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『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(Star Trek Into Darkness)

スター・トレック・イントゥー・ダークネス


スター・トレック・イントゥー・ダークネス

2009年の『スタート・レック』公開から早くも4年! 
続編も引き続き監督はJ・J・エイブラムス。


ロンドン爆撃テロの犯人である、元宇宙艦隊員ジョン・ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、緊急会議中の艦隊司令本部を襲撃、惑星クロノスへと逃走。ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)率いるU.S.S.エンタープライズは、ハリソンを追ってクロノスへと向かう。


1作目もかなり面白くて良かったと思ったが、今回もしっかりと楽しめる内容。
はっきり言って、これの前に観た『アイアンマン3』よりも俄然良かったです。同じ様にCG特殊効果満載なのに、こちらの方がすんなりと受け入れられるのは、見せ方なのか質なのか、何かがやはり違うはず。更にこちらも爆発炎上の多い映画だが、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』にはドラマがある。
また、今回”敵”として登場の、ジョン・ハリソン演じるベネディクト・カンバーバッチがとても良かった。ただの悪役ではなく、感情移入出来るキャラクターである。それから、こちらも1作目に引き続き登場、ザカリー・クイントのスポックも見どころの1つ。


スター・トレック・イントゥー・ダークネス
英国テレビドラマ『SHERLOCK (シャーロック)』で人気沸騰のベネディクト・カンバーバッチ。名前も顔も独特で、一度見聞きしたら忘れられない個性の俳優。
哀愁漂う超人ジョン・ハリソンがハマってます。


スター・トレック・イントゥー・ダークネス
船長ジェームズ・T・カークよりも圧倒的な存在感のスポック。スポックの居ないスター・トレックなんてあり得ないですが、今回は、あのスポックが!!という驚きの感動シーンあり。
それにしても、この髪型を本人はどう思っているのか、気になるところ。


そんなスポックの前髪が上がってる瞬間を捕らえた写真を発見。
スター・トレック・イントゥー・ダークネス
普通に動くんですね、前髪。もしかして、ヅラではなく、地毛なんでしょうか...。


それから、不必要である、という物議をかもしたシーン。
スター・トレック・イントゥー・ダークネス
監督曰く、男性ヌードとのバランスをとったつもり、との事だけれど、やはりストーリー的にもあまり必要性が感じられないシーン。
なんだか突然、オイオイって感じで。このシーンは、無くても話の内容や進み具合に全く影響しないと思われます。


何はともあれ、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、今のところこの夏一押しの娯楽大作映画に間違い無し。


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もの凄く久しぶりに劇場に足を運んで観た映画、『アイアンマン3』(Iron Man 3)
アイアンマン3

エイリアン襲撃によるニューヨークでの戦い『アベンジャース』から一年、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、パニック障害に悩みつつ休む間も惜しんで何十体もの新型アイアンマン・スーツを開発していた。
その頃、テロリスト『マンダリン』による連続爆破事件が発生するが、奇怪な爆発のため、合衆国情報部が犯行の証拠を掴む事が出来ずにまごつく中、テロの矛先はトニーに向けられる。


『アイアンマン2』から早くも3年。『2』がそれ程良かったわけでもないのにまた『3』を観に行ってしまったのは、スーパーヒーローものが好きだからというのが最大理由であるが、トニー・スタークのキャラクターが好きなのと、こういうシリーズものは、最初観て面白かったら、余程評判が悪くない限り最後まで観るというのを個人的モットーにしているから。

3作目の出来は、まあまあ。結局『2』と同様、一作目を越えることは出来なかったなという感想。1つの映画に沢山の要素を詰め込み過ぎて、逆にストーリーがばらけた印象がある。
面白いシーンは沢山あるし、ビジュアル的にも迫力あるので、夏のポップコーン映画としての価値はあり。
個人的に残念と感じたのは、これは今やどんなメジャーハリウッド映画も同じことだが、コンピュータによる特殊効果の使い過ぎ(頼り過ぎ?)。それと、今回アイアンマン・スーツが嫌って程出てくるが、あまりにも出過ぎな感じで、ここまで来たら、もうどんな敵が現れどんな状況になっても問題無しでしょう、と正直若干しらけてしまった。ハラハラしない感じで。


映画全般に関して「良かった〜」と言えないが、最も強烈な印象でこの映画を忘れられないモノにしてくれているのが、ベン・キングズレーの中国風中東テロリスト『マンダリン』。 
このキャラ、最高です。



アイアンマン3
スーパーヒーロー業は、疲れる。


アイアンマン3
今回の宿敵。アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)。 そこまで恨む?


アイアンマン3
ベン・キングズレー、素晴らし過ぎ。


もうこれ終結って感じの終わり方だけれど、今回も大ヒットなので、キャストは変わるかもしれないけれど『4』、『5』と続きそうな予感。しかしロバート・ダウニー・Jrじゃないトニー・スタークって、なんだか想像出来ない...。

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スティーブン・ソダーバーグ監督のサイコ・スリラー、
サイド・エフェクツ
『サイド・エフェクツ(Side Effects)』
観てからまた大分時間が経ってしまったので、簡単に。


精神的に不安定なエミリー・テイラー(ルーニー・マーラ)は、インサイダー取引の罪で4年間刑務所入りになっていた夫(チャニング・テイタム)が出所することへのストレスによる不安から、自殺を図ってしまう。
自殺未遂による怪我の治療後、担当となった精神科医ジョナサン・バンクス(ジョード・ロウ)は、彼女の身の安全に不安を感じながらも、彼のクリニックに通院することを条件にエミリーを退院させることに同意。しかし幾つもの抗鬱剤の薬による治療も、あまり効果がみられないため、ジョナサンはエミリーの過去の精神科医ビクトリア(キャサリン・ゼダ・ジョーンズ)にコンタクトを取る。


サイド・エフェクトとは副作用のこと。
向精神薬の副作用を利用したスリラーで、話を大きくすることも可能だが、身近なテーマである”愛”に収まっている。目の付けどころはユニークなので割と面白いと思ったが、それほど強く印象に残る作品でもない。

前半は、数々の抗鬱剤による副作用に悩むエミリーの姿が延々と描かれるが、中盤から動きあり。後半、ジョナサンと同じペースで観ている側も事実が明らかになってくる中、意外な展開が2転程あり面白いのだが、最後はアメリカの司法制度に納得いかないモノを感じて劇場を後に。
最初は、向精神薬とそれを製造している製薬会社への批判か?と思った。確かにそんな要素もなきにしもあらずだが、ここではそういった問題は観た人が感じるか感じないか程度に使われている。

個人的な印象としては、星5つのうち3つ半くらいか。


サイド・エフェクツ
精神不安定な人妻を好演。素顔がとっても可愛いルーニー・マーラ


ドラゴンタトゥー
同一人物ですが、何か? 『ドラゴン・タトゥーの女』
関係ないけれど、この髪型、なんだか最近ネットで観た、


猫の髪型
前髪ぱっつん猫に似ている...。


で、
サイド・エフェクツ
ジュード・ロウはいつ観ても何を観てもジュード・ロウだわ〜と思ってしまう。
今回は気の毒な精神科医で、『ジュード・ロウ、がんばれ〜!』と応援したくなります。



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予告編が怖そうだった、ギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)製作総指揮のカナダ・スペイン合作ホラー、
ママ
『ママ(Mama)』。監督は、アンドレス・マシェッティ(Andres Muschietti)。

2008年の経済破綻で危機に陥ったジェフリーは、ビジネスパートナーと疎遠の妻を殺害し、二人の娘(3歳のビクトリアと1歳のリリー)を連れて逃走するが、雪の山道で転落事故に遭い、山奥にあるひなびた山小屋へ辿り着く。
5年後、ジェフリーの弟ルーカスの出資による捜索隊が山小屋で生き残っていたビクトリアとリリーを発見する。動物的な容貌と態度に変化していた2人は、病院での治療やセラピーを受け、ある程度人としての習慣を身につけた後、ルーカスとガールフレンドのアナベルに引き取られるが、2人が来てから家の中で異様なことが起こり始めるのだった。


ホラーにお決まりの突っ込みどころはあるものの、面白いストーリーではある。
結構不気味だし、怖いシーンもあるし、『ゼロ・ダーク・サーティ』とは全くの別人で演技力の広さを感じさせるジェシカ・チャステインや、二人の子役も非常によかった。

しかし、最後に来てがっくり。映画は終わり方が大事だとつくづく感じる結果で、ずっと面白かったのに、なんだかもうあのエンディングはがっかりすぎ。
子供達二人の運命に関してはありふれたものではないので、それは良いとして、とにかく化け物の正体見せ過ぎ。すでに途中で目の光る顔がパッと見えた瞬間に、あ、出過ぎ!と思ったのだが、もう最後は主役を押しのけて画面一杯に大出演。終わり15分で突然ホラーがファンタジーになっちゃった感じで、ファンタジーが悪いというのではなく、あからさまにCGだし、妙にドラマチックに延ばし過ぎでなんだか興ざめ。
更に、死んだと思っても必ず復活するルーカスが、もうコメディのように見えちゃいます。

ずっと面白かったのに、エンディングでがっくりホラーは、以前も『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』で体験済みだが、今回はそれを上回るがっくり度だった。


ママ
全然母性の無いロッカー、アナベル(ジェシカ・チャステイン)の変化も見どころの1つか。


ママ
人と暮らした記憶の無いリリー。話す言葉も「ママ、ビクトリア、カム(Come)」くらい。


ママ
かなりあっぱれな叫び顔。人と暮らした記憶のあるビクトリアは、新生活への適応も早い。


最後はがっかりではあるけれど、子供達が山小屋で発見されるシーンはゾッとするし、山小屋やルーカスとアナベルの家での化け物小出しシーンもかなり不気味で怖い。
髪の毛を利用するところ、化け物の動きや音声など、『リング』や『呪恩』等日本のホラー映画の影響を強く感じられる創りで、実はそういったシーンが一番怖かった。
さすが、日本ホラー。それにしても、なんで髪の毛はあんなに不気味で怖いんでしょうね?


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予告編を観てから、ずっと楽しみにしていた映画、

ゼロ・ダーク・サーティ
『ゼロ・ダーク・サーティ』(Zero Dark Thirty)
イラクを舞台にした軍事ドラマ『ハート・ロッカー』(The Hurt Locker)で、2010年アカデミー賞作品賞を含む6部門を受賞したキャスリン・ビグロー監督最新作。脚本も再びマーク・ボールで、今回はアルカイーダの司令官で、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の首謀者でもある、ウサーマ(オサマ)・ビン・ラーディンの追跡と殺害を描いた軍事系ドラマ。


2001年の同時多発テロから2年間、アルカイーダの司令官ウサーマ・ビン・ラーディンの追跡に初期キャリアを捧げて来た新人CIA追跡捜査官のマヤ(ジェシカ・チャスティン)は、その才能を買われ、2003年、捜査の一向にはかどらないパキスタンのアメリカ大使館の現地追跡チームに派遣される。
最初の数ヶ月間を、軍に捕らえられているテロに関わる人物への拷問取り調べの手伝いに費やすマヤだったが、強烈な執着心と揺るぎない自信による捜査で、ビン・ラーディンへと直接繋がる人物の特定に成功する。


非常に良く出来たドラマ。
監督、脚本の良さに加え、マヤを演じた主役のジェシカ・チャスティンがこれまた良かった。
ビン・ラーディンが発見、殺害されたのは2011年5月。この映画は、待っていたかのようにその後すぐに製作開始だったのだと思うが、焦って作ったということもなく、非常にしっかりとした出来。

CIAが捜査に関する機密をバラし過ぎた、という批判も出ているらしいが、多分人物の絞り込みや決定的な部分は見せていないはず。その見せられない部分は、マヤが神がかった自信の持ち主で、誰もが彼女の言う事を信じてしまう、という具合に、しかしあくまでも非現実的にならない程度に描いてカバーされていると感じた。
アメリカは、ビン・ラーディンが隠れていたパキスタンへは無断で攻撃に出向けないため、100%そこに潜んでいるとの確信がなければ、決して奇襲することは出来なかった(ビン・ラーディンがちゃんと居れば、軍事奇襲への理由が付けられる)訳だが、リスクを考えると、マヤの確信だけで大統領はゴーサインを出しただろうか。万が一偽物だったり、間違いだったり、居なかったりしたら、その後の歴史は非常に危ない事になっていた。
アジト発見から決断まで、100日以上かかっているので、それなりに慎重に調べた結果なのかもしれないけれど、実際には確信に至るための高度秘密捜査があったのだろうと想像。

それはそうと、アメリカ軍のパキスタンアジト奇襲シーンはあまりにもリアルで、なんだか自分も一緒に探しているような気になり、私、途中で緊張し過ぎて気分が悪くなってしまいました。実際に起こった事として、結果も分かっているのにも関わらず..。


ゼロ・ダーク・サーティ
マヤ。素晴らしい執着心と直感、自信の持ち主。
最初は同僚が拷問しながら聞き取り調査をしているのに顔を背けがちだったのが、あっという間に慣れて冷血(鉄の女)捜査官に変身。


ゼロ・ダーク・サーティ
緊張感たっぷり。長台詞無い人達は本物の軍隊じゃないか?と思ったり。


捜査中でもあちこちで起こるテロ攻撃を見る度に、ビン・ラーディン早く捕まえろ、と思うが、CIAによる拷問シーンや、パキスタン隠れ家奇襲シーンを念入りに描いて、観る者の感情は一方的に”テロリスト憎い、アメリカ万歳”型にはならない辺りが、非常に良く出来た脚本であると感じた。
また、10年間もビン・ラーディン殺害の為にだけに働いて来たマヤの最後の表情とパイロットの台詞も印象的。マヤ自身だけでなく、アメリカ自体のこともその一言に含まれている感じで、後まで尾を引いた。

ビン・ラーディンの遺体確認が、それだけ!?と衝撃的な感じだったけれど、まあ、その辺はこの映画ではさほど重要じゃないんでしょうな。すでに2時間37分と長いのが、また話が長くなっちゃうからね。
とにかく観て良かったです。


ついでに、こんなもの発見しました。
マヤのモデルになったらしい、元CIA捜査官ナーダさん
”Manhunt”という、20年に渡るウサーマ・ビン・ラーディン追跡ドキュメンタリー、HBOで今年後半に放送されるみたいです。『ゼロ・ダーク・サーティ』観たら、ドキュメンタリーも観たくなりますが、ウチはHBO入れてないので残念。


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ワシントンDC観光記事をアップする前に、旅行前に観た映画感想。


クエンティン・タランティーノ監督作の西部劇、
ジャンゴ繋がれざる者
『ジャンゴ 繋がれざる者』(Django Unchained)
主演はジェイミー・フォックス、助演にクリストフ・ヴァルツ、他にレオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソンなど豪華な顔ぶれ。

昨夜(13日)のゴールデン・グローブ受賞式で、脚本賞と助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)を獲得し、今年のアカデミー賞作品賞にもノミネート入りしたばかり。


1858年、南北戦争前のアメリカ南部、西部開拓時代。
奴隷のジャンゴは、奴隷商人とテキサス移動中に、歯科医で賞金稼ぎの殺し屋ドクター・キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)に遭遇。シュルツのターゲットであるブリットル兄弟殺害の手助けをする代わりに、ジャンゴは奴隷から解放され、馬と75ドルを与えられる。更に、生き別れた(別の農場に売られた)妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を救い出し取り戻す手助けを条件に、シュワルツの相棒として働く事に同意する。


凄く面白かったです。
マカロニ・ウエスタンからインスピレーションを受けた、タランティーノらしさ満載の復讐劇。非常に現実的で真面目な暴力シーンと(例によって)必要以上に血が飛び散る、あまりにも非現実的な暴力シーンの組み合わせで、悲しいと感じたと思ったら急に可笑しかったり。
ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、そしてサミュエル・L・ジャクソンの4人が、それぞれ強烈なキャラクターで観る者をぐいぐい引っ張ってくれる上にストーリーの流れも良いので、およそ3時間近くという長さにも関わらず、それほど長いと感じなかった。
タランティーノ監督も後半にカメオ出演しています。姿が出た途端に会場から何故か笑いが。


ジャンゴ繋がれざる者
タランティーノの前作『イングロリアス・バスターズ』で、ナチスの親衛隊大佐を演じたクリストフ・ヴァルツ、さすがに今回も良い味出してます。


ジャンゴ繋がれざる者
自分の館で奴隷を戦わせる、非道な農場主カルヴィン・キャンディ。


ジャンゴ繋がれざる者
館奴隷の頭スティーブン(サミュエル・L・ジャクソン歳取ったな〜。って、もう60代だったんですね! でもこの役ではなんだか特に老けて見えます。)と、ジャンゴの妻ブルームヒルダ。


タランティーノ映画好きなら絶対に見逃したくない作品。
特別好きでなくても、とにかく暴力的な内容がダメという人以外は十分楽しめると思います。



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立て続けになりますが、今日もまた映画感想。


スティーブン・スピルバーグ監督、ダニエル・デイ=ルイス主演作、『リンカーン』

リンカーン


1865年1月、国内での奴隷制を廃止するため、合衆国憲法13条の改正を衆議院で可決させたいアメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン。ひと月あまりで終わると予想されている南北戦争の終戦前に可決しなければ、1863年に自ら発布した奴隷解放宣言が無効になってしまう可能性が高い。
黒人奴隷解放に反発する議員が多い中、リンカーンは1月中の憲法改正を目指す。


スピルバーグなので、恒例お涙頂戴系リンカーンなのかと思ったら、非常に現実的に抑えたドラマ。彼の映画で私が最も良かったと思った『ミュンヘン』と並ぶ、上出来な作品。
私はスピルバーグはアーチストではなくて職人だと思っているのだが、今回もストーリー展開、カメラワーク、シーンの切り替わり、色合い等、例え真面目なテーマでも、鑑賞者の心を掴むにはどう見せれば良いかを知り尽くしたさすがな作り。
基本的に、リンカーンが憲法改正を目指すための議論や話し合い等で成り立ってるストーリーで、何か大きなドラマチックな展開があるというのでもないのだが、シリアスな中にもユーモアがあり、真面目な内容2時間半という長さもあまり長いと感じなかった。逆に、衆議院で可決されるかされないか、歴史的事実はもう知っているのにも関わらずハラハラとした緊張感を味わって、時間はあっという間に過ぎて行ったという感じ。

更に監督の腕前も然る事ながら、この映画がこんなに魅力的に仕上がったのも、主演のダニエル・デイ=ルイスの演技の力が大きい。この人の演技が見たくて観に行った様なものです。
リンカーン
アカデミー賞主演男優賞受賞の2007年作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル役が強烈だったが、今回また喋り方から声、動き方まであの役とは全くの別人で、リンカーンになりきり。


一方、
リンカーン
トミー・リー・ジョーンズは、髪型が違っても観ていてやっぱりトミー・リー・ジョーンズだな、と思えて仕方がなかった。
サディアス・スティーヴンス、憲法改正ではリンカーンに見方する急進的な共和党議会議員だが、意外な”秘密”の持ち主。


リンカーン
会議は続く...。


それにしても、この話はたった150年も経たない過去のこと。
多くの議員が、奴隷制廃止には賛成でも、選挙権等黒人の立場を白人と完全同等にすることには強く反発しているのにも驚きだが、憲法改正に民主党の方が圧倒的に消極的だったというのも、今のアメリカの政治状況を思うとかなり意外な感じで、やっぱり150年て短いようで長いんだなと思います。

リンカーンが居なかったら、アメリカの歴史はどうなっていたんでしょう。

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2000年代前半に、『ハリー・ポッター』シリーズと人気を2分した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の前日譚、
ホビット
『ホビット 思いがけない冒険』(The Hobbit: An Unexpected Journey)
3部作の第一弾。そして、監督は当然のようにピーター・ジャクソン。


ホビット族の青年ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)に推薦・説得され、ドワーフ王トーリン(リチャード・アーミティッジ)率いる12人のドワーフ達と共に、竜スマウグに奪われた先祖の財宝を奪還するため、竜の住むロンリー・マウンテン(はなれ山)へと旅立つ。


原作であるJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』は薄っぺらい本なのに、3部作にするなんて、儲かる事前提なんだろうけれど、それよりもどうやって3つに分けるのか?と思っていたら、結構本には書かれていない事柄が追加されいた。

それなりに面白くはあったが、『ロード・オブ・ザ・リング』3作でもう十分という気がしなくもない内容。
懐かしのキャラクターたちが、同じ俳優陣で出て来るので、映画『ロード・オブ・ザ・リング』ファンにとっては嬉しいかもしれない。
コンピュータ・グラフィックスによる特殊技術も相変わらず凄いと思うが、『ロード・オブ・ザ・リング』の指輪を破壊するための旅で、フロド達が何度も困難に出会うのと同じパターンで、ビルボ達の旅にも困難が次々と襲いかかる。絶え間なくハラハラするけれど、トロールなど特殊技術のキャラクター達に、少々お腹一杯な感あり。
悪い作りではないと思うし、ビルボ役のマーティン・フリーマンは最高なので、まあ一見の価値はあると思います。星は5つの内3つ位が妥当ではないかと...


ホビット
ハマり役ビルボ。この人のおかげで、映画が予想以上に良くなってる気がする。


ホビット
ドワーフの王だけ、妙に人間風イケ面というのは、どういうことでしょう?


その他のドワーフ。
ホビット
良く見ると、王を含めて人臭いイケ面ドワーフは少なくとも3人居た。


ホビット
懐かしの面々。エルフ、ガラドリエル( ケイト・ブランシェット)と、ガンダルフ(イアン・マッケラン)。
その他に、 エルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)や、サルマン(クリストファー・リー)も登場。


更に、
ホビット
ゴラム再び。


その他、映画始まって割と間もなく、フロド(イライジャ・ウッド)も登場。最初の『ロード・オブ・ザ・リング』でイライジャは17歳くらいだったと思うので、あれから10年経ってやっぱり大人になっちゃってるのは隠しきれませんが、それなりに若く見えます。


なんだかんだ言って、結局2作目(2013年)も3作目(2014年)も観に行くことになるんだろうな。
こういうのは、良くても悪くてもとりあえず全部観ないとって感じですね。

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カナダの女優で映画監督・脚本家でもある、サラ・ポーリー(Sarah Polley)の初ドキュメンタリー作品『ストーリーズ・ウィ・テル』(Stories We Tell)。
ストーリーズ・ウィ・テル

俳優の両親の元、5人の兄弟姉妹の末っ子として産まれたサラ・ポーリーは、11歳で毋をガンで亡くし、大人になった時父と信じていた人物とは血の繋がりが無い事を知る。
育ての父であるマイケル・ポーリーの視点から書いた実話ナレーションをバックに、家族全員や関係者とのインタビューを通し、母ダイアンがどんな人物であったのか、そしてそんな毋と関係した本当の父親は誰なのかを探して行くドキュメンタリー。
実際に撮影された過去のフィルムも多いが、ダイアンの私生活に関わる過去の回想シーンのいくつかは俳優が演じている。


映画評には珍しく、5つ星も付いていたので観に行ったわけですが、なかなか良かったです。
誰もが、自分が主人公の人生のドラマの中で生きて来た、または生きているのだと思うが、その中でもサラ・ポリーの生い立ちは確かにそれなりにユニーク。
非常にプライベートな事である自分の出生の秘密を、ドキュメンタリー映画にして公開しようということは、そう簡単な決定では無かったと思うが、別の人の手によって公になるよりは、自分または自分を育ててくれた父の手によって語られるべき話であるのは確か。父マイケルがこの物語のナレーションを”書いた”という事実は、このドキュメンタリーを観るととても皮肉な話に思えるが、だからこそ感動的でもある。
サラの実の父発覚のエピソードもびっくりなのだが、映画が終わったかな〜と思った後に出て来る最後のワンシーンが、これ以上の終わり方は無いってくらいに最高。感情的且つ真面目なインタビューで構成されていて、しんみりとしてしまうのかと思いきや、サラ自身が明るくカラッとしているので映画自体も重く無く、更に最後にこの1本締めで、笑顔で劇場を後に出来ること間違い無し。


ストーリーズ・ウィ・テル
カメラを回すサラ。良く見たら、テレビの脇に猫が寝てる!


ストーリーズ・ウィ・テル
美しい回想シーン。
実際の若かりし頃の父母の映像と、俳優達が演じる回想シーンが頻繁に切り替わって、全然違和感無し。というか、時折本人との区別が付き難いくらい良く出来ている。




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オリジナルのタイトルとは全然異なる邦題になった、ブラッド・ピット主演の犯罪映画、『ジャッキー・コーガン』(Killing Them Softly)

ジャッキー・コーガン
監督・脚本は、同じくブラッド・ピットを主演に起用し、監督・脚本も手がけた2007年作『ジェシー・ジェームズの暗殺』(The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford)の、アンドリュー・ドミニク。
『ジェシー・ジェームスの暗殺』はつまらなかったと言う人も多いのですが、私はその年に観た映画の中でもかなり印象的で良かった〜と思った作品だったので、ブラピが主演だからってことだけでなく、監督にも期待して公開2日目に劇場へ。


違法賭博場強盗のため、ジョニー・アマート(ヴィンセント・カラトーラ)に雇われたフランキー(スクート・マクネイリー)とラッセル(ベン・メンデルソーン)は、かつて自身の賭博場での強盗事件を自作自演したマーキー・トラットマン(レイ・リオッタ)の賭博場へと向かう。
賭博をしきる地元マフィアは、3人の男達による賭博場強盗事件をローカル犯罪組織の破綻と問題視、マフィアグループの弁護士(リチャード・ジェンキンス)を通し、殺し屋ジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)を雇う。


アメリカの経済破綻をバックグラウンドに、現代のアメリカ社会を痛烈に風刺した内容で、これを観て面白いと感じる日本人(外国人)が果たしてどのくらいいるのか? という感想。
映画の中で起こっている事、登場人物一人一人のキャラクター、そして台詞などから、アメリカの抱える問題そのものを寓話的に表現した芸術系フィルムで、すごく重みのあるメッセージで良い映画ではあると思うが、正直今回私はあまり楽しめなかった。現在のアメリカの内情を知っている人(住んでいる人)程、面白い映画だったと感じるのではないかと思う。
”ブラッド・ピットがクールな殺し屋役”という前宣伝ですが、あまり”スリリングな娯楽系犯罪映画”と期待して観に行くと、肩すかしをくらうかも。

背景は2008年のちょうどアメリカの経済破綻が酷い頃で、大統領がブッシュからオバマに交代した時期。
バックにちょくちょく流れる、オバマの演説なんかも映画に深みを持たせる大切な小道具。
そして、映画そのものは私は楽しめなかったけれど、これ以上は無いってくらいな強いメッセージを持った終わり方です。



ジャッキー・コーガン
ブラッド・ピットの冷酷殺し屋演技もかなり良かったですが、その他の俳優陣の演技にも注目。


ジャッキー・コーガン
ジョニーに雇わるラッセルとフランキー。ラッセルの犬泥棒エピソードは可笑しいです。


ジャッキー・コーガン
なんだか気の毒に思えるマーキー。


最後まで観ると、オリジナルタイトルの”Killing Them Softly”(直訳:優しく/静かに彼らを殺す事)というのが、結構意味深く思えます。

興行的には成功するとは思えない映画だが、『ジェシー・ジェームズの暗殺』に引き続きブラッド・ピットの会社「プランB」が製作、社長自ら2作とも主演と、ブラピにかなり高く買われているらしいアンドリュー・ドミニク。確かに非常にしっかりと良く練られた脚本で、映像にもインパクトあるしとても才能のある監督には間違いないと思う。


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『グリーン・デスティニー』や『ブロークバック・マウンテン』でおなじみの、アン・リー監督最新作、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(Life of Pi)を観て来た。
しかも、3Dで。

ライフ・オブ・パイ
原作は、カナダの作家であるヤン・マーテルのファンタジー冒険小説『パイの物語』(2001年)。


インドで動物園を営む家族の元、ヒンドゥー教徒でベジタリアンとして育ったパイは、12歳のときにキリスト教、そしてイスラム教に出会う。ただ神を愛するパイは、異なる宗教を通して神を理解するため、3つの宗教の信者となる。
パイが16歳になった時、両親は政治不安からカナダへ移住する事に決め、動物園を売って残った動物達と共に日本の貨物船に乗りインドを発つ。
しかし航海から数日後、貨物船は酷い嵐に遭遇、パイと4匹の動物を残して海の底へと沈んでしまうのだった....。


久々に、期待以上に、心にいつまでも染み入るような良い映画だった。
神への信仰とは? コミカルに、シリアスに、パイの人生を通して語る。1コマ1コマに無駄が無く、全てのシーンが見事に物語り全体に生かされている。
一瞬ありがちなエンディングに思えるが、この終わり方だからこそ、物語全体の意味がますます生きてくるのだと納得。

この映画で特に重要と思えるポイントは、冒頭で少年時代のパイが様々な宗教に傾倒していく部分と、パイが漂流を終えてからの終盤の台詞。
期待以上に上出来な作品で、良い意味で期待を裏切られる、というような映画です。


また、太平洋漂流中の映像が、極めて美しく幻想的。
本当は死と背中合わせの状況なのに、そんなこと全くおかまいしに自然が見せる命と美にひたすら感動。
最初は、わざわざ3Dで無くても..と、思ったが、意外と3Dで観る価値あり。
ライフ・オブ・パイ


ライフ・オブ・パイ
日頃物にあふれ、食べ物にも不自由しない生活を送っている人達にとって、何もかも失い、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされ、ほんの小さな自然の恵みや物に心から感謝するということは、実際に自分の身に起こってみなければ同様にはなかなか難しいと思うが、今自分たちがどれだけ恵まれているか、ということも再認識出来ると思います。
自然や食べ物に感謝する気持ちを、失わないようにしたいものです。


ライフ・オブ・パイ


そして、何といってもこの映画のお気に入りキャラは、
ライフ・オブ・パイ
ベンガルトラのリチャード・パーカー。怖かったり可哀想になったり、可愛く思えたり。しかしそれだけでなく、このトラには多くの意味が含まれています。


目を見張る映像の美しさに加え、動物の特殊効果も素晴らしい。
所々でCGだな、と分かるのだけれど、全体的にどこまで本物の動物なのかCGなのかの区別がつかない出来栄え。特にトラは殆どCGらしいが、とにかくリアル。

それと、ちょっと懐かし!と思っちゃったんですが、
ジェラール・ドパルデューが意地悪なフランス人船シェフ役で出てます。


『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、私的には、今年(日本での公開は、来年のようですが)一押し!の映画です。

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また連続で映画感想。
公開前から評判も上々な上、今年で50周年記念であることも重なり、記録的な大ヒットとなっている最新のボンド映画、
スカイフォール
シリーズ23作目の『007 スカイフォール』(Skyfall)
ダニエル・クレイグが3度目のボンド、監督はサム・メンデス。


トルコでイギリス情報局秘密情報部(M16)の工作員が殺され、テロリスト組織に潜入している、NATOの秘密工作員全てに関する情報が記録されたハードドライブが盗まれた。
M(ジュディ・デンチ)の指令で、ジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)とイヴ(ナオミ・ハリス)は、ディスクを取り戻すため、工作員を殺しハードドライブを盗んだパトリスを追う。


ダニエル・クレイグの初ボンドであった、2006年の『007 カジノ・ロワイヤル』まで、ボンド映画に全く興味の無かった私だが、カジノ・ロワイヤルが評判良かったので観に行ってみたら、クレイグのボンドのクールさと、その娯楽性にハマってしまい、2008年の『007 慰めの報酬』も観に行き、もちろん今回も見逃す事無く観に行って来たわけですが...。
期待を裏切らない面白さでした。これぞ、娯楽映画!という感じで。
しょっぱなからアクションの連続で、とにかく破壊と破裂が多いが、緊張感もたっぷり。舞台もロンドンロケが多かったとはいえ、イスタンブール、ロンドン、上海、マカオ、そしてスコットランドと変わり、ビジュアル的にもそれなりに楽しく、飽きの来ない2時間23分。
キャラクターの見どころもたっぷり。クレイグのボンドも相変わらずクールだったが、今回の悪役ハビエル・バルデムが、2007年のコーエン兄弟のスリラー映画『ノーカントリー』(No Country for Old Men)の殺人鬼を彷彿とさせる、これまた似合わない髪型でサイコパスを怪演。
それと、今回はMがかなりの重要な役どころで、ボンド映画を随分感情豊かでシリアスなものにしている。ボンドが冷酷なMに対してどこまでも忠実で慕う理由も、なんだか理解出来たりして。

後半に、会場から拍手が沸いた、50周年記念ならではのちょっとしたサービス・シーンあり。とにかく、迷うなら観に行けっ!という感じの出来栄えで、大型スクリーンで観る価値ありだと思います。
これまでボンドを観た事の無い人でも問題なく楽しめるはず。


スカイフォール
いつもクールにキメキメのボンド・ファッションにも注目。
派手なアクションでも、お洒落はかかせません。


スカイフォール
世界的な犯罪な割には、動機が極めて個人的。
この人観るだけでも、映画館に来た甲斐があると思える演技振りのハビエル・バルデム。
何かに似ている気がするが、思い出せない...。


スカイフォール
大変エキゾチックで妖艶なセヴリン(ベレニス・マーロウ)。印象的ではあるが、あまり重要ではないボンドガール。


スカイフォール
大活躍な"M"、ジュディ・デンチ。
人間性も良く描かれていて、ストーリーの中心人物の一人になっている。


『スカイフォール』は、アカデミー賞とはほぼ無縁だった007シリーズとしては異例のオスカー受賞も夢ではないとささやかれている。機密情報を守るためには、いつものように海外の一般市民の生活を破壊してもオッケーなのには目をつぶり、50周年記念に相応しいボンド史上の最高傑作と言えるかも。(『007 カジノ・ロワイヤル』もかなり傑作だったと思いますが...。)


最後に。
アデルの「スカイフォール」と共に流れるオープニング・クレジットも良かったです。



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日本ではDVDスルーだったらしいが、実はとても面白かった2008年の英コメディ映画、『ヒットマンズ・レクイエム』(In Bruges)のマーティン・マクドナー監督作、
セブン・サイコパス
セブン・サイコパス』(Seven Psychopath)は、またまた面白かった。


ライター、マーティ(コリン・ファレル)は、夢である映画脚本『セブン・サイコパス』の執筆に行き詰まっていた。売れない役者でマーティのベストフレンド、ビリー(サム・ロックウェル)は、相棒であるハンス(クリストファー・ウォーケン)と、犬を盗んでは見つけたと嘯ぶき、飼い主から受け取る報償金で生計を立てていた。
マーティンにインスピレーションを与えて執筆を手伝いたいビリーは、新聞にサイコパス募集の記事を載せる。連絡してきたサイコパスに会うマーティ。
一方、ビリーたちは、ギャングのボス、チャーリー(ウッディー・ハレルソン)が溺愛しているシーズー犬を盗んだことで、命を狙われ始める。


実は今回も観てから大分時間が経ってしまったので、簡単に。
『セブン・サイコパス』という架空の物語を執筆する主役が、実際のサイコパスに関わって行くという、ちょっと複雑でサイコパスだらけの映画。『ヒットマンズ・レクイエム』の時にも同じように感じたが、映画始まって20〜30分くらいは微妙に退屈に思えるのに、話が進むうちに引き込まれ、最後は逆に「面白かった!」と満足して映画館を去ることが出来た。始めバラバラな感じが、最終的に1つに繋がって行くというストーリーが、とても成功しているのだと思う。


それから、何といってもこの映画は、俳優陣が魅力的。

セブン・サイコパス
『ヒットマンズ・レクイエム』から引き続きマクドナー監督が選んだ、主役のコリン・ファレルと、ビル役サム・ロックウェル(&シーズー犬)。


セブン・サイコパス
意外とコメディが似合う、ウッディー・ハレルソン(&拳銃)。


セブン・サイコパス
これで、アカデミー賞助演俳優賞を捧げたい、クリストファー・ウォーケン(&シーズー犬)。


そして更に、こんな方も。
セブン・サイコパス
トム・ウェイツ(&うさぎ)。


日本ではまた公開されずにDVDスルーになってしまうのか分かりませんが、お勧めの逸品です。
大人なブラック・コメディ好き、上記の俳優さんたちが好きな方はもちろんのこと、犬好き、特にシーズー犬好きな方は是非。


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昨日に引き続き、映画感想。
またしても観てから大分日にちが経ってしまったけれど、これ以上記憶が薄まらないうちに。

アルゴ
ベン・アフレック監督長編第3作、『アルゴ』(Argo)
1979年にイランで実際に起こった、6人のアメリカ大使館員救出劇を元にしたスリラー。


イラン革命後の1979年11月、追放された独裁者のシャー(パーレビ国王)をサポートするアメリカへの怒りは頂点に達し、イラン人暴徒たちはテヘランのアメリカ大使館を襲撃。殆どの大使館員が人質として捕まる中、逃げ出した6人の外交官は、カナダ大使の家に逃げ込み匿われる。
CIA特別情報員のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画を製作するふりをして、カナダ人映画監督としてイランに潜入する。


監督デビュー作の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』も、2作目の『ザ・タウン』も上出来だったベンアフ、今回もまたまた期待を裏切らない出来栄えで、とても面白かったです。
この人は、シリアスな題材を使っていても台詞にユーモアがあり、コメディではないけれど笑いも取れるため、ストーリーに入り込み易いし、映画が長くても長いと感じさせない力がある。
『ザ・タウン』の時にも感じたけれど、手に汗握るスリルもあって、結果は分かっているのに最後まで緊張で目が離せないとはこのこと。私、かなりドキドキしました。
強いて言えば、ラストの〆方がオーバーランな感じが...あら、行き過ぎちゃいましたね、と。


アルゴ
偽映画スタジオ設立し、『アルゴ』の宣伝も本格的。敵を騙すなら、まず味方から。
何気にカナダ国旗も飾ってあります。


アルゴ
カナダ大使の家に匿われる6人も、アメリカ人とバレないために、実行の日まで念入りに準備。
映画が終わった後に実際の人物と俳優達の顔比較が出るので、比べたい人はすぐ席を立たないように。


ところで映画では、味付け風なカナダだけれど、無事に逃げることができた大使館員の1人の話によると、実際は救助にカナダが随分と活躍したらしいです。映画ではサラリだったけれど、確かにカナダ政府直々に偽パスポートを発行したりしてるし、カナダ無しでは6人の命は助からなかったかも、ですね。


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以前『LOOPER/ルーパー』を観た後に、タイムトラベルつながりで観に行った、
『セイフティ・ノット・ギャランティード 』(Safety Not Guaranteed)
セイフティ・ノット・ギャランティード
今年のサンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞受賞の米コメディ映画。
『私と一緒に過去へ戻ってくれる人募集。ジョークではありません。報酬の支払いは、戻って来てから。自分の武器は必ず用意してくること。私は以前に一度しか経験無し。安全の保証はありません。』
原案は、実際に雑誌のクラシファイド欄に載せられた、上記と同内容の冗談広告。


シアトル雑誌社のインターンのダリウス・ブリット(オーブリー・プラザ)は、記者の1人であるジェフ(ジェイク・M・ジョンソン)のアイデアで、タイムトラベルの同伴者を募集する新聞広告主を調査(取材)する一人に選ばれる。ダリウスともう一人のインターン、インド人のアルナウ(カラン・ソニ)の2人を引き連れたジェフは、広告主の住むワシントン州の海沿いの町へ向かう。


非常に現実味の無いロマンチック・コメディだが、かなり面白かった。
台詞の中の微妙なジョークも生きてるし、登場人物(特にメインの)一人一人のキャラクター設定も抜群で、映画始まって割とすぐに引き込まれてしまった。
SF風かと思いきやそういう感じでもなく、最後はなんだか意外な終わり方なのだが、妙にほのぼのとした気分にさせられる。可笑しいし、日常の嫌なことも忘れられそうな、観て損の無い快作と言えそう。


セイフティ・ノット・ギャランティード
広告主ケネス(マーク・デュプラス)に、タイムトラベル同伴志願者として近づくダリウス。


セイフティ・ノット・ギャランティード
ケネスを調査する3人組。
インド人のアルナウがかなりイケてます。メイン・キャラクターではないが、強烈なサイドキックとして存在感抜群。


日本での公開や邦題はまだ未定のようですが、これはお勧めの一作。
特にハリウッド映画に飽きた方は是非。

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ブルース・ウィリスとジョゼフ・ゴードン=レヴィットが年齢の異なる同一人物を演じている、(タイムトラベル)SFアクション映画『LOOPER/ルーパー』(Looper)
Looper


2074年、タイムマシンが開発されるが、法律によって使用は禁止されていた。しかし技術の進歩により、殺した死体の始末がほぼ不可能となったため、近未来の犯罪組織は違法にタイムマシンを使い、殺したい人物を過去に送っていた。
経済の破綻し犯罪が増えつつある2044年のアメリカ、未来から送られた一人のボスにより組織された殺し屋『ルーパー』たちは、指定されたターゲットを殺害することで30年間は楽に生活出来る報酬を受けていたが、契約の切れる30年後には過去へ送られ、ルーパーにより殺害される運命でもあった。2044年のルーパーたちは、例え相手が未来の自分であっても必ず殺さなければならないのだ。
そんなある日、ルーパーの1人であるジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、30年後の自分自身(ブルース・ウィリス)と対面してしまう。


割と面白かったです。
タイムトラベルものには大体矛盾する部分が出て来てしまうものだが、この映画ではかなり上手い具合につじつまを合わせているので、割とすんなりストーリーを楽しむことが出来た。
若い頃のジョー役のジョゼフ・ゴードン=レヴィットは、撮影前に何時間もかけて念入りにブルース・ウィリス化のメイクをしたらしいが、そのおかげで見た目も意外と似た印象な上、ウィリスの演技を観て真似たというだけに、発声や動きにも共通感があり、同一人物として殆ど違和感を感じない。

緊張感ある展開で、切なくもあり、最後まで飽きる事無く楽しめる映画だと思う。
最後もあまり予想しなかった展開で驚かせてくれる。


Looper
凄腕ルーパー、ジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)。フランス行きを夢見てたけれど、意外な展開。


Looper
ジョー、未来の自分とご対面。  
自分の30年後の姿なんて、あまり見たくないですね。


なんだか同じくタイムトラベルを扱ったSF映画、『12モンキーズ』(Twelve Monkeys)を思い出して仕方が無いブルース・ウィリス。『LOOPER/ルーパー』では監督が『12モンキーズ』(Twelve Monkeys)を観て彼を未来のジョー役にしたという話を聞いて納得。
それからもう1つ、なんとなく日本の有名なアノ”漫画”からもアイデアを取ったかな、という感じ。
さて、アノ”漫画”とはなんでしょう?


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トム・クルーズが信仰する新興宗教団体、サイエントロジー(Scientology)の創始者であるL・ロン・ハバードを一部モデルにしているということでも話題の、
ザ・マスター
『ザ・マスター』(The Master)。
主演のダニエル・デイ=ルイスの演技が強烈だった、2007年公開のアカデミー賞作品『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(原題: There Will Be Blood)の、ポール・トーマス・アンダーソンが監督・脚本・共同製作を手がけたヒューマン・ドラマ。
今回もまた強烈個性派俳優を使い、かなりインパクトの強いドラマとなっている。


アルコール依存症の退役軍人フレディ(ホアキン・フェニックス )は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされ戦後の社会になじめずに職を転々とする日々を送っていた。ある晩、酔っぱらったフレディは、『ザ・コーズ(The Cause)』という哲学的な思想に基づく信仰グループのカリスマ・リーダー、ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)のヨットに勝手に侵入する。

独自の思想と訓練で、ストレス障害と心の傷を助けようとするランカスターと、反発しつつもそのカリスマ性に惹かれて付いて行こうとするフレディ。二人の人間関係を中心に、物語が進んでゆく。


うわさ通りなかなか良い映画だった。
はっきり言って最初から最後までなんだかキモいのだが、フレディ役のホアキン・フェニックスが強烈。態度はもちろんの事、痩せ方とか歩き方とか、演技を通り越えて本当にこういう人なんじゃないかと心配になるくらいに強烈。
ホアキンがあまりにも印象的なので、もう一人の個性派役者のフィリップ・シーモア・ホフマンが普通に見えるが、彼は彼でフレディとは反対に非常に落ち着いたカリスマ・リーダーとしての存在感は強い。
この二人の演技を観るだけでも、劇場へ行く価値あり。


自己啓発的な繰り返しの訓練により、自己を開放し救われることは本当に可能なんだろうか?
この映画は、新興宗教やカルトと言われるグループに特別批判的なわけでもなく、かつ好意を持って描いているわけでもない。決してネガティブにもならず、明確な答えも無いが、とても冷静に人間の生き方についての、何が真の幸せなのか?という、誰もが持つ根本的な疑問を観る者に投げかける。しかも、ランカスターとフレディというとても正反対なキャラクターを合わせることで、より深く考えさせられるように出来ている。


ザ・マスター
ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)。
本当に人を助けたいと思って活動しているのか、詐欺師なのか、自己満足なのか、その表情からは良くわからないけれど、嫌な感じがしないどころか、私も試してみたいと一瞬でも思えてしまうカリスマ性。
時折キレるが、妙な安心感あり。


ザ・マスター
フレディが取り憑いているホアキン・フェニックス 。
この人を助けるのは難しそうです。



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またまた久しぶりの映画。
英語タイトルを直訳で、邦題は『さようなら、私の女王』かと思ったら、全然違っていた、
farewell my queen-
『マリー・アントワネットに別れをつげて』(Farewell, My Queen)。フランス映画です。
『女王』と付けてしまうと、エリザベスかと思う日本人は多そうだし、マリー・アントワネットと聞いてそそられる日本人も多そうなので、妙に納得の邦題。

(公式サイトをリンクさせましたが、私としてはここではストーリーを書き過ぎていると感じるので、観に行こうと思っている方は、読まない方がいいかもしれません。)

1789年フランス革命の前夜、パリから遠く離れたヴェルサイユ宮殿では、いつもと変わらぬ生活が送られていた。しかしバスティーユが襲撃されたとの知らせが届き、王妃とその寵愛を受けるポリニャック夫人の名前も載ったギロチンリストが発表される。
召使いや貴族達が恐れを抱く中、マリー・アントワネットに心酔する王妃朗読係のシドニーは、最後まで王妃への忠誠を誓う...。

マリー・アントワネットとの最後の3日間を、朗読係である若いシドニーの目を通して描いた物語。


さようなら女王
美しく、時に優しそうでいながら、常人には理解出来ない言動、時に冷酷さを見せる。そんなマリー・アントワネットを、ドイツ人女優ダイアン・クルーガーが怪演。
常識を逸脱し、そうとう自己中心的思考ではあるが、周りが全てそんなんで、それを当たり前として育って来ているから、悪気は全く無さそうに見える。


さようなら女王
王妃への忠誠は、秘めた愛。そんな彼女の心を知ってか知らずか、弄ぶようなマリー・アントワネット。
陰のある目線が印象的な、シドニー(レア・セドゥ)。


さようなら女王
コスチューム・プレイの楽しみは、やっぱりその豪華衣装とセット。
今回は実際にヴェルサイユ宮殿で撮影されたとのことで、ますます豪華。また、通常は入場禁止の場所でも撮影が行われたらしいので、そんな宮殿内背景を観る楽しみもあり。
鏡の間、隣接する客間、ヘラクレスの間、小トリアノン、中庭、宮殿の周辺の舗道側と街側が、すべて本物のヴェルサイユ宮殿の建物だそう。

私も一度だけヴェルサイユ宮殿訪れたことがあるけれど、中に入ってそのゴージャスさに目眩がしたほど。
飢えた国民が革命を起こしたのも無理ないね、と思わずにはいられない贅沢さ。
更に、こういう環境で育ったら、下々の民のことなんて良くわからないだろうな、と。


ヴェルサイユ宮殿のゴージャスさも見どころですが、映画そのものも割と良いです。
話の進め方、俳優の演技、物語目の付けどころ。歴史を元にしたフィクションではあるけれど、史実を元にしたフィクションて、なぜか非常にそそられるもの。
ただし良い映画だとは思うが、観終わった後後々まで尾を引いてしまう程の傑作ではないとの感想。何かとても大きなドラマが発生(バスティーユ襲撃はドラマだけれど、ここでは背景なので)するというわけでもないので、全体的に平たんに感じる。それでも、あまり後には残らないけれど、なんとなくじわじわと染み入る感じの良さと言えるかも。


ところで、始めに”日本語公式サイト、ストーリー書き過ぎと感じた”と書いたけれど、日本の予告編も出し過ぎな感あり。もう観ちゃった方には遅いですが、まだの方でこれから映画を観に行こうと思っているなら、英語字幕ですが、こちらの予告編にしておいた方が良いかと。




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今年のサンダンス映画祭でドラマ部門の審査員グランプリに輝いた、独立系ファンタジードラマ、

ビースツ・オブ・ザ・サザン・ワイルド
ビースツ・オブ・ザ・サザン・ワイルド ( Beasts of the Southern Wild)


6歳の少女ハッシュパピー(クヴェインゼイン・ワリス)は、父親のウインク(ドワイト・ヘンリー)と、米国南部の、『バスタブ』と呼ばれる、上昇した水に囲まれた島の入り江(バイユー・コミュニティ)に暮らしている。自分を残して家を出て行ってしまい、行方の分からない母親を恋しがるハッシュパピーだったが、ウィンクは、いつか嵐が来てバスタブが浸水し、たった一人の親である自分が居なくなっても一人で生きて行けるようにと、6歳の娘に厳しくサバイバル技術を教え込んでいた。
そんなある日、ついに恐れていた事が起こってしまう。原因不明の病に冒されるウィンク、そしてハリケーンがバスタブを襲う...。


これが長編映画デビュー作のベン・ゼイトリン(Benh Zeitlin)監督。
貧困、地球温暖化など、現実的で重くなりがちなテーマを、自然の驚異とその中でたくましく生きる人々を、幼くも勇敢な少女の目を通して、幻想的に描いた作品。
映像の美しさと相反する現実の残酷さ。でも決して暗くならずに壮快に見せてくれる秀作。
答えを出しすぎない脚本もグッド。


ビースツ・オブ・ザ・サザン・ワイルド
貧しさの中、たくましく生きる父子。
二人とも演技経験はゼロでの起用。父親役のドワイト・ヘンリーは、キャスティング・スタジオの向かいにあるパン屋のオヤジだったのが縁。オーディションの事を知って、自ら志願したところキャスティングされたらしい。


ビースツ・オブ・ザ・サザン・ワイルド
自然に耳を傾ける少女。非常に象徴的な行為。
撮影時には5歳だったというクヴェインゼイン・ワリスも、演技経験無し。更に先にキャスティングの決まっていたクヴェインゼインは、ナレーションもスラスラと読んだそうだが、何名かの候補の中から父親役に上記のドワイトを指名したとか。大物の予感?


ビースツ・オブ・ザ・サザン・ワイルド
6歳の子供でも、親がしっかり生きる術を教え込めば、しっかりと一人で困難に立ち向かう。
子供を甘やかしたり過保護にしすぎる現代社会で、子供だからといって大人が守り続けるだけでなく、1人でも実を守る事が出来るよう、小さな頃から生きる術をしっかりと躾けることも大事ではないのか、と思います。
ま、これは映画なので、現実とは違いますが...過保護な社会への皮肉も混ざってるのかな〜と。


日本での公開はまだらしいですが、公開されたら是非劇場へ。

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クリストファー・ノーラン監督の新生バットマン3部作の完結編、
ダークナイトライジング
残念な事に、7月20日の米コロラド州オーロラでのプレミア上映会で、ジョーカーを名乗る男が突然銃を乱射、会場にいた12人が死亡、58人が重軽傷を負うという痛ましい事件が起きた事で話題になってしまった『ダークナイト ライジング』(The Dark Knight Rises)

関わっていた俳優が亡くなったり(2008年の『ダークナイト』で、ジョーカーを演じたヒース・レジャー)、今回の様な事件が起きたりと毎回何かと悲しい事が起きてしまうノーラン版バッドマンだが、1作目の『バットマン ビギンズ』(2005年)も2作目の『ダークナイト』(2008年)も共に大変良かったので、今回の完結編も期待しつつ劇場へ。
1、2作目が良くても、3、4と回数が重なるにつれ出来が悪くなることが多いシリーズもの。ノーランは3部作を全て良いまま終わらせる事が出来るのか。


バットマンが全ての罪を背負って闇に消えた『ダークナイト』から8年後。
犯罪も減り平和だったゴッサム・シティだったが、怪力覆面テロリスト、ベインの出現により再び危機に陥ってしまう。
ゴッサム・シティから姿を消し、肉体的にも精神的にも傷つき隠遁していたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は、市と市民を救うため再びバットマン・スーツに身を包む。


3作目はそれなりに面白かったが、やはり前2作に比べると落ちるというのが正直な感想。
今年のベストフィルムとの宣伝文句だったが、果たしてそこまで言えるのか? バットマン戻って来なくても、このシリーズは罪を被って闇に消えた2作で終えても良かったんでは? ブルース・ウェインの人としての成長を描くために、3作必要だったということか。
相変わらずダークでシリアスな内容は良いと思うが、今回若干教育的過ぎる感あり。
たいそうハリウッド的な〆方だが、最後に意外な曇天返しがある。

マスクのテロリスト、ベインの台詞が聞き取り難いのと、他にどうすれば良いのか?と問われると困るが、バットマンの息吐き出しハスキーしゃべりが舌足らずな感じで、これまたちょっと聞き取り難いのが残念。
特にバットマンの喋りは、シリアスなシーンでは会場からクスっと笑いが漏れるくらい、妙に間抜けな感じが今回は特にパワーアップしたような...。バットマン登場の度に、”喋らないで欲しい”と、どうしても思ってしまう。
何はともあれ、期待した程ではなかったが、アクション・シーンはスリルも満天、見ごたえあり。


ダークナイトライジング
今回の敵は、凶悪ベイン(トム・ハーディ)。強靭!頭も良いらしい。


ダークナイトライジング
8年隠遁生活した後、肉体の衰えもあっさり解消。


ダークナイトライジング
謎の美女、セリーナ・カイル/キャットウーマン(アン・ハサウェイ)。


ダークナイトライジング
この人が最後とっても意外。ちょっとした驚きでした。


クリストファー・ノーラン監督作のシリーズはこれで終わりだと思いますが、『バットマン』映画はこれまでも何度も作られて来ているので、何年か先にまた新たなシリーズとして誰かが続きを作っても良いよ、的な終わり方でした。


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