌うと死んでしまうという奇病を持つサーカス歌手のアントーニアは、亡くなった毋と同じ運命を辿ることを恐れる父クレスペルにより、歌うことを禁じられる。ホフマンとアントーニアは夫婦になることを約束するが、アントーニアの病気を治すという医者、ミラクル博士にそそのかされて歌を歌ってしまったアントーニアは力つきて命を落とす。傷ついたホフマンは酒に頼る様になる。


ホフマン物語
三人目の愛、娼婦のジュリエッタ。

魔術師ダペルトゥットの手に輝くダイヤに心を奪われたジュリエッタは、ダイヤとの交換のため、ダペルトゥットに言われるままホフマンを誘惑し、鏡に映る姿を盗むことを約束する。愛への希望を失っていたホフマンだが、ジュリエッタの魅力に負け、鏡の姿を渡してしまう。
先にダペルトゥットの犠牲で影を奪われたシュレミールは、ジュリエッタへの愛のためにホフマンとの決闘を申し込むが、ホフマンがナイフでシュレミールを殺すと、ジュリエッタは豹変しダペルトゥットと共に立ち去ってしまう。裏切られたホフマンは再び酒のビンを手にする。


過去の悲しいラブ・ストーリーを語り終えたホフマンはますます酔い、オランピア、アントーニア、ジュリエッタの3人が実は異なる角度から見たステラであることに気がつく。
また、3つの物語でいつも共に行動して来た友人のニクラウスは、ホフマンの愛と創造のミューズであることを明かす。
酔いつぶれた姿のホフマンをみたステラは、議員リンドルフと共に立ち去るが、ミューズはホフマンが本当に愛するものは、過去の女性達ではなく創造への愛であり酒であると諭し、ホフマンは詩人として新たな創造力を得るのだった。



人への愛よりも芸術への愛に生きなさい、と言いたいのか。創造への愛は良いとして、酒はどうなのよ?...と、なんだか悲しいんだか嬉しいんだか良くわからないお話ですが、オペラの舞台は奇麗で印象的でした。
また、それぞれの幕で出て来てはホフマンの愛を壊す男、リンドルフ、コッペリウス、ミラクル博士、ダペルトゥットの4人は全て同じ歌手が演じているが、ステラの別視点から見た人物像というホフマンの3人の過去の恋人が、3人の異なる歌手によって演じられているのと対象に、悪を共通点に悪人は一人が様々な形で演じているという創りは面白いなと思った。なるほどね〜と。


歌手も一人一人皆良いと思ったが、私が一番印象に残っているのは、最初の愛オランピアの幕。
オランピア役のソプラノ歌手が素晴らしかった。演技というか、機械仕掛けの人形の動きがコミカルで面白かったし、いったい何オクターブでるんですか!という歌声に、耳も目も釘付け。声域が広いだけでなく、声もしっかり良く通って歌も抜群に上手かった。

後でプロフィールを見たら、テイヤ・カサハラという名前。風貌や名前から、もしや日本人の血が混ざっているのかもと、ますます気になりました。基本的にオペラ好きという訳ではない私だけれど、彼女がまたエドモントンで舞台に立つなら観に行きたいという気にさせてくれる歌手です。

オペラ歌手というと豊満なイメージがあるけれど、彼女を見ると別に体格ではなく、やはり生まれ持った声だよな〜と思います。


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土曜日の晩のSNAP(Society of Northern Alberta Print-artists)クリスマス恒例ファンド・レイジング・パーティ。

SNAPプリント・アフェアー

最低気温がマイナス20度を下回り、あまりの寒さにお客さんが来てくれるのか心配したけれど、もの凄く大勢の人達が来てくれ、イベントは大成功! 
メインギャラリーでの版画のサイレント・オークションには、26名のアーチストによる約30点あまりの作品が出品されていたが、それも最後のオークション締め切り時間の夜11時には全て完売という素晴らしさ。
オークションではなく、工房での版画セールに出していた私の作品も、始まって速攻でお買い上げいただきました。

このオークションでの版画の売り上げにプラス、イベント入場料、飲み物の売り上げ、30周年記念の版画集が当たるくじ引きチケットと、版画工房での版画セールの売り上げ全てを合わせ、SNAPのイベントとしては集まった資金が史上2位という、大変満足行く結果になったようです。


私のお仕事は、飲み物用のチケット販売。
SNAPプリント・アフェアー
今回飲み物は全て寄贈してもらったため、売り上げのすべてがSNAPに。
飲み物は、赤白ワイン、ビールと各種カクテル(こちらはバーテンダー付き)そしてノン・アルコール。

パーティの出だしはスローだったが、8時を過ぎた頃から人が増え、9時から10時にはギャラリー内は人だらけに。しかし私のシフトが終わった後版画工房の方へ行くと、なんとなくガラっとしていてDJの音楽だけが威勢の良い感じで少々寂しかった。
ダンス、ダンスと言っていたけれど誰も踊る人無く、寂しいわねと思いつつ、もう後30分でお開きだしと11半頃に帰宅したのだけれど、なんと我々帰宅後12時くらいには、ギャラリー側に残っていた人達が全て工房の方へ移動、その後ダンスで盛上がったそうな。
う〜ん、ちょっと逃した気分。もうちょい頑張ってみるべきだったか....。



...パーティでダンスは逃しましたが、
新札
100ドル新札と巡り逢い。

そう。カナダでは先月11月6日から完全プラスチック製の新札が流通開始。
色合いは旧札と同じだが、デザインが若干変化。写真のように、一部透明のままで向こうが透けて見える。
つやつやしているが、感触はマット。汚れたら拭いたり洗ったり出来るが、紙と異なり弾力性があり折りたたみがし辛い(きちっとはたたまらず、跳ねる感じ)。


ついでに、
新札
少し前に巡り会った20ドルと50ドル札。

来年末には、5ドルと10ドル札もリリースの予定だそうです。
完全に入れ替わる前に、旧札とっておこうかな。プラスチックに慣れた頃には、紙幣が珍しく思えるかもしれないし...。


さて、パーティではお金を集めて喜んでいるだけでなく、一応お金も使ってきました。
オークションには欲しい作品は無かったのだけれど、工房での版画セールで一目で気に入った上に、値段が今後はあり得そうも無いくらい格安だったので即買いした一点。
ジュエル
ジュエル・シャウ(Jewel Shaw)、銅版画(エッチング&ドライポイント)。
アルバータ大学の大学院を出た、夫の教え子ですが、カナダ国内海外へのアーチスト・イン・レジデンスの招待や、来年2月にアルバータ美術館で開催するアルバータ・ビエンナーレにも招待出品と、運と才能を兼ね合わせ、将来がとても楽しみな若手作家さん。


それにしても、もの凄く気に入った作品を手に入れて、こんなに幸せな気分になれるなんて!
キッチンに飾ったので、これから毎日いつでも眺める事が出来ま〜す。
アートを買う喜びを、皆さんも是非体験してみて下さい。版画なら割と安いですし、特に現在無名の作家さんの作品なら安価。でも、将来は大物になるかもしれないですよ!


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以前夫の個展記事の最後にちょこっと触れた、エドモントンの新ギャラリー、dc3アート・プロジェクト。
あの時は開廊記念のグループ展だったが、今回は初めての本格的企画展で、二つの個展がオープン。

ポール
ポール・フリーマン、『Selected Mutations』(選ばれた突然変異)
アルバータ大学大学院を修了した、エドモントニアン。現在同大学のドローイング講師でもある。

アルバータ美術館の2階の小さなギャラリーでも、角いっぱいの牡鹿作品(立体)展示中だが、dc3の個展では、学生時代に作った、上記の案内状にある奇妙なオブジェ(こちらは大変エロチック)から、動物と植物のデジタル・プリント、そして動物や人を独特な構図とタッチで描いた現在のドローイング作品を展示、アルバータ美術館で展示されている作品へと繋がるような形の個展。

個人的に彼の作品はいつもとても好みというわけではないが、確かなデッサン力で描いたドローイングは、見ごたえあり。更に、学生時代に作ったというオブジェやアルバータ美術館の鹿の作品もそうだが、とてもユーモアを感じる作品である。特に鹿の作品は非常に力強くもあり、圧倒される。
制作テーマである「発見」に焦点を当て、自然とあまり自然でないものの間での変化と適応を表現しているということだが、そのややこしいステイトメントも、立体作品を観ると分かり易いかも。


そして同時開催は、
ミッチ
ミッチ・ミッチェル、『Berth』(寝台とか停泊、波止場への入港といったような意味)。
アルバータ大学大学院版画科修了のアメリカ人アーチスト。

この人は版画出身だが、大学院時代から写真製版技術に寄る伝統版画とデジタル・プリントによる作品制作と共に、版画の立体作品や大型インスタレーションの作品を発表して来た。
特に大学院修了後の作品はダイナミックで力強く、とても才能を感じる作家さん。
大学院修了後のカナダ西部での作品発表はこれが初めて。

”グローバルで大規模な消費やまき散らしの文化”がこの作品のテーマで、大量のミニコンテナが散乱した感じのインスタレーション。コンテナは版画で、紙に刷った後に立体に組み立てたもの。
普通の平面版画作品も面白いが、この個展の作品よりも良いと思うインスタレーション作品もあるので、興味がある方は、ウェブ・サイトへ(名前の青文字クリックで)。基本的に紙に刷られた”版画”だったり、版画に使用する素材なのに、そう見えないところが凄いと思う。


dc3アート・プロジェクトは、オーナーがお医者さんで元アート・コレクター。現在も医者として働きながらの2足のワラジ運営だが、エドモントンでは唯一と言って良い、売れる事を目的とせずにオーナー自ら気に入った作家だけを取り扱う(今のところ)現代アートのコマーシャル・ギャラリー。しかも現時点で紹介しているのは、エドモントン市内とアルバータ州内のローカル作家がほとんどで、商業画廊としてはかなり珍しい存在。
オーナーのこだわりで実現したギャラリー・スペースは、外観こそ良くないが、内装はエドモントン市内のコマーシャル・ギャラリーではベスト。
まだ少し手探りの感はあるが、オーナーの理想は高い。が、売れる事を目的とせずに、どこまで経営を成り立たせて行けるのかが、今後気になる所。

金儲けではなくて、真にアートへの情熱から開いたこだわりギャラリー。現実は厳しいと思うけれど、どうか頑張って続いて欲しいものです。



さて、今日はこれからSNAPの師走恒例イベント、クリスマス版画セール。
今年のテーマは『シルバー&ゴールド』。イベントのお手伝いはしても、係ではないのでテーマがどういう事なのかは分かりませんが、版画のサイレント・オークションと通常の版画セールの他に、食べ物飲み物にダンス。DJが入って版画工房がクラブになるらしいです...。
詳しくは、こちら
今日もひたすら寒いので、人の入りは気になりますが、エドモントンにお住まいで今晩暇過ぎる方は、クリスマス・プレゼントにお手頃な版画でも買いに来て下さ〜い。または踊りにでも。
夜7時から深夜まで開催してます。

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いつも夫の展覧会をブログ宣伝している私ですが、エドモントンで久しぶりにグループ展参加となったので、今日はちょっと遅ればせながらの自己宣伝。
11月10日より、アルバータ大学病院内にあるマクミュラン・アート・ギャラリー(McMullen Art Gallery)で、版画展『Refuge: Printed Impresstion』がオープン。

レフュージ
アルバータ大学の版画科で教えている(いた)人達、または大学院を出た人達がメインの版画家10人のグループ展。なぜか私も仲間入り。エドモントンが足場の作家達といった方が、より正しいかも。

マクミュラン・アート・ギャラリーは、ウェブサイトにもあるように、Friends of University Hospitals(大学病院友の会)により運営されている非営利ギャラリー。
大学病院友の会は、病院に入院している患者とその家族がより快適に治療に専念できるようにするために活動している組織で、アートが与える患者へのメリットに強く注目し、”アートとヘルス”活動に力を特に入れている。
ギャラリーはその1つだが、ただ画廊内に展示するアートだけでなく、病院内の壁画やインスタレーション、ギャラリーや病室内でのワークショップ、音楽家による病室でのコンサートなどもやっているらしい。

”友の会”では、ギャラリーだけでなく同建物内にギフト・ショップも経営。
ギャラリーやギフトショップの売り上げで、毛布や車いす等々の患者が必要としているものを用意したり、医者やスタッフ、患者がより快適に病院生活を送る事が出来る様な手助けをしている、とのこと。


今回の展覧会は、エドモントンのフリー・マガジン『VUE Weekly』のアート・レビューを担当しているフリー・ライターさんが企画。
ギャラリーの存在理由が上記のようなことなので、グループ展のタイトルにもなっているテーマ『Refuge』に(一応)合っているとみなされた作品(前もって提示した作品から選ばれたもの)を展示。
Refuge(レフュージ)とは、避難とか保護、避難所といった意味だが、安全な場所、また慰安といった意味もあり、患者やその家族にとって”安心出来、慰安となる場所を提供し、希望を感じて前向きになれるように”という願いを込めた企画展。(実際には、この企画展のために作られた作品ではありませんが...。)


先週の木曜日がオープニング・レセプションだったが、カメラを持って行くのを忘れ、簡単な外観などの撮影が出来なかったので、残念ながら展示風景はありませんが、ギャラリー内はこんな感じです。
マクミュラン・ギャラリー
サロン風。(これは『Refuge』展ではありません。念のため。)
右側の壁は、ガラス越しにも展示出来る壁。病院内一階のメイン通路から、通りすがりにも作品が見えるようになっている。
この通路は、東と西の入り口を繋ぐ人通りの多い場所で、1日平均300人程がギャラリーを目にしている、ということらしい。ギャラリー内への1日の訪問客数も、アルバータ美術館よりも多いとかで、エドモントンでは最も人の訪問・往来の多いギャラリーとのことです。露出度としては申し分の無い状態です。


私は4点展示中。ギャラリー入って真正面の壁に2点、通路側から見える壁に2点と、頼んでもいないのになんだか最も良い位置に展示してもらっています。
こんだけ往来の多い場所での現代版画のみの展覧会も、エドモントンではあまり見かけないので、大学病院へおこしの際にはぜひお見逃しなく。わざわざ足を運んでいただいても結構です。

展覧会は12月21日まで開催。入場は無料。
詳しくはこちらで確認を。
宜しくお願いしま〜す!

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2011年1月15日に、カルガリーのグレンボウ博物館で始まり、その後ニューヨークのチェルシー美術館オンタリオ州ハミルトンのマクマスター美術館と、約2年かけて巡回して来た、夫と夫の兄企画のアートとサイエンスのコラボ『Perceptions of Promise: Biotechnology, Society and Art(約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術)』展が、ついに最終回を迎えた。(まだ、やってたんですか!という感じですが。)

約束の認知展

最終回は、地元エドモントンにて開催。この企画展へは、カナダの『幹細胞研究ネットワーク』が多大なる援助をしてきたが、もう1つの大きなサポートであるアルバータ大学の、ダウンタウン・エクステンション(以前に『Cool Stuff』(クール・スタッフ)という展覧会の記事で紹介した)、エンタープライズ・スクエア(Enterprise Square)でフィナーレを飾る。


オープニングは11月8日(木曜日)。
防災のための入館者数制限のため、最大で400人までのところ、オープニング前には来場希望者が制限数を越えてしまい、来るのを諦めた人が出た程だが、水曜日から降り続く雪の影響で人の集まりが若干弱まり、それでも315人もの人達が来場してくれた。

約束の認知展
オープニングでスポーチする夫。


約束の認知展


約束の認知展


約束の認知展

今回の会場は、過去の3会場よりも広く、アーチスト一人1部屋から2部屋くらいの余裕。
そのおかげで、これまで飾りきれなかった作品はもちろんのこと、エドモントン在住のアーチストは、おなじみの作品に加えて、新作等も展示している。
広々とした会場にゆったりと展示、作品数も増えて、最後を飾るに相応しい展覧会となった。

『約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術』展は、来年の1月5日まで。
これが、最後です。エドモントンにお住まいの方は、ぜひご観覧下さい。
ただし、週3日しか開いていなくて、木曜日、金曜日は午後12時から6時まで、土曜日は午後12時から4時までとなっています。
お間違えなく!



エドモントンはようやく雪がやみましたが、道路状態はまだまだ悪いので、運転の方は気をつけましょう。
金曜日は、午前中だけで175件の交通事故があったとか....

カナダは今日『リメンバランス・デイ(Remembrance Day )』、「戦没者追悼記念日」です。
そして、これがクリスマス前の最後の祝日で3連休。今年は寒さと雪が早く訪れたので、なんだか既にクリスマスか年明けか、という感じですが...まだ11月なのですよね。
カナダにお住まいの皆さん、もう半分過ぎましたが、良い週末をお過ごし下さい。

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やっと戻ってきました。お久しぶりです。


さていきなりですが、今年30歳を迎えたSNAPは、この1年通常の個展だけでなく、数々の記念企画展を開催してきたけれど、30周年記念最後、かつ今年最後の展覧会となるのが、こちら⇩⇩⇩

濱田富貴
濱田富貴『Formation of the World』。日本人です。


ブログをなかなかアップ出来なかった理由。
それは、個展で3度目のエドモントン滞在となった濱田富貴さんが、我が家に滞在していたからです。
富貴さんは、私の出た美術大学の後輩で、日本国内外で多くの展覧会・個展に数々の賞を受賞と、とても活躍中の版画家さん。

エドモントンで2度目の個展のオープニングには、寒いお天気にも関わらず、多くの人達が来てくれた。

濱田富貴
オープニングは、10月25日。
同時開催は、コミュニティー・ギャラリーでの『Under the Influence』という、木版画のグループ展。


植物をモチーフに、その枯れて腐り行く様を、命の繰り返しとして記録した銅版画。植物イメージは、人体の一部にも見えるが、植物と人体の組織の類似に気づくことにより、この世界が繋がっているという事を表現。
仏教的と捉える人も多いが、本人には宗教的な意識は無く、”宇宙”のなりたち(双眼鏡で観るマクロと顕微鏡で観るミクロ宇宙の形の共通生や類似生)について、とても強い興味を持って制作している。

今回の個展では、自身を取り巻く“世界”のかたちの仕組みとなりたちをテーマに、銅版画とドローイング作品30点強あまりを展示。


濱田富貴
表のメインギャラリーのスペースに、大きな作品が9点。


濱田富貴
そして、一番奥の部屋には、小品が飾られています。


モチーフは全て植物の一部だが、写真製版は使用しておらず、手描きで仕上げた銅版画。
イメージが深い黒の色ととてもマッチして、美しく静かで且つ非常に強い作品たち。
私は特にフィンランドで作ったという、木の実の形の最新作が良いと思ったが、基本的にどれも良くて、30周年記念を締めくくるに相応しい展覧会となっている。
今年のSNAP展覧会のベストと言っても過言ではなく、観に来てくれた人達からの評判もとても良かったです。

そんな富貴さんの個展は、11月24日までSNAPギャラリーにて開催中。
ホント、良い作品なので、お近くの方は是非観に行って下さいね! また、一番奥の部屋の小品もお見逃しなく!


ところで、寒いのが大好きという濱田富貴さんの願いが叶って、エドモントンは彼女の到着日以来とても寒い。
ただ寒いのではなくて、この時期としては異常に寒く、最高気温が氷点下の日々。しかも、太陽出ないっぱなしで、雪がちらちら舞う日々だったのが、昨日は結構本格的に降り、エドモントンはすっかり彼女の思惑通りの冬景色となってしまいました。ありがとう、富貴さ〜ん。



おまけ:
富貴さんが到着以来、毎日布団の温めに精を出して来たクロコとティガー。
今日彼女が帰った後も、今晩のために頑張っています。
クロコとティガー
もう帰って来ないのに...。

クロコは1日交代または、夜時間制で私たちのベッドと富貴さんのベッドを行ったり来たりして、双方に気を使って寝ていたけれど、さすがお客様好きのティガー、我々の寝ている2階には全く寄り付かない始末。お客様到着と同時に当然の様にゲストルームに入り浸りで、『おいらのベッドにゃ!!』と、主張していました。


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本日は、ちょいと夫の宣伝です。

私と違ってこの秋展覧会が重なって忙しい夫、久々にエドモントンで個展。
スコット・ギャラリー
『約束された終わりのための図』、124ストリートにあるスコット・ギャラリー(Scott Gallery)(私の作品も扱ってもらっている画廊)にて。
ダンテの『神曲』3部作の内の「プルガトーリオ(煉獄篇)」をテーマにした版画集『Waiting Room』(ウェイティング・ルーム)からの版画作品を中心に、半透明フィルムに描いた大型のアクリル・インクによるドローイング6点と合わせて20点程を展示。

因にダンテ・シリーズ、第一弾の『神曲 インフェルノ(地獄篇)』をテーマにした版画『Dark Fire』(ダーク・ファイヤー)は、2011年1月にケベック・シティのエングラム版画センターにて展示、『Waiting Room』(ウェイティング・ルーム)も、2011年5月にテキサス州ヒューストンのアートリーグ・ヒューストンで一部発表済み。しかしあの時には詩画集としては未完成だった。
今回は額入りで展示された版画のみでなく、詩も付いて仕上がったボックス入りのものもギャラリーに置いてある。


waiting Room
『Waiting Room』(ウェイティング・ルーム)、外見。


waiting room
中身はこんな感じ。


10月13日(土曜日)にオープン。オープニングは午後2時から4時まででした。
スコット・ギャラリー


スコット・ギャラリー
出だしはスローだったけれど、2時間でコンスタントに人の出入りがあり、最終的には結構大勢来場してくれた。


ついでに会場片隅に、
スコット・ギャラリー
最近納品した私のドローイングも飾ってくれていました。 『Three Storms(3つの嵐)』


ギャラリー外観を撮影するのを忘れたけれど、124ストリート沿いからも作品が見えるように展示されています。
展覧会は13日から来週のギャラリー・ウォーク中も開催、10月30日まで。


それから、ダウンタウンにあるグラントマキュアン大学(Grant MacEwan University)の裏、111ストリートに最近新しくオープンのdc3 アート・プロジェクトというギャラリーで現在開催中の、『Just Draw』というグループ展にも、夫の作品一点展示中。
Just Draw


こちらで展示しているのは、10月10日の当ブログ記事『サンクス・ギビングの週末を終えて』の最後に紹介した、地下鉄チャーチル駅アルバータ美術館出口に貼付けた、
木版インスタレーション
この木版画インスタレーションの、版木。
大型の版木2枚を組み合わせて、立体彫刻作品として展示しています。

dc3のグループ展は、10月5日から11月15日まで開催中。
アルバータ美術館で13日から始まった『IMPRINT:AGAコレクションからの現代美術展』にも、夫の作品がコレクションの一部として展示されています。これと、駅の出口のインスタレーション、それからdc3のグループ展に、スコット・ギャラリーの個展と忙しい夫、今週いっぱいで終了の、SNAPギャラリーの30周年記念版画集展にも参加しており、現在市内5カ所で作品を同時お披露目中。

(エドモントンに滞在・在住で)アートに興味のある方は、是非どれか(全部でももちろん!)チェックしてみて下さいね〜。

本日もご訪問いただき、ありがとうございます。
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ついに長かった温かな日々も過ぎ、今週からエドモントンも急に寒くなりました。
月曜日に21℃だったのが、火曜日に7℃。相変わらずやってくれます、一晩で手のひら返しの技。
そして、今朝初めて外が真っ白に!  ついに、バジルは死滅、厚手の毛布でカバーしておいたトマトは、5分5分の状態でわずかに生き延びました。この寒さが抜けると、また気温が上がりそうなので、なんとか生き延びてもらいたいのだけれど、空前の灯火となっています。

さて、これはもう大分前の事なのだけれど、今もディスプレイ中な様なので、アップ。
まだ夏日が続く9月8日、友人二人のインスタレーションを観に行った。

亜麻畑
ジョン・フリーマン(John Freeman)&リンダル・オズボーン(Lyndal Osborne)
『フラックス・フィールド(亜麻畑』

2011年のポートヌフ国際リネンビエンナーレ(Biennale internationale du lin de Portneuf)に出品した作品を、エドモントンで展示。
リネンとは亜麻の繊維でおられた布のことだが、このビエンナーレ展のテーマは亜麻。2011年は第4回目のビエンナーレ展ということだが、ビエンナーレのウェブサイトには結構面白い作品が載っているので、興味のある方は青文字クリックでどうぞ。


エドモントンでの『フラックス・フィールド(亜麻畑)』展は、
亜麻畑
ダウンタウンの北西、ノースサスカチュワン・リバー沿いに建つ、コンコルディア大学(Concordia University College of Alberta)の旧校舎前の芝生。


亜麻畑
こんな感じ。


作品は、春から夏にかけてリンダルの自宅庭に咲く亜麻の花にインスピレーションを受けて作られたもの。
印象的な青紫の奇麗な花の写真をビニール素材にデジタル印刷し、線材(弾力性のある針金棒のようなもの)に貼付け、地面に挿してある。
高さや向きはまちまちで、2000本が風になびく様子はとても奇麗。
しかし作品としては...う〜ん、どうなんでしょう、これは。

リンダルは元々アルバータ大学で版画を教えていた版画家で、定年退職前から植物や生き物などの自然素材を使ったユニークな立体作品を作り、現在は完全にインスタレーション作家として世界で活躍しているアーチスト。
ジョンは彼女のパートナーですが、彼もアルバータ大学では油絵を教えていたけれど退職後にデジタル印刷の会社を作り、自身の作品も写真〜デジタル印刷へと方向転換した作家さん。
二人とも個々で作家活動をしているが、『フラックス・フィールド』は私が観た初めてのコラボレーション作品。

自宅庭の亜麻の花に目を付けたところと、同じ物を沢山集めて並べるという辺りがリンダル味だが、花の写真やどういった形にするかとう部分がジョン風に感じる。
私個人的にはリンダルのインスタレーション作品好きですが、このコラボ作品はちょっとがっかりな感じ。
オープニングの9月8日は最高の夏日で、太陽に当たって輝く花達、奇麗だったけど...デジタル印刷された『花』そのものにひねりがないのが問題なのか、近所の工事の時などにガス管を調べに来る人が、管のある場所に挿して行く旗と同じ構造だからなのか、何か簡単であっさりして見えてしまう。


この展示は11月4日までなので、今後雪が積もる可能性も無きにしもあらず。
冬景色と真っ白な大地でみたら、また違った印象を受けるかも。

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本日も引き続きエル・パソです。

ダウンタウンにある、エル・パソ美術館(El Paso Museum of Art)へ行ってみました。
エルパソ美術館
1階の展示と2階の常設展のみなら、無料で入館出来る。


エルパソ美術館
1階ロビーのスペースでは、メキシコ出身のアーチスト、マルガリータ・カブレラ(Margarita Cabrera)の立体&インスタレーション作品。
向こうに見える、サボテンの立体作品はちょっとクラフト的だけれど、全体的に割と面白い。


エルパソ美術館
壁に見える点々は、銅板で作られた蝶で、2階への階段手摺や天井まで続く。蝶の羽模様も、1つ1つちゃんと腐蝕して作られている。


さらに一階の企画展示室では、40年に渡ってパラマウント・ピクチャーズで映画のコスチュームをデザインし続けたエディス・ヘッド(Edith Head)の映画衣装展。
エルパソ美術館

この展覧会は知らずに美術館へ来たのだけれど、ここ最近、いつも偶然ドレスの展覧会に遭遇する私たち。しかも、3ヶ月の間に3回と、偶然にしては高い確率で遭遇。
最初はモントリオールのパイオスフィア(Biosphere)環境博物館で観た、リサイクル素材を使ったドレスの展示。
次はサンフランシスコのデ・ヤング美術館(de Young Museum)でのジャン・ポール・ゴルティエ展。

私も夫もそんなにファッションに熱を入れている夫婦ではなく、どちらかというと二の次タイプ。しかし、3ヶ月で3度も偶然ファッション系の企画展に出くわすとは、もう歳も取って来たし、もう少し身なりにも気を使いなさいよ、という天からのお告げかも...。


というわけで、このドレスの展示もじっくり観てきました。
エルパソ美術館
ドレスは主に1930年代から60年代に渡って作られ使われたもの。


エルパソ美術館
それぞれのドレスには、身にまとった女優の名と使われた映画の題名の書かれたパネルがあるので、年配で当時映画を良く観ていた方なら、よりいっそう楽しいかもしれません。
私たちが観に行った時には、年配のご婦人グループがかなり楽しそう(懐かしそう?)に観ていました。

この他にも、パラマウント所蔵の、映画に使われたアクセサリーも展示。
偽物の宝石で作られたアクセサリーの数々も、映画で一瞬しか映らないかもしれないのに、細部に渡って非常に良く出来ていて、本物みたい。


美術館2階の踊り場には、現代彫刻作品。2階会場も意外にも結構広く、絵画のコレクションも充実しており、常設展だけでも十分見ごたえあり。小さな企画展示も二つ程。
今回展示替えのため閉鎖されていた企画展示室は、近々オープン。16世紀から17世紀のダッチ&フレミッシュの絵画、そしてレンブラント&ルーベンスと1600年から1800年のヨーロッパ絵画展とのこと。
今回会期のタイミングが合わなくて、ちょっと残念。


エル・パソ美術館の近辺には、他にエル パソ歴史博物館(El Paso Museum of History)や、行かなかったけれど、インサイツ科学博物館(Insights El Pas Science Center)などがある。
歴史博物館も入場料は無料で、その名の通り、エル・パソの歴史を学ぶことが出来る博物館。大人が見てもまあ面白いと思うけれど、どちらかというと学校の課外授業にぴったりな感じ。
有料の企画展示室もあり、今回は、
エル パソ歴史博物館
オートバイの展覧会でした。



ついでに。
エルパソ
美術館前にある、ビジター・センターと、


エルパソ
劇場&コンベンション・センターは、全て取り壊されて新しい野球場になるらしい(ホテルのシャトルバス運転手談)。劇場はどこへ行くんでしょうか...?



今日はとっても暑かったエドモントン、日射しも強く夏日復活の25℃。明日もまた同様に暑くて良い気候になりそうですが、明日の夜の雷雨の後は急激に気温が下がる(13〜15℃くらい)予報です。
エドモントンにお住まいの皆さん、気温の急な上り下がりで体調を崩さないように気をつけましょう!

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過去に何度も記事に出して来たSNAP(Society of Northern Alberta Print-artists :北アルバータ版画協会)が、今年で創立30年を迎えた。
その祝いとして8月8日から開催中の記念展のオープニング・パーティが、昨日開かれた。

午後5時から7時までは版画工房にて、大学を出て間もない若い作家の作品展のレセプション。
その後午後7時から夜中の12時まで(途中で帰宅したので、実際に12時までやっていたかどうか不明)、ギャラリーの30周年記念展のオープニングと、通常よりも非常に長いパーティ。

SNAP
私は工房の方はパスし、ギャラリーの方のパーティへ。


SNAP
エドモントンの新聞『エドモントン・ジャーナル』(Edmonton Journal)や、フリーペーパー『ヴュー・ウィークリー』(Vue Weekly)などで前もって紹介されたおかげもあってか、7時から9時までの2時間に、夏休みとしては割と上出来の人の入りだった。
写真は少し空いた頃に撮影、しかし作品は丁度人に隠れちゃいました。


記念展は、カナダ国内外の中堅〜大御所10名の作家によるグループ展。これまでSNAPとSNAPとは切り離せない間柄であるアルバータ大学版画科にゆかりのある作家が中心。
版画家ではない作家も含まれているが、展示作品は全て『版』に関わる作品で、伝統的な技法の版画から立体、インスタレーションと幅広い表現で、版画にある一般的なイメージに拘らない内容。
1点1点のクオリティも高くユニークで、技法における版画の進化も感じられる、30周年に相応しい展覧会となっている。


SNAP
”X”と”O”が掘られた小槌を、観に来た人がインクを付けて紙に叩いてスタンプ。
ま、これも一応”版”ってことでしょうか。小槌に張られたゴムを掘ってあるので叩くと弾む。奇麗にスタンプするのは意外と難しい。
上手に叩くと、まるで太鼓の様な音が出る。


SNAP
30歳のバースデーってことで、特別にケーキとシャンペンも。
食べ物は始まってあっという間に消化。いつもあまりまくるのに、今回は皆さんお腹が空いていた様。
ケーキもこれは残った分で、これも最後には全部姿を消していた。


とりあえず、パーティは成功だったと言えそう。
現在SNAPのプレジデントで展覧会のキュレーターだった私の夫も、無事に終わってかなりホッとした様です。
展覧会は、9月15日まで開催。
SNAPギャラリーの隣には、日本食レストラン『将軍』がありますが、偶然にも『将軍』でランチやディナーをお召し上がりの方は、ついでに除いて観て下さいな。


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お久しぶりです。

5月26日に記事をアップしてから一週間でモントリオール、バンフと周り、エドモントンへ帰宅ましたが、旅先でのネット環境が不自由だったのと、時間がなかったりで結局その後更新出来ず、帰宅後も数日多忙にてあっという間に最後の記事から11日経ってしまいました。

このまま何事も無かったかの様に畑の様子など更新しようかと思ったけれど、写真も沢山撮って来たし、せっかくなので旅行先での記事を今日から暫く更新していく事にします。


ということで、モントリオールに出かけた理由。それは、恒例『夫出張のお供』。
今回は、ケベック大学モントリオール校(Université du Québec à Montréal:UQAM)のギャラリーでの展覧会だが、通常のグループ展とは少し異なり、コンテンポラリー・ダンスとのコラボレーションという、ちょっとユニークなもの。
『ボディ・イン・クエスチョン(ズ)”The Body in Question (s)”』と題した展覧会&ダンス・パフォーマンスは、5月24日から6月9日まで開催中のモントリオールのダンス&シアター・フェスティバル、フェスティバル・トランスアメリカ(Festival TransAmériques:FTA)の一環としてのイベント。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
『ボディ・イン・クエスチョン(ズ)』公式ポスターイメージ。

展覧会のオープニングは5月22日だったが、私たちはダンス・パフォーマンスの初日の28日を目指してのモントリオール入り。
いつもの展覧会では、自分たちでの展示作業を含めて早めに現地入りするが、今回は全てギャラリーが展示作業もしてくれたおかげで、出張といっても28日のダンス・リハーサル見学と夜のオープニング・パフォーマンスに出席しただけで、残りは観光三昧だった。(観光記事はまた後で。)


では、会場風景をダイジェストで。(リハーサル風景)

ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
ダンサーは5名。最初は壁の前に張られたスクリーンの向こう側でのパフォーマンス。
時々映し出させる裸のダンス映像が、とても効果的。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
5人のダンサーで唯一の男性パフォーマー、ブライアン・ウェブ(Brian Webb)。
エドモントンでは結構名の知れた、『ブライアン・ウェブ・ダンス・カンパニー(Brian Webb Dance Company:bwdc)』の創設者でディレクター。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
そして、徐々にスクリーンからダンサー達が出てきます。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
こちらはダンス用のセット。白い粉は粘土。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
ギャラリー内の展示作品と、多いに絡みながらのパフォーマンス。
こちらの赤いのも、粉末粘土。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
昨年開けにカルガリーのグレンボウ美術館で開催以後、ニューヨークハミルトンと巡回し、今年はエドモントンでも巡回最終展を予定の『Perceptions of Promise: Biotechnology, Society and Art(約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術)』展の出品作家でもある、マリリン・オリバー(Mariléne Oliver)の、大変美しい立体作品、『ドリーム・キャッチャー』。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
ステージと異なり、観客とパフォーマーの距離が近い。会場内を目一杯使うダンサーたちの周りを、観客は自由に歩き回って作品と共に鑑賞する。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
夫のドローイングと、1月にシャーウッド・パーク(Sherwood Park)のアート・ギャラリー@501でちょっと紹介した、立体&ドローイング作家のブレア・ブレナン(Blair Brennan)の道具作品の前でパフォーマンスする、ブライアン・ウェブ。
すっぽんぽんに見えますが、ちゃんとピチピチズロースみたいな衣装を履いています。
ブライアン曰く、『ボクのお婆ちゃんの下着を履いているみたいで最悪。』とのこと。


そしてこちらが、夫のコラボ作品の全体像。
ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
夫のドローイングとそこに立てかけられたブレアの道具、そしていつものコラボ相手、
ロイ・ミルズ(Roy Mills)の彫刻作品。ロイの作った道具もいくつか、ブレアのと混ざって置いてあります。


ボディ・イン・クエスチョン(ズ)
3人コラボ、チーム・エドモントン、" Of the Known Substances"。
『知られているモノについて』といった所でしょうか。


展覧会はまだもう少し開催中ですが、ダンス・パフォーアンスは28日から6月1日までの5日間で終了。
5日間それぞれ3時間ぶっ通しのパフォーマンスで相当ハードだった様子。
ブライアンなんか60代後半だったと思うけれど、そのスタミナには感心します。数年前に脳梗塞で倒れたとは思えない復活振りで。しかし、冷たいコンクリートの上を裸足で3時間、初日が終了した後は足が痛い、痛いと漏らしていました。
初日のチケットは売り切れで、満員御礼だったけれど、その後の4日の公演はどうなったのか気になります。ダンサー達は、休憩無しの3時間で連続5日間のパフォーマンスを見事にやり遂げたのか、後日談待ち。


展覧会そのものもとても良かったが、ダンスと合わせて更に良かった。
いったいどういうコラボレーションになるのか、心配していたが、満足する結果になったと思う。
作品は16日まで鑑賞出来るので、モントリオールにおられる方でアート好きな方は、ぜひ除いてみて下さいな。ギャラリーの入場料は無料です。


最後に、UQAMギャラリーの入っているビルの外観を。
UQAM
前日には、この建物の前の大通りが学生デモで埋め尽くされました。
丁度出くわしてしまって、機動隊やら騎馬警察隊なんかも出動していたけれど、今も続くこのデモ、段々大事になっているようですね? 決して暴力的にはならないというデモらしいけれど、機動隊が出て来るあたり、かなり本格的。黒馬に黒装束で高いところから見下ろされるからか、騎馬警察隊には随分と威圧的なものを感じました。
カメラ持ってなくって、写真が撮れなかったのは残念。あんなの、今後も滅多にお目にかかれないはず...。


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昨年9月から文化庁の研究員としてエドモントン入り、現在アルバータ大学の版画科にて研修中の日本人美術家さんの個展が始まりました。

柴田祐輔
柴田祐輔、『モノトーン・ヴォイス』。


昨年の9月、我々が日本帰国中に我が家に住み込みで家と猫の世話をしてくれた、”シッターさん”です。
個展は先週の木曜日、4月13日にオープン、場所はエドモントンのアーチスト・ラン・センターの1つとして以前紹介した、Latitude53(ラティチュード53)の、学生などが良く個展をしている小スペース、PROJEX ROOMにて。


私と同じ美術大学の版画科出身だが、現在は写真、ビデオ、インスタレーションなどを中心に現代美術家として活動中。今回の個展も、写真、ビデオ、立体作品などを合わせたインスタレーション。

実は前々からビデオや作っているものをチラ見していたため、今回の個展をとても楽しみにしていた私と夫。
展覧会の搬入もお手伝いしたのだけれど、運んだものが、粗大ゴミから集めて来た電化製品やマットレスや本棚で、これらがいったいどのような形でギャラリーを埋めるのか?ということにも非常に興味津々だった。


で、結果は、
柴田祐輔
(全体像ではありません。)
ギャラリーの真ん中に集めて無造作に置かれた風だけれど、実はどこに何をどんな配置で置くかをしっかりと計算。
ビデオ作品は確か5点。どれも面白いが、私のお気に入りは、マットレスに投影されたスーパーのビニール袋が風に飛ばされフェンスに張り付く作品と、紙で作った偽物の食材で実際に料理をしている作品。

彼のステイトメントを一言にまとめると、
『裸の現実と嘘との統合 で、“真実と嘘を越えた現実の様相”を描写』...とのこと。
道ばたのゴミなど、何気ない普通の風景がまずあって、でもそれをそのまま模写するのではなくて、別の素材でわざわざそっくりに作り、普通の風景の様に思わせておいて、でもなんだか違う!と、ちょっと騙された気分を味わう。

ギャラリーの床に何気に落ちているタバコの吸い殻とか、ケチャップ付きのフライドポテト、みんな紙でそっくりに再現した偽物だが、元々は現実にあったシーン。
拾って来たゴミの中に、ゴミそっくりに作った作品が混在しているといった感じ。
我々が通常普通に理解している”現実”とはなんなのか? ”嘘’や”偽物”もまた”現実”。相対する二つの共通性や曖昧さなどをぐるぐると考えさせられる。
全体的にとても面白い展覧会。これはこれで良いと思うけれど、彼のビデオは単品でもかなり面白いので、ビデオだけ見せても十分いけそう。
アイデアとバイタリティに豊かな才能を感じます。


ラティチュード53での個展は、5月12日まで開催中。
7月には、アルバータ大学のFABギャラリーにて、研修成果を発表する個展が予定されています。
そちらの方も楽しみです。

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今年もまた、恒例のウクライナ式イースター・エッグ、ピサンカ(Pysanka)を作りに行ってきました。
作るのは一個なので、ピサンカ。複数でピサンキ(Pysanky)となります。


まず石けんで手を良く洗い、出来るだけ油分を取る。
ピサンカ
卵を酢に付けて洗浄。表面の汚れや油分を除去。


ピサンカ
ピサンキ作りに欠かせない道具、キスカと鑞。


ピサンカ
こちらは、電熱式キスカ。鑞を上に入れて使うのは同じだけれど、冷えたらロウソクで暖めるという動作がないので作業の進みが早い。また、スムーズに鑞が出て来るから、線が奇麗に描ける。
キスカの先端が細ければ、デリケートなラインが引けるし、先端の太めなキスカなら、べた塗りが早い。


ピサンカ
キスカに鑞を入れ、ロウソクの炎で暖めながら卵に線を描いていく。
ここから先、直接手で卵を触らないように。
電熱式は使わず、伝統式キスカで描いた線。キスカの調子が悪く、鑞が詰まって出て来なかったりで、かなりいい加減なライン。一度描いたら、もう直せません。


ピサンカ
染色液。薄い色(黄色から)徐々に濃い色、最後は黒、と順番に染めて行く。
10分くらいつけ込むと良く染まる。


ピサンカ
黄色染め終わり。
この後、キスカで描画、染色を繰り返す。


ピサンカ
オレンジ。


ピサンカ
赤。


ピサンカ
ダークブルー。

ピサンカ
ターコイズ。


ピサンカ
黒。


染め終わったら、卵の上と下に鑞をしっかりと塗り、小さな穴をあける。
穴は、先の尖ったナイフで殻の表面をある程度削った後、ナイフを回しながら徐々にあけていく。
ナイフ
ナイフは、この様なものがお勧め。無ければ似たように先の尖って細いナイフを。
作業中にナイフが手から滑って落ちたりしないように注意。落ちると卵が欠けます。


ピサンカ
穴があいたら、細い針金を入れて中身を良く砕き、上から息を吹き入れて砕いた白身と黄身を下の穴から抜き出す。
この作業は、結構体力勝負。穴が大きければ楽だけれど、見栄え良く小さな穴だと白身を出すのが大変。


ピサンカ
中身が空になったら、卵をロウソクの炎で暖め鑞を溶かしながらティッシュで拭き取っていく。


そして、今年もピサンカが出来ました。
ピサンカ


ピサンカ
制作時間は、4時間半。


今年のピサンカ、私的には3度作った中で最悪の出来。
まず、いつもは3、4人のところ、今年は非常に混んでいたので集中力に欠けたこと。
そして、染色の順番待ちに時間がかかり、終了時刻を気にしてあまり手間を欠けなかったこと。
更に、電熱式は使えず、余っていた伝統式のキスカの調子も悪かったこと。
キスカの善し悪しで、出来上がりにもかなりの差が出ます。

それから、悲しい失敗の数々。
いらぬ所に鑞を垂らす、セーターをロウソクで焦がす、穴をあける時にナイフを落として殻が欠ける、出来上がった卵を不必要に拭いていたら、手を滑らせて卵を床に落としてしまう(ひび割れだけで完全に割れなかったのは幸い。アクリル・メディウムを塗って補強予定)など、まるで今年がピサンカ作り初めてです、という様な初級ミスの連続。
次の機会には、多少復活したいと思います。

初めてのピサンカ作りと、昨年のピサンカは、こちらこちらの記事でご確認ください。(青文字クリックで飛びます。)
今年がいかにも手抜きなのが良く分かります。


本日もご訪問ありがとうございます。
ピサンカの出来が悪くてがっかりな私に、応援クリックで力づけを宜しく!
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エドモントンのダウンタウンにあるエンタープライズ・スクエア(Enterprise Square)は、ハドソンズ・ベイ・カンパニー( Hudson's Bay Company)が1939年にオープンした ヒストリック・ビルディング。

エンタープライズスクエア

エドモントンで最も巨大な店舗として、開店以降およそ50年に渡り市の繁栄の象徴でもあったベイ・ビルディングだったが、1990年に入り、経済・経営の悪化に伴い閉店して以来、建物は殆ど空のまま使われていなかった。
2005年、ロケーションとスペースに目をつけたアルバータ大学が、政府の援助を受けビルを購入、現在は市内のビジネス、アート、カルチャー・コミュニティーとのリンクを目的とする大学のダウンタウン・ハブとして利用されている。アルバータ大学経営の大人向けの生涯学習講座、エクステンションの各クラスもここ。


さて、そんなベイ・ビルディング改め、エンタープライズ・スクエアの1階には立派なギャラリーがある。
エンタープライズスクエア
立派な理由は、2010年の1月末に新装オープンしたアルバータ美術館(Art Gallery of Alberta)が、改装工事中にここの一階を借りてギャラリーを経営していたから。
改装工事が終了し、アルバータ美術館が出て行った後、現在も結構なスペースを誇る立派なギャラリーはそのまま残されている。そして、もったいない事に普段は空のまま使われていない事が殆ど。


先週末、久しぶりにこのエンタープライズ・スクエアのギャラリーで開催されていた展覧会を、31日に最終日ぎりぎりに観に行ってきました。
春の訪れ(頼むよ!)と共に終了した展覧会は、
題して『Cool Stuff』(クール・スタッフ)。
クールスタッフ
「格好いい」を意味するCool と、「冬の冷たい空気」を意味するCool を合わせたタイトル通り、カナダらしく『冬』がテーマの展覧会。

アルバータ大学博物館(The University of Alberta Museums)が密かに誇る膨大なコレクションの数々の中から、『冬』に関わる収蔵品をジャンルにとらわれずに選んで展示。


クールスタッフ


クールスタッフ
絵画や美術作品だけでなく、イヌイットやファースト・ネイション達の伝統服や民芸品、動物の骨や剥製、ホルマリン付けの魚、化石など、大学構内の各学部に分散されていて、普段は滅多にお目にかかれないコレクションたち。
展示品は、カナダだけでなく中国、日本、ヨーロッパからの収蔵品などを含め、国際的でもある。


結局最終日になってしまったけれど、色んな物が展示されていて面白かった。
色々過ぎて統一性がない、という意見もあったようだけれど、統一はテーマ、ジャンルはバラバラが狙いなんだろうから、と個人的には楽しく観れました。
どうしても行ってみなくてはっ!と思った理由はこちら ↓↓↓↓↓

クールスタッフ
3月22日付けの新聞ですが、浮世絵の隣に、私の作品が紹介されています!
タイトルは『Frostwork』(霜の花)といって、私がエドモントンに移住して間もない頃に作ったエッチング版画作品。
冬の窓辺にびっしりと張り付いた霜の結晶からインスピレーションを受けて制作したもの。


夫の展覧会など良く宣伝している私ですが、今回は大学の収蔵品てことで、自分の作品も展示されていたのになんとなく実感薄く、ブログでの前宣伝もすっかり忘れてしまいました。
もう終わっちゃったので、残念ながら見逃した方は、次回に期待しましょう。


ところで、アルバータ大学博物館(The University of Alberta Museums)と聞いて、大学に博物館があるの?と思う方もいるかと思いますが、これは実は実態の無い博物館。
アルバータ大学には、とにかく素晴らしく充実したコレクションがあるのに、それを一括して収蔵する建物が無い。なので全ての収蔵品はそれぞれの学部の建物内に密かにしまわれていて、大抵予約して観に行く。数が膨大なため、公の目に触れる収蔵品はごく一部。多くは人目に触れずにしまわれたまま。
これらの散らばっている収蔵品をまとめて管理しているのが、アルバータ大学博物館。
博物館のオフィスもあちこちに点々としていて、一カ所にまとまっていない。
そんな博物館の収蔵品は、定期的に企画展としてあちこちで一般公開されているものの、会期を逃すと再びお目にかかれる日は不明。
博物館のスタッフはもちろん、私もそして(多分)多くの大学関係者が望んでいるのは、収蔵品を一括に収め、いつでも誰でも観に行けるような博物館の建物。

実現すればエドモントン観光の目玉の1つになると思ってやみません。
エドモントンにはロイヤル・アルバータ博物館があるので、対立して「博物館」としては建てられない、という理由も聞いているが、ロイヤル・アルバータ博物館は子供向けだし、コレクションの幅と数ではアルバータ大学博物館の方が確実に上だと思うので、大学博物館の建物が無いのは非常に残念。あれば観光客にだって喜ばれるだろうに。
勝手な意見として、ヒストリック・ビルディングで面積も広いエンタープライズ・スクエアをコレクション・センターにしてしまえば良かったのに! と思います。

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ハミルトンのダウンタウンにある、ハミルトン美術館(Art Gallery of Hamilton)

ハミルトン美術館
2005年に改装再オープンしたこの美術館、正直予想以上に良かった。

現在開催中の、アルバータ生まれのウクライナ系カナダ人画家、ウィリアム・クレレク(William Kurelek)の個展『メッセンジャー』は面白い。
ウクライナ移民だったクレレクの両親は、不況でアルバータの穀物農場を失い、家族はマニトバの酪農家へ移る。働き者の両親の反対をよそに、子供の頃から美術に興味があったクレレクは、トロントとメキシコにてアートを学んだ。その後20代でイギリスへ渡航するが、鬱病に悩まされロンドンで入院。4年程の闘病生活の合間も、クレレクは絵を描き続けた。
元ウクライナ正教徒だったクレレクは、闘病後ローマ・カトリック教会へ改宗し、多くのキリストテーマの作品を描いた。

『メッセンジャー』ではクレレクの幅広い作品群を堪能できる。
幼少の頃の体験、ウクライナ移民としての暮らし、アルバータやマニトバでの農耕生活、鬱病に苦しむ自己、キリスト教絵画、そして冷戦の恐怖など。
時にナーブに、フォークアート風にも見えるクレレクの作品は、ボッシュやブリューゲルを連想させる。
そして、カラフルに明るく描いているにも関わらず、表現は一貫して暗いという印象を受けるが、じっくり観る程絵が語りかけて来るような作品だ。

ハミルトン美術館
ウクライナ開拓民シリーズの一点。


ハミルトン美術館
冷戦の恐怖系。


他に開催中の展覧会は、
ハミルトン美術館
クリスティン・ビョーネルド(Kristin Bjornerud)、水彩のドローイング展。
こちらも割と面白い。パッと見あっさりとしているけれど、人物の洋服の模様とか、髪の毛とかかなり執着して描いている。


その他に、
ハミルトン美術館
マーク・ルイス(Mark Lewis)のビデオ作品や、他の企画展もやっていた。


こちらは美術館の収蔵作品で、
ハミルトン美術館
キム・アダムス(Kim Adams)の『ブリューゲル - ボッシュ バス』。
この人は、1月末にアルバータ美術館で観たクリス・ミラーが影響を受けているアーチストではないかと言われています。


ハミルトン美術館の2階にはアフリカの美術・工芸品のコレクションもあり、こちらは無料。2階は全体的に無料な様です。


改装したアルバータ美術館に比べて、地味な外観のハミルトン美術館。しかし展示スペースはギャラリーの数も多くて入館料に満足出来る内容。
収蔵品や企画展も面白いです。
ハミルトンはエドモントンの半分くらいの規模の都市だけれど、美術館では勝ち!といったところ。
エドモントンのアルバータ美術館も、外装ばかりを気にしている場合ではありません。コレクションの充実と質の良い展覧会が今後も続く事を願います。


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昨日アップした、オンタリオ州ハミルトンのマックマスター大学、マックマスター美術館での『Perceptions of Promise: Biotechnology, Society and Art(約束の認知:バイオテクノロジー、社会と芸術展)』巡回展、展覧会会場の様子を。

巡回展なので、作品はこれまでの2回と同じ。
ただし会場が狭いため、作品数をカットしてこじんまりと展示。
全作展示出来なかったのは残念ではあるが、込み過ぎるよりは余程良く、とてもすっきりとした雰囲気の良い展覧会となったと思う。
3度目ですが、作品を簡単に紹介しましょう。


約束の認知
リズ・イングラム(Liz Ingram)&バーンド・ヒルデブラント(Bernd Hildebrandt)、『Differentiating Faith』
版画家とデザイナーの夫婦コラボによるインスタレーション作品。

この作品、イギリスの会社に発注して作ってもらった、デジタル印刷された布ですが、ニューヨークのチェルシー美術館での片付け作業中に美術館のスタッフが、どういう訳だかハサミでちょん切ってしまったため、急遽再発注して作ってもらったところ、サイズが間違えていて、オリジナルよりも30センチ程低くなってしまった。
見た目殆どわかりませんが、よく見ると布に印刷されているテキストがズレていたり、布が重なり合うはずの部分が、布が短くて両面テープで抑えていたりと、ちょっと残念な結果に。


約束の認知
でも最終的にはいい感じに展示できました。


約束の認知
ショーン・コーフィールド(Sean Caulfield) & ロイデン・ミルズ( Royden Mills )、『End Point』
版画家と彫刻家のコラボレーション作品。ここ最近は二人でのコラボ展が多く、もはやユニット名を付けたらどうかと思うこの頃。

イメージは版画ではなくフィルムに描いたドローイングですが、壁から浮かして展示し、半透明フィルムからバックの色がほんのりと透ける効果で、これまで壁にクリーム色の和紙を貼っていたのだが、和紙買い忘れしてしまい、急遽マックマスター大学近くのペンキ屋で、特別に同じ色に作ってもらったペンキを買い、ごまかし和紙の代用とした。

約束の認知
ペンキ・バージョン。この色の部分が和紙のはずだった。


約束の認知
はっきり言って、殆ど違いは分かりません。終わりよければ全て良し。


約束の認知


約束の認知


約束の認知
ダニエラ・シュルター(Daniela Schlüter)。
版画、デジタル、ドローイングによるミクスト・メディア作品。
カラーを大きく使ったダイナミックなペインティングに見えるが、近づいてみると細かい動物や人などの絵が沢山描かれている。それぞれの作品の中にあるデジタルで印刷された染色体は、作者本人のもの。


約束の認知


約束の認知
マリリーン・オリヴァー(Marilène Oliver)の立体作品『Split Petcetrix』と、クリント・ウィルソン(Clint Wilson)のデジタル作品『Logos』シリーズ。


約束の認知2
マリリーンのこのインスタレーションがとても良いのですが、スペースが無く展示は断念。
しかしこれがなかったおかげで、ニューヨークと比べて展示作業は大変楽だったと言えます。


約束の認知
ショーナ・マクドナルド(Shona Macdonald)、『Finger Lakes』。


約束の認知
デレク・ベサント(Derek Besant)、ビデオ作品『Migration Cell Theory』。


作品が複数のアーチストは、それぞれ一点をカットしています。

そして、展覧会のカタログも、$25で発売中です。
カタログ

カタログの詳細はこちら
サイエンスに関するエッセイ+展覧会カタログという内容です。


本日もお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
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丁度2年前の1月に新装オープンしたAGAこと、アルバータ美術館(Art Gallery of Alberta)
AGA


2012年開けての3階メイン会場での新展覧会は、
AGA
『リアヴューミラー:中央&東ヨーロッパからの新芸術』。
リアヴューミラーは、和製英語のバックミラーのこと。

1月28日から一般公開のこの展覧会、27日の金曜日に招待/チケット制のオープニング・パーティが開かれたので招待客として一足早く観に行ってきました。といっても、今日は火曜日なので、ちょっと遅ればせながらの報告です。


ベルリンの壁が崩壊して20年。
その間芸術はどう変化を遂げたのか? 様々な歴史的バックグラウンドを持つ、11カ国22名の芸術家による、過去と未来を考察する展覧会。絵画、彫刻、ビデオ、インスタレーション、パフォーマンスなど。

こういうのは割と真面目且つ興味深い試みだと思うけれど、あまり新しいという感じはしなかった。作品も、極めて面白いという程でもない。ちょっと期待はずれな感有り。

壁にガムテープを張った作品や壊れた扉を立てかけた作品などはもちろん、その他の作品も、ちゃんとコンセプトを読まずにただ観て回っていても良く分からない。個人的にコンセプチュアル・アート自体をそれほど大好きというわけでもないので、余計に少しつまらなく感じたのかもしれない。
ビデオ作品は特に退屈に感じたが、移民が母国語の訛りを無くす訓練のビデオは割と面白かった。見せ方のユニークさと、極めてシャープなコンセプトが光っている。
それから、ヨーロッパの美術館60数館から1つずつ盗んで来た物をガラスケースに入れた作品。そんなのアリなんですかっ!と、違った意味でかなり強烈な印象。
作品としてどうか、というよりも、その行為自体が”アート”なんでしょうな。
泥棒も言葉を変えれば芸術的パフォーマンス....ってこと?

そして、最後に会場の出口近くにあった彫刻作品は、なんだかかなりインパクトあり。
AGA
タイトルは何カ国語かで『Father』。不気味なんです。
頭の中に入って、目から外を除くと顔目玉みたいに見えたり、口から手を出せば手ベロみたいに見えるのを狙っているのか、頭の中に入れる構造。


それから、アルバータ・アーチストのサポートを目的として作られた、美術館2階のThe RBC New Works Galleryでは、カルガリー作家のクリス・ミラー(Chris Millar )の個展も同時開催。
この人の作品は、ひと言で述べると『クレイジー』です。
あまりにもクレイジーなので、面白い。


ペインティングはこんな感じ。
AGA
何層も重なっていて、会場に用意されたでかい虫眼鏡を通すと、立体的に見えたりする。
ペインティングも相当クレイジーなんですが、


立体作品もかなり凄い。
AGA
これは、立体作品の一部。


そして、中に一点日本がテーマ風の作品も。
AGA
この写真では、ペインティングのみですが、この四角の周りに、弁当や寿司などの手作りした立体オブジェが張り付いている。ビーズをとびこ代わりに作った巻寿司とか、とにかく1つ1つが細かい。

クリス・ミラーの精神状態も気になりますが、他にも観ていて飽きない立体オブジェが沢山(しかも1つ1つが細かくて良く出来ている上にユニークなので、感心してしまう)で、メイン展の『リアヴューミラー』よりも面白くって、一見の価値有り。
この人、隙間恐怖症であることは間違い無さそう。


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エドモントンの東隣の町、シャーウッド・パーク(Sherwood Park)に、昨年新しくオープンしたアート・ギャラリー@501。新しいストラスコナ・カウンティ(郡)コミュニティー・センター内にできたこのギャラリー、結構ナイスなスペース。
アートギャラリー@501
外観。


新年明けての展覧会は、友人たちのグループ展。
アートギャラリー@501
『私の髪を梳かす矢と銃弾』
ブレア・ブレナン、パトリック・ジェイ・リード、リチャード・ボウレット
アルバータ大学美術学部出身の3人による、ドローイングの展覧会。

1月9日から始まっているこの展覧会、何故かレセプションは1月20日。
しかし車が無いとなかなか気辛いロケーション+寒いながら、結構沢山の人が集まった。
アートギャラリー@501
会場も奇麗。
アルバータ大学に、こういうギャラリーが必要です。


アートギャラリー@501
3人の中で、私が一番好きな作品は、パトリックのコラージュ・ドローイング。
この人、2年程前にエドモントンのラティチュード53(Latitude 53)で個展した時にブログで紹介しています。
この時も面白かったけれど、かなりの好成績で修士も取って、ホント良くなりました。


アートギャラリー@501
展覧会は、3人のドローイングがメインだけれど、オブジェやシルクスクリーンの作品もあり。
とにかく数が多いので圧倒されますが、見ごたえあり。
才能豊かな人達です。


3人は作風と大変プライベートな部分から湧き出て来たイメージであるという共通点があるが、それぞれ一応テーマは異なっている。
かなり大雑把に言ってみると、案内状になっているパトリックは、男らしさや男性 ”性”というものを通してのアイデンティティの追求。深く抱えた怒りの様にも見え、時に社会を風刺しているようにも見える作品は、私たちは何なのか、どうあるべきなのか、という問いかけにもなっている。


アートギャラリー@501
ブレアは、制作は日記と言っていたけれど、毎日欠かさず描くドローイングは、無意識の思いや感情など心の奥底にあるものをビジュアル化したもの。ひたすら自己追求的であり、自分が生活の中で関わって来たものなどを使うなど、個人史的でもある。


アートギャラリー@501
そして、リチャードの作品はエジプトのノーベル賞作家、ナギーブ・マフフーズ(Naguib Mahfouz)の文章化した”夢”からインスピレーションを受け、ビジュアル化。夢という無意識の創造物、人間が脳内で作り出してしまう実在しない世界を、まるで恐怖から逃れるかのように描く。


実に想像力に富んだ面白い作品たち。
展覧会は、2月26日まで開催中。

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